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【ビーフ解説】始まりはカニエの誕生日会での「ダサい」発言だった!ドレイクとキッド・カディの長い確執

  • 2023.2.5
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ドレイクとキッド・カディの長年にわたる確執は、カニエ・ウェストの誕生日パーティーがきっかけだとするラッパーのコンシークエンスの発言が話題に。2組がずっと抱えていた確執を、カニエとの数奇な関係にも触れながら解説。(フロントロウ編集部)

キッド・カディがドレイクは「ダサい」とカニエ・ウェストの誕生日パーティーでディス

長年にわたって確執が囁かれてきたキッド・カディとドレイクの2人。ラッパーのコンシークエンスが明かしたところによれば、彼が知る限り、2人の確執はいつかのカニエ・ウェストの誕生日パーティーにまで遡るという。

画像: キッド・カディとドレイク
キッド・カディとドレイク

今回、コンシークエンスはYouTubeチャンネル「The Art of Dialogue」に出演してキッド・カディとドレイクの確執の始まりについて振り返っており、自身やジェイ・Zも参加した過去の豪華なカニエ・ウェストの誕生日パーティーで、偶然にも2人の間に座っていた時に確執があることを知ったと明かしている。

まだ駆け出しの頃だったと思われるドレイクは当時、大物ばかりが集っていたカニエの誕生日パーティーにお呼ばれしたことを喜んでいたといい、コンシークエンスにこう語ったという。「みなさんに囲まれていることが嬉しいです。俺を受け入れてくれたありがとうございます。みなさんの動画を観て育ちました。夢が実現したようです」。

しかしながら、コンシークエンスを挟んだところに座っていたキッド・カディはドレイクが出席している事実が気に食わなかった様子で、「アイツはクソですよ。最悪。そもそも何でここにいるんですか? 一体どうしたんです? アイツをここから追い出しましょう。マジでダサい奴ですよ」と、ドレイクへの悪態をついていたという。

キッド・カディはドレイクのことが好きじゃなかった

ドレイクとキッド・カディの間には「何年間も敵意や嫉妬があった」とした上で、「何年もかけてそれが大きくなっていったわけです。クレイジーですよ。あの時がその始まりという感じでした」とコンシークエンス。その後、キッド・カディが2009年に発表した「Pursuit Of Happiness」のミュージックビデオにドレイクが出演しているのを見た時には、驚いて思わずドレイクに電話をかけてしまったという。

「カディとドレイクが『Pursuit of Happiness』のビデオで共演しているのを見た時には、『俺はどうしたらいい?』って思いました。ドレイクに電話して、『よう、アイツは君を歓迎してくれないぞ』って伝えました」。

インタビュアーから、“キッド・カディはドレイクのことを好きではなかったのですか?”と訊かれると、「決して」好きではなかったとコンシークエンスは回答。「競争心からくるライバルなのだと思いますよ」と続けたコンシークエンスは、2人が確執を抱えることになった背景について次のように分析した。「カディは(アメリカの)オハイオ州の出身で、ドレイクはカナダの出身です。幼少期に確執を抱えたわけじゃない。音楽をめぐる確執なんです」。

ドレイクは「フェイク」とキッド・カディがツイート

コンシークエンスはカニエの誕生日パーティーが開かれた年を明らかにしていないが、少なくともキッド・カディとドレイクの確執は少なくとも「Pursuit of Happiness」がリリースされる2009年以前に始まり、その後も続くことになった。

画像: 2009年に開催されたアメリカン・ミュージック・アワードでジェレマイ(右)と共に登壇したドレイク(左)とキッド・カディ(中央)。
2009年に開催されたアメリカン・ミュージック・アワードでジェレマイ(右)と共に登壇したドレイク(左)とキッド・カディ(中央)。

キッド・カディは2016年に、「みんな奴らを最高だと思っているみたいだけどな。トップ5の連中のことを言ってる。30人が奴らのために曲を書いているんだよ」とツイートして、シーンで5本の指に入るようなラッパーたちは自分で曲を書かずに他の人たちを使っていると批判。

「フェイクな奴らはそう長くは続かない。奴らは俺のことを懸念してる。なぜなら、奴らがやってるダサいことを俺が気にかけていないって知っているからだ」と続けたキッド・カディは、その後のツイートでドレイクやカニエらを名指しして批判した。

その後、ドレイクは一連のツイートを受けて、楽曲「Two Birds, One Stone」のなかでキッド・カディが抱えていたメンタルヘルスの問題を揶揄。キッド・カディはそれに対し、「面と向かって言ってみろよ」とツイッターで反撃。当時メンタルヘルスの治療のためにリハビリ施設に入院していたキッド・カディは、「これが遊びだと思ってるんだろ。お前に会いに行くから面と向かって言えよ」と施設からツイートして、ドレイクを挑発した。

カニエ・ウェストとも確執を抱えていたキッド・カディ

一連のツイートでカニエも名指しして「フェイク」とディスったキッド・カディだが、彼はこの頃カニエとも確執を抱えていた。キッド・カディは2008年にカニエのレーベルであるG.O.O.D. Musicからデビューしたが、2013年にレーベルから離脱。この時にはカニエについて「兄」のような存在だと敬意を表していたが、同年にリリースされたカニエのアルバム『イーザス』に自身のパートが無許可で使われたとして、事前に連絡をくれるべきだったとツイートした。

画像: カニエ・ウェストとも確執を抱えていたキッド・カディ

そして2016年にキッド・カディはカニエを「フェイク」だとディス。しかしながら、カニエはキッド・カディを許す姿勢を見せており、同年に行なっていた「セイント・パブロ」ツアーの公演中に行なったMCで「この10年で最も重要なアーティストにして、最も影響力のあるアーティスト」だとキッド・カディを称えて、「彼が元気にしていることを願っているよ」と優しさを見せた。

カニエはその後、同ツアーの公演にキッド・カディをゲストとして招いて彼と共演。キッド・カディにとって、リハビリ施設を退院後初のステージがカニエと共演したステージとなった。

ドレイクとは仲直り、でもカニエ・ウェストと再び確執に

キッド・カディがドレイクに「面と向かって言ってみろよ」と挑発するなど、一時は一触即発の雰囲気だった2人だが、現在では関係性は解消していると見られている。ドレイクが2021年にリリースした『Certified Lover Boy(サーティファイド・ラヴァー・ボーイ)』に収録された「IMY2」にキッド・カディが参加して、両者のコラボレーションが初めて実現した。

ちなみに、この頃はドレイクがカニエと確執を抱えていた時期でもある。カニエとドレイクは2018年、当時ドレイクが極秘でアルバム『スコーピオン』の制作を進めるなかカニエがドレイクに提供するはずだった曲「Lift Yourself(リフト・ユアセルフ)」を自分の楽曲としてリリースしたことが原因で、絶縁状態になっていた。

2人の確執は2021年まで続くこととなり、12月にカニエが主催したイベントで共演して、正式に仲直りしたことが明らかになった。

画像: ドレイクとカニエ・ウェストは、カニエが2021年12月9日に主催した、終身刑で服役中のギャングであるラリー・フーバーの釈放を求めるパーティーで共演した。 ©️J Prince/Instagram
ドレイクとカニエ・ウェストは、カニエが2021年12月9日に主催した、終身刑で服役中のギャングであるラリー・フーバーの釈放を求めるパーティーで共演した。

一方で、キッド・カディとカニエの関係性は2022年に再び悪化。2016年にツアーで共演して、2018年にはカニエとの共同アルバム『Kids See Ghosts(キッズ・シー・ゴースツ)』もリリースしたキッド・カディだが、2022年にカニエがアルバム『Donda 2(ドンダ2)』をリリースした際には、同作に参加する予定だったのがキャンセルに。理由は、キッド・カディがカニエの元妻であるキム・カーダシアンが当時交際していたピート・デヴィッドソンと友人だったからで、カニエは「カディは『ドンダ』に参加しない。なぜなら、みんなも知ってるアイツと友人だからだ」とインスタグラムに綴った。

キッド・カディとカニエはもう友人ではないといい、キッド・カディは2022年8月に米Esquireとのインタビューで「俺とあの男がまた友人になるのは、ものすごい奇跡が必要だ」とまでコメントしている。

同月にはツイッターでドレイクについてもコメント。「ドレイクには愛を持っているよ」「ドレイクとはすべてが順調だ」とキッド・カディはツイートして、ドレイクとはもう確執がないことを強調した。(フロントロウ編集部)

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