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あなたなら気付ける?来日ラッパーの間で『日本で誰にも気づかれない』動画が流行中

  • 2023.1.30
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全米シングルチャートで1位を取っても、日本に来たら誰にも気付かれない?来日したラッパーたちの間で、“日本で誰にも気付かれない”ことをネタにした動画が流行している。(フロントロウ編集部)

日本で誰からも気付かれず嘆いたリル・ナズ・X

2022年12月にプライベートと見られる機会で来日して、東京観光や富士山観光などを楽しんだラッパーのリル・ナズ・X。

画像: ©️Lil Nas X/Instagram

リル・ナズといえば、2019年にリリースした「Old Town Road」で全米シングルチャート史上最長という19週連続1位という、前人未到の記録を樹立。2021年にも「Montero (Call Me by Your Name)」と「INDUSTRY BABY」の2曲で全米1位を獲得するなど、現代のヒップホップシーンを代表するラッパーの1人だが、そんなリル・ナズが来日中に日本で撮影した映像が話題に。

その映像とは、リル・ナズが東京メトロ日比谷線の駅と見られる場所で撮影した動画。リル・ナズがSNSに投稿したこの動画は、リル・ナズが改札外にいるのに誰1人立ち止まらずに彼を素通りする様子を収めて、自分が日本でまったく有名人ではないことをネタにしたもの。

動画には「私はスターなのに!」というセリフが入っているほか、リル・ナズはこの動画に「自分は有名じゃないと日本で気がついた僕」というコメントをつけている。

画像: ©️Lil Nas X/TikTok www.tiktok.com
www.tiktok.com

全米1位シングルを3曲も持っているにもかかわらず、日本ではまったく気が付かれないことを自虐したこの動画。これまでにも何度もSNSでジョークを飛ばしてきたリル・ナズらしいとも言えるこの動画だが、実は、リル・ナズがこの動画を撮影するにあたって元ネタにしたと見られる、日本で撮影された別のラッパーの動画がある。

ドヤ顔で渋谷に参上するも完全スルーされてネタになったリル・パンプ

リル・ナズによる動画の元ネタになったと見られるのが、2021年に行なわれたアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ前大統領を支持したり、新型コロナウイルスについて「信じていない」と発言したりと、たびたび世間を騒がせてきたラッパーのリル・パンプが2022年4月に来日した際に撮影された映像。

母国アメリカでは、そうしたお騒がせ発言もあってかなりの有名人であるリルはこの時、日本屈指の繁華街である渋谷に出没。“有名人の俺が来たぞ!”と言わんばかりにドヤ顔で立ち尽くし、話しかけるのを待っていたのだが、しばらく誰からも話しかけられず。この映像が「日本ではリル・パンプのことを知っている人がいない」というコメントと共に昨年8月にツイッターに投稿されると、現在までに1,000万回以上再生されるなど、大きな話題になった。

ちなみに、リルはこの映像が話題になると、この時に日本のファンと撮影した写真を自身のインスタグラムにアップ。実際はファンが集まっていたと反論した。

渋谷駅で歩行者たちに素通りされる動画を投稿したイアン・ディオール

そして、この映像の流行は2023年に入った今も続いているよう。今回同様の動画をアップしたのは、 1月28日(土)と29日(日)にかけて、さいたまスーパーアリーナにて開催された大型音楽フェスティバル「GMO SONIC 2023」に出演するために来日した、プエルトリコ生まれ米テキサス州生まれの現在23歳のラッパー/シンガーであるイアン・ディオール。

画像1: ©️Iann Dior/Instagram

2020年にリリースした24kゴールデンとの「Gold」が全米シングルチャートで累計8週にわたって1位を獲得して、一躍その名前を世界に広めたイアンだが、まだ日本での知名度はアメリカと比較すると低いよう。

イアンは来日中に渋谷駅の構内と見られる場所で撮影された動画をインスタグラムに投稿したのだが、この映像を撮影している時には誰にも気が付かれず、全員がイアンを素通りしている。

画像2: ©️Iann Dior/Instagram

2022年1月にはマシン・ガン・ケリーやトラヴィス・バーカーらが参加したアルバム『on to better things(オン・トゥ・ベター・シングス)』をリリースしたイアンにとって、今回のGMO SONICが日本での初めてのパフォーマンス。渋谷駅では気付かれなかったイアンだが、彼はライブだけでなく日本滞在そのものも楽しんでくれたよう。この投稿のキャプションには日本語で「決して家に帰らない」と添えられている。

イアンがこの動画をどのような意図で撮影したかは定かでないものの、見方を変えれば、多くの人々が忙しなく行き交う渋谷駅で1人だけ佇んでいるというスタイリッシュな映像としても捉えられる。リル・ナズもそうだが、全米1位シングルを持っているようなアーティストが母国でこのような映像を撮るのは難しいと思われるので、そういった意味では貴重な動画とも言える。(フロントロウ編集部)

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