1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 【京都道具】四条烏丸の外国人観光客にも人気の老舗☆はさみ研ぎは絶品仕上げ「早川刃物店」

【京都道具】四条烏丸の外国人観光客にも人気の老舗☆はさみ研ぎは絶品仕上げ「早川刃物店」

  • 2023.2.9

おおきに~豆はなどす☆今回は下京区四条烏丸にもほど近い場所にある昔ながらの三代続く刃物の老舗。包丁やはさみ各種取り揃え、さらにはさみ研ぎは絶品の仕上がり。

四条烏丸スグ☆知る人ぞ知る三代続く町の刃物屋さん

 (236410)

下京区四条烏丸にもほど近い、堺町通り仏光寺上がる。四条通を下がり、繁華街が段々と昔ながらの町並みに吸収されていく、そんな境目のような場所。そこにある、一軒のお店。

 (236424)

じつは最近家で切り花を飾るようになって、多少枝や葉を切ったりすることが多くなり、キッチンばさみで対応していました(汗)ですが、やはりいい花ばさみで切ってあげたほうがお花も喜んで長持ちしてくれるかな、と。

最初新品を購入しようかと思っていましたが、実家の道具箱を漁ると祖母が愛用していた花ばさみが見つかり、せっかくなのでこれを研ぎなおして使うことに。

 (236411)
 (236412)

そこで、調べてて見つけたお店がこちら。三代に渡りこの地でお店を営まれている創業90年ほどの老舗『早川刃物店』。で、後でわかったことですが、かつてこの辺りに実家があったのですが、ここのご主人とうちの父は同じ学校の同学年よしみ(笑)世間は狭い。

で、この看板にある『八段』とは何ぞや、ですが、こちらの初代がかつて名棋士でもあったそうで、その名残りなんだそうです。

 (236413)

こちらは当初購入予定で初訪した時の様子。この時黙々とご主人が刃物を研ぎ中。この後数回店に通い、ご主人とガッツリお話できる機会を探っていましたが、かなり人気のお店で行く度に先客がいて出直したりを繰り返しました(笑)

 (236414)
 (236415)
 (236417)
 (236419)

で、ようやく入店の末、店内を物色。こじんまりとした小さなスペース。昔から使い込まれたショウケースに包丁をはじめ、はさみも各種あります。花ばさみももちろん。

 (236420)
 (236421)

研ぎスペース。
最近のはさみの蝶番部分は大体ねじ式になっていて、分解してそれぞれの刃を研ぐのも容易になったそうですが、昔の打ち付けタイプのものだとつながった状態で仕上げるお店が大半とか。そこを全部ばらしてから一枚一枚砥いで仕上げ、また打ち付けて元の状態に戻す。そんな作業をするお店はもう市内にないのでは?それをうちではやります、とご主人が来店する度にドヤ顔で話してくれました(笑)それだけ自信ありということで。

 (236422)

で、お店の商品はすべて二割引という表示があり、さらに閉店迄(2028年)迄頑張ります、と。ご主人御年86歳なんですが、さらに5年先までってかなりやなぁと思っていました。その理由を聞くと、ちょっとせつなくなってしまうんですが。

ご主人には、脱サラして刃物修業をし後継ぎになってくれる義理の息子さんがおられましたが2年前に急死され、ご家族皆悲しみに暮れられていたそうです。そういったいきさつで、ご主人がお店を続けられる限り続け、ご自分の代で閉めると決められたんだとか。

何かしら、そんないきさつを知ってか知らずか、お店はお客がいつも集い、コロナ前であればこんな小さな町の刃物屋さんの風情ですが、外国人観光客が続々やってきて、かなり景気よく刃物をごっそりと買って帰られてたんだとか。ご主人に「英語しゃべれるんですか?凄い!」と聞くと、「もっと英語の勉強しといたらよかったわ~」と(笑)

 (236423)

で、当初ヒマかかって3月になるかも、と言われてましたが、びっくりするぐらい早く仕上げてもらい手元に。それぞれ1300円、1500円で砥いでもらいました。どちらの刃も新品のような輝きを取り戻し、さらに切れ味も抜群。

そして、また別件で来店する機会までに父と通った学校の卒業アルバム探しとくわ、とご主人。じつは、この時営業中に卒アル探しに行かれ、その間店番を頼まれました(笑)知る人ぞ知るオススメの刃物の名店です!

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:早川刃物店
場所:京都市下京区堺町通り仏光寺上る東前町399-1
電話:075‐351‐6731
営業時間:9:00~17:00
定休日:土・日・祝日
公式サイト:https://www.hayakawa-hamonoten.com/

元記事で読む
の記事をもっとみる