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世界からお届け!SDGs通信 ウェリントン編。ワーク・ライフ・バランスの優良企業、〈パーペチュアル・ガーディアン〉

  • 2023.2.4
世界からお届け!SDGs通信ウェリントン編。ワーク・ライフ・バランスの優良企業、〈パーペチュアル・ガーディアン〉

時短勤務ながら、業績アップをしっかり実現!週4日勤務成功のお手本〈PERPETUAL GUARDIAN〉

遺言信託企業の大手企業、パーペチュアル・ガーディアン社は、同年3~4月の8週間にわたる試験期間を経て、2018年11月に、正式に週に4日の時短勤務を実現した。ワーク・ライフ・バランスを筆頭に、「仕事にどれだけ集中し、それがどれだけ業績に反映できているか」「自社への愛着度はどの程度か」といった質問を含むアンケートを行い、結果をスコア化。すると、スコアは週5日勤務時より各分野とも約20%伸びた。

スコアの高さは、社員の仕事への満足を反映していると、今回の調査の結果分析を担当した研究者の一人、社会理論を専門とするヘレン・デラニー博士は語る。同時に業績の向上にも通じているという。

時短勤務を取り入れる企業は増えているが、週5日勤務と同じ額の給与を支払っているところは少ない。しかし同社の給与は、週4日勤務であっても5日分。これは雇用契約を労働時間ではなく、どれだけの職務をこなすことができるかをベースに交わしているからだ。

同社の創業者、アンドリュー・バーンズ氏は、週4日勤務に価値を見出し、「4デー・ウィーク・グローバル」という非営利組織を立ち上げ、世界の企業に向けて週4日勤務を取り入れるよう呼びかけている。

パーペチュアル・ガーディアン ミーティング中のアンドリュー・バーンズ氏
パーペチュアル・ガーディアン社内でのミーティング。右から2人目が創業者のアンドリュー・バーンズ氏。
ミーティング 『The 4Day Week』
アンドリュー・バーンズ氏の著書、『The 4Day Week』。

Information

Perpetual Guardian

パーペチュアル・ガーディアン/1882年にニュージーランド創業。国内の財産設計サービス全般を提供する。遺言、信託、永続的委任状、投資顧問、慈善事業などを通し、顧客の財産と遺産を増やし、保全する。
HP:https://www.perpetualguardian.co.nz/

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クローディアー真理

NZ在住フリーライター。国内外の環境、社会的企業、先住民、ジェンダーなどに関する記事を日本の雑誌やウェブに寄稿。共著に『コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿』(光文社)。
HP:http://nzwriter.web.fc2.com/

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