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時空の流れは過去から現在、そして、未来への旅

  • 2023.2.1

日本列島を寒波が襲い各地で氷点下を記録するという一月の後半。朝、植物たちに水をあげなくてはとバケツの中を見ればかなり分厚い氷が張り、ベランダの手スリも凍みるように冷たい! 本当に…本当に…冷たい。しかし、木々たちに目をやれば、極寒の中で着々と春への準備を整えている。その逞しさに大自然の壮大なエナジーを感じるこの頃。

こんにちは、エミールです。

寒さに負けず、お元気でしょうか? みなさんが暮らしているところでは雪が降りましたか? ニュース報道で映し出される映像を見ながら読者のみなさんの地域は大丈夫かな、と案じておりました。

雪国生まれの私にとって幼年時代の冬といえば、雪との戦いでした。

11月3日、文化の日あたりから霙がふり始め、徐々に雪へとかわり、12月中旬を過ぎる頃には一晩で1メートル、その日一日中降りやまなければ、2メートルくらい積ることもありました。 (朝、起きて外を見ると玄関が雪で封鎖されており、出入りは二階から)

風が強い日は雪が舞い降りてくるというより横からたたきつけてくる…。

まさにそんな感じなので小学生だった頃、冬の登下校は辛いものだったと記憶しています。 雪を体験したことがない方に「いいわねぇ。情緒的な子供時代だったのね。ロマンチックだったでしょう」そんな言葉をかけられると「ん~~、なかなか迫力があってそうばかりも言っていらなくて…」と複雑な心境になったモノでした。

でも私の心の宝石箱の奥深くにしまい込まれ、脳裏に焼き付いている美しい光景は雪が降りやんだ夜、淡い月灯りの中で煌めく雪の結晶たち。近寄ってジッと見つめていると「小さな小さな六角形」が浮き出してくるのです。

この天からの贈り物は、何ものにもかえがたい、ふる里の思い出です。

さて、過去の思い出に還り心を温めるのは素敵なことである一方、過去形にばかり焦点を合わせてしまうのは「心の老眼」かもしれません。

現在進行形で走る日々なのに、今ここが現実という、一番近くにある大切なものがぼんやりとしか見えていない…、時々そんなシーンはありませんか?

「あの時は良かった」 「あの頃が最高だった」 と、過去が綺麗に映るのは私も同じですが、でも日々が、この繰り返しでは非生産的ですよね?

たとえば、40代~50代くらいのオトナ女子達曰く。

「あ~。若いころは良かったわ~。シワもシミもなくて…」とうなずき合い、ガッツリ重いスイーツをバシバシ食べながら「痩せたい、スリムになりたい、ウエストサイズを縮めたい…」 などなど、のたまいながら過去のワタシ大賛辞大会…。

でも、これって賛辞ならぬ惨事かも?(+_+)

そろそろ今回のお便りは何が言いたいのか、ちょっと見えて来たでしょう?

時空の流れは過去から現在へそして、未来への旅。 時折バックミラーで過去を確認しながら、現在の道をシッカリと走り、未来への道路標識を見つけましょう、ということ。

くれぐれも過去に向かった逆走運転にならないように。

そし、て安全運転もよいけれど、時には大胆な車線変更もOKかな? でも、あおり運転をしてはいけません、人間関係の車間(者間)距離もお忘れなく。

くしくも教習所みたいなお話になってしまいました。 手放しても良い「あの頃」と絶対に「手放してはいけない」あの頃。 「あの頃」にはどうやら二とおりあるようです。

あなたにとっての「あの頃は?」。 この話、思い出症候群に悩むあなたに捧げます。

ところで別のお話ですが「三匹の子ブタ」、この童話のストーリーを知っていますか? (以下ウイキペディアを参照して抜粋)

1.三匹の子ブタが、それぞれ家を作った。長男の子ブタは、わらの家。次男の子ブタは、木の家。それぞれお母さんブタを呼んだが心配そう。末の子ブタは、レンガの家。完成が遅いとバカにされつつも頑張って作り上げる。

2.腹ぺこオオカミがやって来た。わらの家は吹き飛ばされ木の家は燃やされて、二匹の子ブタはオオカミに食べられてしまった。しかし、末の子ブタが作ったレンガの家は丈夫でオオカミは手も足も出ない。

3.末の子ブタも食べたいオオカミは子ブタを家の外へおびき出す。オオカミvs子ブタの知恵くらべは子ブタが一枚上で、オオカミに大怪我を負わせた。

4.オオカミは煙突を伝って末の子ブタの家に忍び込む計画を立てた。しかし、沸かしていた鍋に落ちて火傷をおった。

オオカミにとっては、こわいエンドですが、この童話を題材にして小学生10人が模擬裁判を体験したそうです。 場所は札幌地裁で1月6日のこと。 「煙突から飛び込んだオオカミに火傷を負わせた、子ブタは殺人未遂か」こんな設定。

検察側は懲役5年」、弁護側は「食事の支度のお湯を沸かしていただけ」と殺意を否認して無罪の主張。

現役の裁判官は「子ブタは鍋に落ちれば火傷を追い危険とわかっていたが、現実になる可能性をどのくらいのレベルでとらえていたか?」などのポイントを説明。

小学生代表は「煙突から湯気が出ていたので、子ブタはオオカミが入るとは思っていなかったので無罪では…」となったそう。

いろいろな意見を聞いてベストな判断をしていくのはとてもむずかしいこと。あなたの周辺にも様々なテーマがあると思います。 この日の小学生さんたちのように、様々なアングルから見て偏った判断をしないようにしていきたいわね。

梅の小枝には固い木の芽が…。でも、その中には春を待つ、花たちが春を夢みてそわそわしている呼吸が聴こえるようです。

エミール

本文にある寒波の朝、この梅の樹だけ花が咲いているのを発見! 1/25新宿御苑にて

お話/神野さち(エミール・シェラザード)先生

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