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侍ジャパン超えて「目標は優勝」 韓国ベテラン三塁手が語る“使命感”「善戦してプロ野球の興行に」【WBC2023】

  • 2023.2.7

韓国プロ野球KBOリーグを代表する“看板打者”が、自身通算3度目のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場する。

4年ぶりに韓国代表入りを果たしたチェ・ジョン(35、SSGランダース)のことだ。韓国を代表する“ベテラン大砲”は、WBCが単なる国際大会ではないことをよく知っている。目標はベスト4、その上の優勝だ。

「現在のKBOで最高の三塁手は誰か」と問われたとき、真っ先に上がる名前がチェ・ジョンだ。通算429本塁打の数字は、現役時代に読売ジャイアンツなどで活躍したイ・スンヨプ(現・斗山ベアーズ監督)の通算467本塁打に次いでKBO歴代2位の記録である。

ただ、400本塁打以上を放った打者で出場試合数が2000試合を突破しているのは、KBOではチェ・ジョンが唯一だ。

「まずは準決勝進出が第一目標」

 

35歳の今も三塁手の守備がトップクラスと評されるチェ・ジョンが、今回の2023年WBCを戦う韓国代表メンバーに選ばれるのは当然のことだった。2009年大会、2013年大会にも出場経験のあるチェ・ジョンは10年ぶり3度目のWBCとなる。

韓国代表にとって今回のWBCはいつにも増して重要な大会だ。近年、人気が低迷中のKBOの興行復活とも直結するからだ。このことはチェ・ジョンも認識している。

チェ・ジョンは「ある程度予想していたが、リストに自分の名前を確認できたときは嬉しかった。重大な責任感も感じる。上手くやらなければならないプレッシャーもあるが、自分の役割に最善を尽くすという考えだ。自分がチームの助けになれば、チームも良い結果を得られるのではないかと思う。目標は優勝だ。まずは準決勝が行われるアメリカに行くことが第一の目標だ」と、代表入りの感想を伝えた。

チェ・ジョン

コンディションも着実に引き上げている状態だ。現在は所属するSSGの米フロリダ州での春季キャンプに参加し、汗を流している。

「オフシーズンは毎日球場に出勤してウェイトをし、技術練習も並行した。そして1月25日、先にフロリダキャンプに来た。最上のコンディションを維持できるよう、身体の管理をしっかりしたい」とチェ・ジョンは強調した。

WBCで対戦してみたい国や選手がいるのか問うてみた。ただ、チェ・ジョンは「特定の選手や国を挙げるより、自分が出場する試合で攻守にわたって役立つ活躍をすることが重要だと思う」と線を引いた。

そして最後に、「代表にとっても今回のWBCが重要で、自分もやはり今大会が重要だ。良い成績を出さなければならない。代表の善戦がプロ野球の興行にも大きく役立つだろう。自分も貢献したい」と力強く伝えた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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