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シングルファーザーで大学進学、グーフィーの子育て人生が泣ける

  • 2023.1.31

のんびり屋でちょっとドジなキャラクターとして知られるグーフィー。シングルファーザーとしてちょっぴり反抗的な息子を育て上げたベストファーザーだった。(フロントロウ編集部)

男手ひとつでマックスを育てたグーフィー

1932年に『ミッキー一座』でデビューしたグーフィーは、その後、ミッキー・マウスやミニー・マウスの気立てが良くてのんびり屋な友人として多くのディズニーアニメに登場したほか、自身主演の作品が50以上も作られてきたディズニーの人気キャラクター。

そんなグーフィーが、シングルファーザーであることを知っているだろうか?

画像: 男手ひとつでマックスを育てたグーフィー

グーフィーの子どもが初登場したのは1950年代。グーフィーは当時制作された短編作品のなかで「ミスター・ギーフ」と呼ばれた「ジョージ・G・ギーフ」として登場し、ミスター・ギーフには妻の「ミセス・ギーフ」と息子の「グーフィー・ジュニア」がいた。

そしてグーフィー・ジュニアは、1990年代に全米放送されたアニメ番組『パパはグーフィー』では「マックス」という名前のキャラクターに生まれ変わり、マックスの母親は不在という扱いに。ディズニーの公式ファンクラブD23には、同番組でのグーフィーについて「郊外で息子を育てるために奮闘するひとり親の家庭人」と記されている。

画像: グーフィーとマックスが共演した映画『グーフィーとマックス/ホリデーは最高!!』のポスター(スぺイン版)。©WALT DISNEY PRODUCTIONS
グーフィーとマックスが共演した映画『グーフィーとマックス/ホリデーは最高!!』のポスター(スぺイン版)。©WALT DISNEY PRODUCTIONS

『パパはグーフィー』でのマックスは“父親みたいにはなりたくない”という思春期まっさかりな少年で、グーフィーとの間に誤解が生まれてはさまざまなアクシデントが起こる。グーフィーの子育ては大変なのだ。

それでも愛情たっぷりにマックスを育てたグーフィーは、最終的にはマックスを大学へと送り届ける。ただ、マックスが親元を巣立ったことがショックすぎて集中力を欠いていたグーフィーは、職場でミスをして失業する。職業安定所で“大学の学位がないと就職は厳しい”と言われたグーフィーは、家計のために一念発起して大学進学を決意。その様子は2000年の映画『史上最強のグーフィー・ムービー Xゲームで大パニック!』で描かれる。

男手ひとつで息子を育てあげ、息子愛が激しすぎて失業し、それをきっかけに大学進学を決意して学位取得したグーフィー。父親としての努力も称賛されるべきだが、何歳になっても諦めずに新しいことに挑戦する彼は父親の姿として尊敬に値するだろう。

マックス(グーフィー・ジュニア)の母はどこへ?

1950年代の短編作品にグーフィー(ミスター・ギーフ)の妻として登場したミセス・ギーフだが、じつは、一度も顔が画面に映ったことはない。声が聞こえたこともあれば、椅子に座る後ろ姿から赤髪であるのが見えたこともあるが、顔は一度も映ったことはないのだ。

そして前述のとおり、1990年代の『パパはグーフィー』では完全に不在となった。

グーフィーの妻の所在については長年ファンの間でさまざまな説が囁かれており、「グーフィーが『パパはグーフィー』のなかで『ママはお星さまと一緒にいるんだよ』と言った」という死亡説が有名だが、このようなシーンはなく、このエピソードは都市伝説のよう。

さらに一部のファンの間では、ミセス・ギーフの不倫説もある。1953年の短編作品『Father's Day Off』で、ミセス・ギーフの留守中にグーフィーが会社を休んで代わりに家事育児をするのだが、この時、牛乳を届けにきた業者の男性が玄関を開けたグーフィーに突然口づけをするというシーンがある。グーフィーはカメラに向かって「ヨーロッパ風だね。ふふ」と笑うのだが、これは、ミセス・ギーフと不倫していた業者の男性がグーフィーをミセス・ギーフだと勘違いしたのではというウワサがある。

そうなると、不倫の末に離婚した、というのがあり得る展開になるが、『パパはグーフィー』でマックスが母親と交流するシーンは電話を含めて一切ない。もしもミセス・ギーフが生存していたら、グーフィーとは絶縁していたとしても、母と子どもの関係は続くはずだが。

ミセス・ギーフの所在については公式も“分からない”としており、現在は削除されてしまっているが、Disney Guest ServicesのQ&Aのなかでこう答えたことがある。

「架空のキャラクターであるため、実際にバイオグラフィーがあるわけではなく、スクリーンに映し出されるものだけで判断するしかないです。マックスの母親が誰なのか、“グーフィー夫人”はどこに行ったのか、いつかまた映画やテレビ番組で説明されるかもしれないですが、そのときまで明確な答えはないのです」

(フロントロウ編集部)

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