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【まとめ】ジェームズ・ガンが語った「これからのDCU」、“MCUの二番煎じ”ではない!どの俳優が続投で誰が卒業?

  • 2023.2.1
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DCスタジオのジェームズ・ガンが、今後のDCUについて多くを発表! 語ったこととは?(フロントロウ編集部)

DCUはこれまでクソだった

2022年10月に、新設されたDCスタジオのトップに抜擢されたジェームズ・ガンが先日、米THRやDeadlineなどを招待した限定プレスカンファレンスを開催し、今後のDCUについて発表した。

これまでのDCUについて、「そうですね、(DCUの)歴史はクソです。DCの旅は本当にやらかしまくりだった」と辛辣に批判したガン氏は、その問題点についてこう分析した。

「おそらく皆さん全員が知っていると思いますが、DCの歴史は非常に混乱したものです。アローバースがあり、DCEUがある。そしてDCEUはある時にジョス・ウェドンの『ジャスティス・リーグ』が原因で割れ、ある時には“スナイダー・バース”になった。『スーパーマン&ロイス』があったし、“リーヴス・バース”もある。すごく多くの異なることがあります。私たちにしても、ユニバースにやってきて『スーサイド・スクワッド』をやり、それが『ピースメイカー』になり、突然、実現しなかったバットマイトもリアルになった。誰もコアの部分を気にしていなかった。良い顔をしたクリエイターに良くして、プラットフォームを与えていた」

DCUはMCUの二番煎じではない

ワーナーブラザースディスカバリーのCEOであるデイビット・ザスラフ氏は、MCUを成功に導いたマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長に代わる人材を探すと話し、ガン氏とピーター・サフラン氏をDCスタジオのトップに起用した。しかしガン氏は、「多くの人が、これはマーベル2.0だと思っている。しかしそうではない」と明言。

画像: 2022年のコミコンでハグを交わすケヴィン・ファイギ氏(左)とジェームズ・ガン(右)。
2022年のコミコンでハグを交わすケヴィン・ファイギ氏(左)とジェームズ・ガン(右)。

サフラン氏は、「ザスラフはDC のすべてを一元管理する独立したスタジオを構想していた。それが私たち2人を惹きつけたことです。すべてのキャラクター、すべての物語、すべてのプラットフォームで話したい物語を伝えるというアクセスを持っているということが」と説明した。

『The Flash』は史上最高傑作

現在DCUで力が入れられている作品の1つは、エズラ・ミラー主演の映画『The Flash』。ガン氏は非常に大きな自信を見せており、「ここで言っておきますが、『フラッシュ』はおそらく、これまでに制作された史上最高のスーパーヒーロー映画の1つです」と話した。

しかし、過去数年で主演であるエズラは多くの問題行動を起こしており、警察に逮捕されることもあった。エズラについてサフラン氏は、「エズラは回復のために全力で取り組んでいます。エズラが現在進んでいる道を心からサポートしています。正しい時が来て、エズラに話し合いの準備が出来たら、何が向かうのにベストな方向かというのを決めたいと思っています。ただ現状は、エズラは回復のために集中しています。ここ数ヵ月でのエズラとの会話では、エズラは非常に大きな成長を見せていると感じています」とコメントを残した。

自分たちのスーパーマンはヘンリー・カヴィルではない

一方で2022年12月には、『ジャスティス・リーグ』などでスーパーマンを演じてきたヘンリー・カヴィルがスーパーマンとしてカムバックしないことが発表された。

この件についてガン氏は、「ヘンリーをクビにはしていません。彼は元々起用されていないのです。私にとって、スーパーマンとして誰をキャスティングしたいか、制作陣が起用したいのは誰なのか?というのが問題です。そして私にとって、この物語において、それはヘンリーではありません。ヘンリーのことは好きですし、彼は素晴らしい人です。彼はこの企業の前体制をはじめ多くの人から多大なる迷惑をこうむったと思っています。しかしそれでも、いくつもの理由から私たちのスーパーマンはヘンリーではないのです」と話し、これまでヘンリーを右往左往させたことに申し訳ない姿勢を見せながらも、今後のDCUのスーパーマン像にヘンリーは合わないとキッパリ。

画像: ヘンリー・カヴィル
ヘンリー・カヴィル

さらに、彼らが手がける新たなスーパーマン作品は年齢制限を設ける予定だとして、「スーパーマンはPG-13になってほしい作品です。それは確実です」と明かした。

ガル・ガドットやジェイソン・モモアは戻ってくる可能性

ヘンリーは戻ってこないが、エズラに加えて、ワンダーウーマン役のガル・ガドット、アクアマン役のジェイソン・モモア、シャザム役のザッカリー・リーヴァイは続投すると見られる。

「それらの4作品は素晴らしいものです。それらのキャラクターや、それを演じた俳優がDCUに参加しないという理由はありません」としたうえで、ガルとはすでに話したことも明言。「彼女は前向きです。どうするかはまだ分かりませんが」と続けた。

ちなみに、ワンダーウーマンの生まれである女性だけが住む島セミッシラが舞台のドラマ『Paradise Lost(原題)』もプロジェクトが進行中。ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』風の作品で、映画『ワンダーウーマン』シリーズよりも前の時代設定だという。

バットガールのキャンセルは仕方なかった

予算9000万ドル(約250億円)をかけて制作され、撮影も終了していた映画『バットガール』。2022年内にHBO Maxで配信される予定だったが、2022年8月に突然の完全お蔵入りが発表され、ファンだけでなく関係者にも波紋が広がった。

画像: 主演のレスリー・グレースが、『バットガール』お蔵入り発表後に公開した写真。
主演のレスリー・グレースが、『バットガール』お蔵入り発表後に公開した写真。

『バットガール』の制作についてサフラン氏は、本当に才能がある人々が集まっていたとしながらも、「しかし、あの映画は公開できるものではなかった。そしてそういったことは起こります。映画は公開できるものではなかった。正直なところ、あの作品はDCを傷つける可能性があり、ザスラフとチームは、それをキャンセルするという非常に勇気のいる勇敢な判断をしたと思います。製作に関わった人達を傷つける可能性があった」と、お蔵入りの判断は正しかったと支持の姿勢を見せた。

また、『バットガール』の監督であるアディル・エル・アルビとビラル・ファラーとはふたたび一緒に仕事がしたいと考えており、制作チームのメンバーの中にはすでにDCUチームに加わった人もいることを明かした。

『ザ・バットマン』や『ジョーカー』は「別の世界」

DCコミックスが原作の作品としては、マット・リーヴス監督とロバート・パティンソン主演による『THE BATMAN-ザ・バットマン-』や、トッド・フィリップス監督とホアキン・フェニックス主演による『ジョーカー』もあり、両作品とも続編が制作中。

これらの作品についてガン氏は、DCUに属さない「Elseworlds(エルズワールズ/どこか別の世界)」というカテゴリーになると発表。「DCU外のプロジェクト、エルズワールズ・プロジェクトに対するハードルは非常に高いものになります。しかしこれまでも今も、それに適うものはあります」とコメントされた。

『ザ・バットマン』の続編『The Batman Part II(原題)』は2025年10月公開の予定で、コリン・ファレルが演じるペンギンが主人公のスピンオフドラマも変わらず制作が進んでいる。

DCUのバットマンは息子ダミアンにフォーカス

一方で、DCUにおいてもバットマンのプロジェクトは進められている。そしてそこには、ブルース・ウェインだけでなく、ファン人気の高いロビン、ブルースの息子ダミアン・ウェインが登場するという。

この作品でバットマンを演じるのはロバートでもなければ、これまでバットマンを演じてきたベン・アフレックでもない。しかしベンは監督として、DCUのどれかの作品でメガホンを取る計画だという。

また、メリッサ・ブノワが演じて愛されたカーラ・ゾー=エルが登場したドラマ『SUPERGIRL/スーパーガール』が2021年で完結した後、DCUが次に描くスーパーマンのいとこであるスーパーガールは、まったく新しいヒーロー像になる。映画『Supergirl: Woman of Tomorrow』は、「地球に送られ、孤児だった時に愛情深い両親に育てられたスーパーマンと、クリプトン星から切り離された岩の上で育ち、最初の14年は人が死んでいき、残虐な方法で殺される様を見てから地球に送られたスーパーガールとの違いを見ることになる。彼女は私たちが親しんだスーパーガールではなく、よりハードコア」だという。

(フロントロウ編集部)

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