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【閉業】明治2年創業の寺町通にある京都老舗かまぼこが営業に幕「茨木屋」

  • 2023.1.29

おおきに~豆はなどす☆今回は中京区、寺町通にある明治2年創業の京かまぼこの老舗が閉業との一報。

京都を代表する京かまぼこの老舗が閉業

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中京区寺町御池下がったあたりの商店街。数日降る雪のため、この日は土曜日でしたが比較的歩く人も少ない様子。

とりわけ、寺町通は市内の中でも創業100年超の専門店が集中する、老舗通りとも言うべき場所。

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その寺町通に以前取材で訪れたことのある、明治2年(1869年)創業の京かまぼこの老舗『茨木屋』。京かまぼこの中では恐らく一番知名度が高く、百貨店はもちろんのこと、昨年末ではおせち料理用として、スーパーでもかまぼこを販売されていました。

そこへ驚きの悲報、業務停止し自己破産申請中とのこと。負債総額約7億円。

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ごぼう天やひら天などの揚げ物のほか、蒲鉾、ちくわなど約400種類の製造販売を手がけ、その高品質さから食品スーパーや大手百貨店、飲食業者などに販路を確保し、1993年1月期には年売上高約11億6500万円を計上するほどでした。

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閉業の要因として、一般消費者の低価格志向により需要が低迷し負債がふくらみ、その圧縮のため2012年には本店不動産を売却。それでも人件費負担や原材料価格の高騰により赤字決算が続いた。そして2020年以降は、新型コロナウイルス感染拡大の影響から外食需要が急減。2022年以降は各種原材料価格のさらなる高騰、諸経費の増加で資金繰りが悪化。業績回復の見通しが立たず、破産申請に及んだという。

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こちらは以前、お店に伺った時に撮影した様子。
老舗然とした雰囲気の店舗で、専門店らしくこんなかまぼこや練り物があるのか!とその多彩さに驚かされたのを記憶しています。考えてみると、うちの祖父母世代は今でいう中食感覚でよくかまぼこや練り物を百貨店で購入し、それをお酒のアテにしたりおかずにしたりしてました。それも時代の移り変わりにより、消費者の嗜好も変わってきたということでしょうね。

史実上では平安時代に宴席で串に刺して供されたことがかまぼこの始まりとされ、京都発祥の食品とも言われています。もともと海から離れた都では、白身魚は高価で蒲鉾もご馳走。おせち料理にも活用され、豊臣秀吉や織田信長も好んで食したと伝えられています。

歴史ある京かまぼこの代表的老舗が閉業とは。今、大きな時代の変革期に自分がいることを実感させられるばかりです。

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:茨木屋
場所:京都市中京区中京区天性寺前町 寺町通三条上ル天性寺前町522-7
電話番号:075-251-6711
公式サイト:http://www.ibarakiya.co.jp/

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