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マクドナルドが「5歳の少女」を訴えた意外な“理由”

  • 2023.2.8

マクドナルドはかつて、5歳の少女を訴えたことがあったという。その理由とは?(フロントロウ編集部)

40年前にマクドナルドが5歳の少女を訴えた

世界中で愛される大手ハンバーガーチェーンのマクドナルドは、ハッピーセットで幼い子ども達からも大人気。そんなマクドナルドが、過去に5歳の女の子を訴えたことがあるという。それを証言したのは、ドラマ『バフィー 〜恋する十字架〜』や映画『クルーエル・インテンションズ』などで知られる俳優のサラ・ミシェル・ゲラー。

じつはサラ、ティーン向け作品で大ヒットする何年も前の5歳の頃に、バーガーキングのCMに出演している。そして問題となってしまったのが、その内容。サラはマクドナルドを批判して、バーガーキングをオススメするのだ。もちろん内容は彼女が考えたものではないが、これがマクドナルドの気に障ってしまった。BuzzFeed UKのインタビューで、サラが当時の舞台裏を振り返った。

「本当に面白いです。バーガーキングの大きなキャンペーンで、私は5歳でした。そして、その仕事で別の競合の名前を言ったのは私が初めてだったんです。なのでマクドナルドは広告エージェントとバーガーキング、そして5歳の私を訴えたんです」

画像: 40年前にマクドナルドが5歳の少女を訴えた

サラが何かをしなければいけないといった結果にはならなかったようだが、彼女は2013年に米Huffpostのインタビューで、「マクドナルドで食べるのは許されなかった。大変なことでしたよ。だって小さな子どもたちにとってマクドナルドは、友達の誕生日パーティーが開かれる場所だから。多くのアップルパイを逃しましたね」と明かしている。

ちなみに、子どもの頃にファストフードをあまり食べないよう教育されるのは“あるある”だが、サラもそのうちの1人だったそう。そのため撮影の日はハンバーガーが食べられると期待していたそうだが、「広告のためにハンバーガーを作る時、それが完璧で美しく見えるようにゴマを糊でくっつけて、さらにそれを塗るんです。みんな、テレビはリアルじゃないのよ」という裏側も明かした。

バーガーキングがマクドナルドを煽る、今ではお家芸

マクドナルドがバーガーキングに怒ったというのは理解出来る展開だが、一方で驚いた人も多いだろう。というのも、バーガーキングがマクドナルドを煽ったり、イジったりするのは、今ではもはやお家芸になっているから。

2019年には、イギリスのバーガーキングが1年間で制作した広告に映されたすべてのハンバーガーの後ろに、マクドナルドのハンバーガーを隠していたと告白! つまり、マクドナルドのバーガーよりも、自分たちのワッパーのほうが大きいと主張したのだ。

また2020年には、フィンランドのバーガーキングが、デリバリーサービスで送料無料のキャンペーンを実施。無料になるための条件は、配達先をマクドナルドの店舗の近くにすることだった。

バーガーキングによるマクドナルドへの煽りは世界中で行なわれており、日本でも、ビッグマックそのものやそのレシートをバーガーキングに持っていけば、ビッグキング4.0が120円引きで購入できるキャンペーンが2015年に開催された。

これだけ対抗心を燃やされても、マクドナルドはいつも完全にスルー。そのため、サラのCMが公開された1981年には、マクドナルドがバーガーキングに怒っていたというのは意外に感じる。バーガーキングの広告を見た人の間では逆にマクドナルドのバーガーが食べたくなったという声もあがるため、いつかの時点で、例え競合ブランドにネタにされても自分たちに利益があると判断したのかもしれない。

(フロントロウ編集部)

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