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「結婚する?別れる?」究極の選択。出した答えの決め手となったのは!?

  • 2023.1.29

25歳のとき、私は仕事で東京から北海道に2年間出向しました。付き合いが長く結婚も考えていた彼を東京に残したまま。彼はいつも私にはやさしいのですが、反面、他人を見下すような発言をすることがありました。そんな彼に強く違和感を覚えるようになり、イラつくことが増えていたなかでの遠距離恋愛。しばらくすると、私は北海道の同僚に惹かれ始め……。

付き合いの長い彼を東京に残して北海道へ

25歳のとき、私は東京の本社から北海道の関連会社へ出向しました。2年間という期限付きの出向です。

当時、私には長く交際している彼が東京にいました。「この人と結婚するのかなぁ」となんとなく思っていましたが、同時に、このころは彼の悪い部分ばかりが目につくようになって、会うとイライラすることが多くなっていたのです。

例えば、低収入の人をバカにする発言。本人はお坊ちゃまで、傍から見るとほぼ親の力で生活していると言ってもいい身分なのに、自分は能力の高い人間だと錯覚しているとしか思えない口ぶりが、どうも気になってしまって……。

結婚のことも、彼が優先するのは両親の意向。彼のご両親は学歴や職業をかなり重要視する人たちのようで、私が名の知れた企業の総合職であるため、彼に「○○ちゃん(私)なら俺の親も結婚を許してくれるよ!」と言われたのです。

私にしたら「普通にちゃんと働いている人ならよくない?」と疑問に思うのですが、実際、彼のお姉さんは一般的なサラリーマンの方との結婚をご両親に反対されているようでした。

彼への想いが離れつつある中、新たな出会いが…

そんな彼との付き合いに多少の違和感はあったものの、彼は基本的に私にはやさしいので、北海道に引っ越したあとも遠距離恋愛を続けていました。

しかし、彼が北海道まで遊びにきてくれたときです。数カ月ぶりに彼と会ったというのに、うれしいとはまったく思えない自分がいました。むしろ、会うことが面倒くさいと感じてしまったのです。

彼への想いが離れていく一方で、私は北海道で一緒に働く同僚のひとりに惹かれ始めていました。その男性は仕事ができるタイプではありませんが、会話をすればとてもおもしろく、いつもジョークで周囲を和ませてくれる人。そして、その同僚も私に好意を抱いてくれていることが、態度から伝わってきていました。

付き合い続ける?別れる?

このまま彼と付き合い続けるか、別れて同僚と付き合うか。正直とても迷いました。初めての彼でしたし、学生時代から長年付き合って結婚も考えていたからです。

最終的な判断の拠りどころにしたのは、結婚観でした。長年付き合ってきた彼は「結婚は人生の墓場。家族ができたら自分の好きなことができなくなる」という考え。対する同僚は「結婚は幸せになるためにするもの。子どもも早く欲しい」との考え。これが決定打となって、私は彼との別れを決意しました。

別れ話を切り出すなら対面で伝えたほうがいいと思い、私が東京出張をした際に「大事な話がある」と言って彼に空港まできてもらい、別れを告げました。

彼も、連絡頻度が減っていたことから私の心が離れているのを感じとっていて、すでに別れを覚悟していたようです。その場ですんなり別れに応じてくれました。

2年間という期限付きの恋

それからしばらくして会社の飲み会が開かれ、私も同僚も出席。その席で、同僚と北海道の観光地の話になり、今度一緒に行こうと約束しました。後日、2人で出かけた帰り道で同僚から告白され、付き合うことになりました。

ただ、出向中の身としては「私が2年間の出向を終えたあとも同僚はこのまま北海道で働き続けるし、私が東京に戻って遠距離恋愛になったら自然消滅してしまうかもなぁ」との不安がありました。それでも、好きだから限られた期間であっても一緒にいようと決心したのです。

ところが、同僚は私と付き合い始めるとすぐ人事に掛け合って、私と一緒に関東勤務ができるよう私の知らないところで話を進めていたのです! 同僚は北海道での仕事がとても好きで、いつもひたむきに頑張っていました。その姿を目の当たりにしているだけに申し訳なく思うと同時に、「私との将来をこんなにも真剣に考えてくれているんだ」と、とても感動しました。

2年後、私の出向終了とともに同僚も関東へ転勤。このタイミングで結婚しました!

2年後には東京に戻る予定だったので、出向前は正直、北海道での人付き合いはあまり深くならないと思っていました。まさか出向先で出会った人と付き合って、こんな短期間で結婚するなんて……。人生って本当に思いがけないところに出会いがあり、人生の分岐点も至るところにあるんだなぁと実感しました。

結婚してしばらく経ちますが、夫は私のことをずっと大切にしてくれています。自分の直感を信じて今の夫と付き合い始めたことは間違っていなかったし、これから先の未来も、夫と一緒ならきっと幸せに生きていけると信じています。

文/前田知佳さん

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ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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