『パイレーツ・オブ・カリビアン』ウィル＆エリザベスが4作目には出演していない理由

『パイレーツ・オブ・カリビアン』の1作目から3作目までメインキャストとして出演していたオーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイが、4作目『パイレーツ・オブ・カリビアン／生命の泉』には出演していないのはなぜ？（フロントロウ編集部）

『パイレーツ・オブ・カリビアン／生命の泉』には登場しなかったウィルとエリザベス

2003年に1作目『呪われた海賊たち』が公開されて、2017年に公開された5作目『最後の海賊』まで、現在まで5作品が公開されているディズニーの人気実写映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ。

5作品ではいずれもジョニー・デップがジャック・スパロウ役で主演を務めてきたが、ヘクター・バルボッサ役のジェフリー・ラッシュなども5作品すべてに出演した一方で、この間にはキャストの入れ替えも。

中でも、4作目『生命の泉』では大きな動きがあり、3作目『ワールド・エンド』までジョニーと並んでメインキャストを演じていたウィル・ターナーを演じたオーランド・ブルームとエリザベス・スワン役のキーラ・ナイトレイは4作目には出演しなかった。

オーランド・ブルームが『パイレーツ・オブ・カリビアン／生命の泉』に出演しなかったワケ

2人とも、その続編として制作された5作目『最後の海賊』には出演しているのだが、レギュラーキャストとしての出演は2007年に公開された3作目まで。その理由について、ウィル役のオーランドは2010年に米MTVとのインタビューで“またシリーズに出演することはありますか？”と訊かれた際、次のように答えていた。

「それは絶対にありません。ウィルは海の底で魚たちと泳いでいるはずです。シリーズの制作中には素晴らしい時間を過ごせました。ただ、別のことに挑戦したいのです」。

オーランドはその後、映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』や、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのレゴラス役を再演した『ホビット』シリーズなどへの出演を経て、2017年に『パイレーツ・オブ・カリビアン／最後の海賊』で10年ぶりにウィルを演じた。

キーラ・ナイトレイはなぜ『パイレーツ・オブ・カリビアン／生命の泉』に出演していない？

一方、エリザベス役のキーラもまた、オーランドと同様の理由で4作目には出演しないと決めたよう。2010年にローレンス・オリヴィエ賞の授賞式に出席した際、キーラは「三部作が終わった時に、ここまでだと私は言いました。素晴らしい時間を過ごすことができましたし、とてつもない人たちと出会うこともできましたが、私としては三部作で十分なんです」とコメントした。

また、2021年にポッドキャスト『Channel Connects』に出演した際には、「あのような巨大なブロックバスター作品に出演できる立場にいられたのは、信じられないほど幸運だということを今でも思います」と、『パイレーツ・オブ・カリビアン』に出演できたことは大きなことだったと振り返った上で、「でも、私がこの職業で望んでいるものは決してそのようなものではありませんでした。いつも望んでいたのは、複雑で、興味深くて、奇妙なキャラクターを演じることでした」と、エリザベスとは異なるキャラクターにも挑戦してみたいと思っていたのがシリーズから離れた理由だと明かした。

キーラはシリーズ三部作に出演後、映画『わたしを離さないで』や『アンナ・カレーニナ』、『はじまりのうた』などに出演。2014年に公開された出演作『イミテーション・ゲーム／エニグマと天才数学者の秘密』はとりわけ批評的な成功を収めて、自身2度目となるアカデミー賞にノミネートされた。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』は現在、6作目となる新作の制作が進められているが、オーランドとキーラが再び出演するかはわかっていない。（フロントロウ編集部）

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