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元ガンバ大阪FWか、イケメンFWか…韓国Kリーグ歴代屈指のストライカー対決に注目すべき理由

  • 2023.2.9
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韓国を代表する2人のストライカー、FWチョ・ギュソン(25、全北現代モータース)とFWファン・ウィジョ(30、FCソウル)が、同じKリーグ1(1部)の舞台で激突する。

開幕が迫る2023シーズンのKリーグ1で注目すべき見どころの一つには、チョ・ギュソンとファン・ウィジョの競争が挙げられる。わずか数日前までは想像もできなかったマッチアップだ。

チョ・ギュソンは昨年のカタールW杯を通じて全国区のスターに浮上した。そもそも昨季Kリーグ1得点王かつFAカップMVPであり、W杯では韓国代表として初めて1試合2ゴールを決めるなど、その実力が認められ今冬の移籍市場では欧州進出を模索した。

ドイツ・ブンデスリーガのマインツ、スコティッシュ・プレミアシップのセルティックなどが積極的に獲得に乗り出し、チャンスは大いにあったが、最終的には全北現代(チョンブク・ヒョンデ)に残留した。

冬にすぐ移籍するより、パフォーマンスとコンディションが上がる夏の移籍市場で挑戦に乗り出した方が良いという、全北現代テクニカルディレクターのパク・チソンの説得があった。チョ・ギュソンもこれに共感し、6カ月後の再進出を狙うことに決めた。

6カ月間の“善意の競争”

 

一方のファン・ウィジョは6年ぶりKリーグ復帰を決めた。

ファン・ウィジョは昨夏、イングランド・プレミアリーグのノッティンガム・フォレストに移籍し、直後にギリシャのオリンピアコスへとレンタル移籍したが、出場機会をほとんど得られず、実質的な戦力外状態だった。

そこで今冬の移籍を狙ったが、国際サッカー連盟(FIFA)の規定によって欧州内での移籍は不可能だった。結局、Jリーグや米メジャーリーグサッカーの関心があったなか、Kリーグへの復帰を決断し、ストライカー補強を進めていたFCソウルに6カ月間の短期レンタル契約で加入した。

ファン・ウィジョ

大きな異変がない限り、2人は夏までの6カ月間、それぞれの所属チームでプライドをかけた対決を繰り広げる見通しだ。

チョ・ギュソンは全北現代、ファン・ウィジョはFCソウルのエースとして活躍し、熾烈な得点レースを争うものと期待されている。短い期間ではあるが、Kリーグ1を観戦する楽しさが増す興行要素の一つだ。

2人は韓国代表でも善意の競争を繰り広げている。常にお互いを尊重し、シナジー効果を発揮してきた。

カタールW杯前まではファン・ウィジョが不動の主力だったが、大会中にチョ・ギュソンがストライカーの1番手に急浮上。前出の1試合2ゴールの活躍もあり、確固たる主力の一人として位置づけられた。

チョ・ギュソン

ただ、状況はいくらでも変わり得る。韓国代表はパウロ・ベント前監督が退任し、直に新監督が就任する。指揮官のスタイルや性向によって、主力争いの構図も変化しかねない。

ここ最近でパフォーマンスを落としていたファン・ウィジョがコンディションを回復すれば、本来自身の定位置だった座を奪還する可能性も十分にある。チョ・ギュソンとしては主力の座を守らなければならない状況だ。

個人的なモチベーションも確固たるものとしている。チョ・ギュソンは夏に再び欧州に挑戦する。それまで負傷なく良いパフォーマンスを維持してこそ、欧州進出も簡単なものとなるだろう。

ファン・ウィジョも同じだ。レンタル元のフォレストに戻ろうが、新しいチームを探そうが、パフォーマンスが伴わなければ欧州での競争力を維持することは難しい。

なお、全北現代とFCソウルの直接対決は、来る5月5日のこどもの日に行われる予定だ。Kリーグで繰り広げられる韓国代表ストライカー同士の戦いには大いに注目したい。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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