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『007 カジノ・ロワイヤル』ボンドガールの裁判がドロ沼化、会話を暴露され「屈辱的」

  • 2023.2.2
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エヴァ・グリーンが映画制作会社を訴え、そして反訴されている裁判。法廷の雰囲気がかなりピリピリしており、『007』のダニエル・クレイグの名前が飛び出すことも。(フロントロウ編集部)

エヴァ・グリーンと映画制作会社の間で裁判

映画『007 カジノ・ロワイヤル』や『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』などで知られる俳優のエヴァ・グリーンが、映画制作会社White Lantern Ltd.を訴えている。彼女は、『A Patriot』という映画に主演する予定だったが、プロジェクトは金銭的理由から2019年にとん挫。しかしエヴァは、それでもなおWhite Lanternは彼女に100万ドル(約1億3,000万円)を支払う義務がある契約だとしている。

しかしWhite Lantern側はエヴァを反訴。エヴァは『A Patriot』の脚本を買い、自分自身で映画を作るために、意図的にプロジェクトをつぶしたと主張している。

エヴァ・グリーン、法廷でアプリ内の会話を暴露され「屈辱的なこと」

裁判はイギリスのロンドンで進められており、そのなかでは、エヴァがエージェントや関係者に送ったメッセージも公開された。

メッセージの中でエヴァは、金融会社のSherborne Media Financeのことを「最低野郎達(arseholes)」「惨めな人々(sad little people)」と呼んだり、プロデューサーの1人を「邪悪」「悪魔」と呼んだり、撮影スタジオのスタッフを「クソみたいなペザント(※無教養な低所得者という意味のスラング/shitty peasants)」と表現したりしていた。まだ『A Patriot』のプロジェクトのことは、「クソなB級映画(B-shitty-movie)」と説明。

さらにWhite Lanternの弁護士は、エヴァが過剰で負担となるほどの要求をプロジェクトに対してしていたと主張している。エヴァは『A Patriot』において、エグゼクティブプロデューサーも務める予定だった。

画像: エヴァ・グリーン、法廷でアプリ内の会話を暴露され「屈辱的なこと」

エヴァは自身の言葉遣いについて、「とてもストレートな物言い」だと認めたうえで、「(チャットアプリ)WhatsAppでのメッセージが法廷で見せられることになるとは思っていませんでした。それだけでも非常に屈辱的なことです」と話した。

エヴァ・グリーンの主張

一方でエヴァは、自分はプロデューサーたちに“要求”はしておらず、「私は提案をしていました。そしてそれは、映画の質を守るためでした。それらは提案であり、もちろんプロデューサーたちはNOと言っても良かったのです」と反論した。

そして彼女は、制作現場が「カオス」な状況であったと証言。スタッフの数や、スタントの訓練が足りておらず、撮影スタジオの制作事務所はもぬけの殻になっていたという。

「想像上だけの映画のようでした」と話す彼女は、「いまだにこの奇妙な状況に混乱している」と話した。

『007』共演者、ダニエル・クレイグの名前も飛び出す

画像: 『007』共演者、ダニエル・クレイグの名前も飛び出す

エヴァはプロデューサーの1人と折り合いが悪かったよう。彼女がメッセージの中で「悪魔」と呼んだ人物は、予算を減らし、実際のロケーションでの撮影ではなく、スタジオでの撮影に切り替えるよう指示していたため、彼女はプロジェクトから降り、そのプロデューサーとは一緒に働かないと言ったこともあったという。

この出来事についてエヴァは、『007 カジノ・ロワイヤル』で共演したジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグの逸話を例として話した。彼は2015年に、またボンドを演じるくらいなら手首を切るほうがマシだとコメントしたが、その後2021年公開の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』でも引き続きボンド役を演じた。彼女もプロジェクトを降りると言ったことはあるが、物事は必ずしもその通りに進むわけではない。

法廷の状況もカオスに

エヴァとWhite Lanternの裁判は、法廷の雰囲気が悪いと米Varietyが伝えている。

双方の弁護士がお互いに強い態度を取っているそうで、裁判の4日目には、エヴァのエージェントが弁護士団に何かを囁いていたところ、White Lanternの弁護士は「目撃者が証拠を提示している時には、コリアー氏は声を出さないでいただけますか」ととげとげしく言ったという。

またエヴァも、法廷の雰囲気が「とても張り詰めている」と言ったそう。さらにメッセージで使われていた言葉について、相手方の弁護士から説明を求められた時に、苛立った様子で「言葉、言葉、言葉」と返したという。

(フロントロウ編集部)

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