1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 近藤香南子の「今の私を作ったもの」連載X+Y=Me

近藤香南子の「今の私を作ったもの」連載X+Y=Me

  • 2023.2.4

あなたの人生に大きな影響を与えたモノ・コト・ヒトはなんですか?
―今回お答えいただいたのは、Japanese Film Project 理事の近藤香南子さん。
3つのエピソードをともにご紹介します。

1. 小学3年生の時に観た、『オズの魔法使い』。

白黒からカラーになる演出や、きらびやかでグロテスクでもある数々のシーン。映画の魔法が詰まっている、映画を観ることの原体験となった一本です。小学校を卒業するころには、「人の心に残る映画を作る」ことが将来の夢になっていました。

2. 映画は体験と結びつく、特別なものだと知る。

大学生3年生の時、奨学金を母に渡そうとしたら「これは好きに使ってみたら?」と。昼は映画館でバイトし、夜に授業を受けていた苦学生にはなかなかないチャンス。
夏休みと奨学金を丸々使い、イタリアのベネチア国際映画祭へ。世界から集まったたくさんの映画と、映画好きとの交流は、映画が言語も空間も超えるスペシャルなものだということを教えてくれました。

3. 萩尾望都を通して感じる、母の影響。

両親の離婚で小学5年生から福岡の母の実家で暮らすことに。そこにはかつて母が読んでいた萩尾望都の漫画がたくさんあり、私も夢中になって読みました。母は、さりげなく人権教育やフェミニズムの本を置いておいてくれるような人。今になって、母の影響は大きいと感じます。

近藤香南子 Japanese Film Project 理事

早稲田大学第二文学部卒業後、助監督として『トウキョウソナタ』『空気人形』など様々な映画作品に参加。子育てを機に現場を離れ、2020年より現場スタッフのマネージャー業務を行う。2021年には一般社団法人Japanese Film Projectに参加。メンバーとして映像制作の労働環境改善に取り組む。

illustration : Miso Okada text : Yoko Abe

元記事で読む
の記事をもっとみる