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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』衣装はアディダス製!コンセプトがさすがすぎる

  • 2023.2.1

マーベル映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でシュリやオコエたちが着ている衣装はアディダスが手がけたもの。(フロントロウ編集部)

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が衣装でアディダスとコラボ

映画『ブラックパンサー』といえば、マーベル映画として初めてブラックパンサーという黒人ヒーローを登場させ、続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では女性たちの活躍やシスターフッドを大々的に描くなど、マーベル映画のなかでも特に多様性やレプリゼンテーションを積極的に描いてきた作品。

画像: 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が衣装でアディダスとコラボ

実は、『ワカンダ・フォーエバー』でシュリやオコエら女性キャラクターたちが着用した衣装を制作も、そんな『ブラックパンサー』らしい多様なチームで制作されたのをご存知だろうか?

『ワカンダ・フォーエバー』でシュリやオコエ、アイアンハートことリリ・ウィリアムズら女性キャラクターの衣装を制作したのは、前作『ブラックパンサー』でアカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞したルース・E・カーターが率いるチームで、ルースがアディダス(Adidas)のデザイナーや、アディダスのSchool for Experiential Education in Design(S.E.E.D.)というプログラムで学んでいるデザイナーと共に手がけた。

2020年に設立されたプログラムであるS.E.E.D.は、シューデザインの業界にいるBIPOC(※Black, Indigenous, and People of Color=黒人、先住民、有色人種)の女性のために設立されたプログラム。マーベル・スタジオがこのような形でアディダスとコラボレーションを行なうのはこの作品が初となった。

女性やBIPOCのデザイナーが手がけた衣装

「チームのそれぞれのプレーヤーの多様性や、メンバーたちが持ち込んでくれる独自の視点やスキル、才能のおかげで、このコレクションはとてもインパクトのあるものになっています」とS.E.E.D.でディレクターを務めるチェレシー・ソーンヒル=ゴールドソンはアディダスの公式ブログでコメントしている。

「このプロダクトを生み出すまでの過程では、デザインやカラー、マテリアル、製造、サプライチェーンのそれぞれのチームメイトが重要な役割を果たしてくれました。本当に美しい体験でしたし、このプロダクトはコレクティブの強さを見事に証明しています」。

アディダスのアパレルデザイン部門でディレクターを務めるエミリー・ジャゴスは次のようにコメントしている。「コレクションのすべてのアイテムは女性やBIPOCのデザイナーたちによってデザインされています。従って、コスチュームのデザインや制作の過程には素晴らしい女性たちの力があり、クリエイティブとして私たちが持つ力やポテンシャルを示していると言えます」。

スポーティーかつ、演技にも適したデザインを意識しながら、それぞれのキャラクターに合うように制作されたという今回のコレクション。 「それぞれのキャラクターに独自のヴァイブスがあります。シュリには現代的なスポーティーの感覚がある一方で、オコエは比較的なパワフルなヴァイブスの持ち主です」とエミリーは説明する。「キャラクターごとにそうやってハッキリと開発されていたので、私たちは重要なシーンで彼女たちがどんな衣装を着るかや、ダイナミックで説得力を持ちながらも、アディダスらしい手法でカメラに映るにはどうすればいいかを探求することができたのです」。

映画として黒人ヒーローの物語を描くだけでなく、それを支える衣装デザインという裏方のスタッフまで、多様性を反映している『ワカンダ・フォーエバー』。その意義について、元S.E.E.D.の生徒で、現在はアディダスでアシスタント・フットウェア・デザイナーを務めるエリヤ・ジャクソンはこうコメントしている。「このデザインは映画を通じて、私の文化や、この作品を観る世界中の有色人種の人たちにより大きな影響を与えることになります。私にとってはそれが一番大切なことです」。

『ワカンダ・フォーエバー』を鑑賞する時には、シュリたち女性キャラクターが着ている衣装にも注目してみて。(フロントロウ編集部)

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