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映画好きが選ぶ、今映画館で見るならこの4本で決まりっ!【今月のオススメ最新ムービー】

  • 2023.2.1
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【This Month’s 4 Movies】

今月要チェックの映画を4本ご紹介! 写真を見てインスピレーションで選んでみてね。


『SHE SAID シー・セッド/その名を暴け』

#MeToo運動の起爆剤となった、ハーヴェイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した記者達の実話。

地道な取材を続けながらワインスタイン側の脅迫や歪んだ社会システムに立ち向かう姿に、真実=事実を証明することの難しさを痛感。緊張感溢れる演出もキャストも文句なし。さらに、被害を公表した最初の有名女優=アシュレイ・ジャッドが本人役で当時の苦悩と決断を再現。その勇気にあらためて感動だ。

story:ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガン(C・マリガン)とジョディ(Z・カザン)は映画プロデューサーのワインスタインが長年続けてきた性的暴行について取材を開始。が、被害者たちは取材を拒否し、ワインスタイン側からの妨害も受け……。
監督:マリア・シュラーダー/出演:キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、パトリシア・クラークソン、アシュレイ・ジャッド ほか/配給:東宝東和/公開:1月13日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

© Universal Studios. All Rights Reserved.


『イニシェリン島の精霊』

ある男が親友に“絶交宣言”をしたことから、壊れていく人間模様をブラック・ユーモアで綴る。

孤独や退屈を埋めてくれるはずの友情や家族の絆や穏やかなコミュニティは、じつは脆くて儚い? 『スリー・ビルボード』(17)の鬼才マーティン・マクドナー監督だけに鋭く深淵な問いかけに片時も目が離せない。

元親友同士を演じたコリン・ファレルとブレンダン・グリーソンの対象的な演技にも魅了される。

story:1923年。アイルランド西海岸イニシェリン島は、内戦に揺れる本土から離れ平和を保っていた。が、純朴な男パードリック(C・ファレル)が親友コルム(B・グリーソン)から、突然に絶交を言い渡されたことをきっかけに、人々の歯車が狂い始める……。
監督:マーティン・マクドナー/出演:コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:1月27日より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.


『FALL フォール』

無謀にも、SNSでのバズり目的で立入禁止の超高層鉄塔に登り、老朽化したハシゴが壊れて取り残される、という女子2人のパニック。

高所シーンの臨場感は下半身がゾワッとするほどでホラー映画よりも怖い。自業自得だとさめて眺めるも、思いつく技術と知識をフル活用して危機と奮闘する2人の根性には、思わず応援してしまうほど引き込まれる。

綺麗事だけではない展開が上手過ぎるサバイバルスリラー。

story:夫をフリークライミングの落下事故で亡くしたベッキー(G・フルトン)を立ち直させようと親友のハンター(V・ガードナー)が新たにクライミング計画を立てる。2人は、今は使われておらず老朽化した地上600mのテレビ塔の頂上へ到達することに成功するが。
監督:スコット・マン/出演:グレイス・フルトン、ヴァージニア・ガードナー、ジェフリー・ディーン・モーガン ほか/配給:クロックワークス/公開:2月3日より、新宿バルト9ほか全国ロードショー

© 2022 FALL MOVIE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.


『すべてうまくいきますように』

尊厳死というテーマをF・オゾン監督の鋭い視点で繊細に描いた物語。死期決定も含め、やりたい放題に人生を謳歌するチャーミングな父親の行動は、悲壮感はなくどこか愉快でコミカル。

シリアスな内容ながら重過ぎないそのさじ加減が絶妙。年を重ね味が出たS・マルソーの演技は、家族への愛や人間の情がにじみ出ていて優しく感動的。誰もが自分に照らし合わせて考えさせられる普遍的な作品だ。

story:小説家のエマニュエル(S・マルソー)は、脳卒中を患った85歳の父(A・デュソリエ)に尊厳死を望まれショックを受ける。友人に手を貸すようアドバイスされ、フランスで安楽死は難しいと知った彼女は、スイスの支援協会とコンタクトをとる。
監督・脚本:フランソワ・オゾン/出演:ソフィー・マルソー、アンドレ・デュソリエ ほか/配給:キノフィルムズ/公開:2月3日より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次ロードショー

© 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME
PRODUCTION– SCOPE PICTURES
text_YUKO KANEKO, HAZUKI TOGO
web edit_KAREN MIYAZAKI[SWEET WEB]
※記事の内容はsweet2023年2月号のものになります
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