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「お金持ちは割り勘しない」は本当だった!奢る本当の理由

  • 2023.2.4

お金持ちと一緒にご飯を食べたり、飲みに行ったりすると、奢ってくれることが多いのではないでしょうか。もちろん、お金に余裕があるから奢ってくれるのですが、一般の人が知らないような理由があるのです。今回は、そんなお金持ちならではの考えをご紹介します。

■お金持ちは奢りたがる、なぜか?

たとえば、友人の披露宴に出席したあと、新郎側の友人と2次会に行ったら、その中に会社を経営している男性がいたとしましょう。

みんなでワイワイと楽しんでいるときに、「仕事があるから」と言ってその人が先に帰ってしまいました。そして、お開きになって清算しようとすると、お店の人から「お代はもう頂いています」と言われる。

あるいは、上司と一緒に参加した食事会などで、お金持ちがさっとお会計伝票を手にして立ち上がり、すべて支払ってくれることもあるでしょう。

なんだか素敵で、強く印象に残りますね。お金持ちが人に奢るのはカッコつけたいからなのでしょうか。

■お金持ちが奢る理由は「お金がある」から?

お金持ちが割り勘にしないのは、お金があってカッコつけたいという単純な理由だけではありません。

お金持ちの中には、株の配当金や不動産投資による家賃収入があって、定期的にまとまったお金が入ってくる人がいます。事業に成功して大きな資産を築いた人もお金持ちです。こうした本当のお金持ちは、使ってもまとまったお金が後から入ってくることが確実なので、人に奢ることにためらう必要がありません。

さらに、たとえば同じ1万円でも、お金持ちにとっての1万円とそうではない人の1万円では価値が違います。一般人にとってはかなりの金額のように思えても、お金持ちにとってはそれほどではないので奢りやすくもなるでしょう。

また、何かの事業で成功してお金持ちになった人は、商品であれサービスであれ、人に喜んでもらえるモノやサービスを提供できたからこそ成功したはずです。そのため、そもそも人に喜んでもらうことが好きだという理由もあるかもしれません。

■お金持ちが奢る本当の理由

お金持ちが人に奢りやすい背景をいくつか紹介してきましたが、奢ることはお金を消費しているだけのようにも思えます。しかし、お金持ちは奢ることを「投資」だととらえているのです。

お金持ちが誰かと食事をする場合、ただ楽しい時を過ごすことだけでなく、良好な人間関係を築いたり、何らかの情報を得たりすることを期待しているものです。飲食の時間がビジネスの発展や資産を増やすことにつながるのであれば、それは単なる「消費」ではなく将来への「投資」です。

また、お金を払ってもらった側は、払ってくれたことをありがたく思い、何かの機会にお礼をしようとするでしょう。どのようなお礼であっても、何かしらの見返りが期待できます。

お金持ちは、ほかの人と無駄に飲食はせず、得られるものがあることを見越しています。ですから、一緒に食事をしたりすることに意味を見いだせない人とは、今後同席することはないでしょう。一度の食事で自ら奢ることで、相手の価値を見極められるのであれば、それも大きな収穫です。

さらに、本業であれ副業であれ、仕事に関係する食事代は交際費や会議費などとして一定額を経費に計上することができます。経費計上すれば節税になりますから、食事代などを肩代わりすることは、お金持ちにとっても直接的なメリットがあるのです。

■お金持ちの思考法をまねてみては

今回は、お金持ちならではのお金の使い方についての思考方法を紹介してきました。お金持ちだから奢っているのではなく、奢るという「投資」によってお金持ちになっているのだとわかって頂けたかと思います。

お金持ちと同じように、将来に投資するつもりで飲食してみてはいかがでしょうか。逆に、奢ってもらう機会のために、自分がどのような価値を提供できるのかを考えておきましょう。

文・岡本一道
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。

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