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ミラノで開催されたフェンディのメンズショーにバケットが!

  • 2023.1.28

ミラノ・ファッションウィークのフェンディ2023-24年秋冬メンズコレクションで注目を浴びた小物はこれ!

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バゲットの小物が登場したフェンディ2023-24年秋冬コレクション。(ミラノ、2023年1月14日)photography: Imaxtree

パン焼き釜からランウェイへ。長い間コロナの影響を受けていたが、モード界もクリエイティビティが復活したミラノ・ファッションウィークで、2023-24年秋冬メンズコレクションが開催された。

注目の小物のひとつが、フェンディのショーでモデルたちが抱えていたバゲットパン。パン好きはがっかりするかもしれないが、このパンにはパリっと香ばしいクラストも、気泡が美しいクラムもない。そもそも食べられない。でもとってもキュートなシアリングムートンでできている!

フランスを象徴する存在として昨年11月にユネスコの無形世界遺産となったバゲットパンの特徴的な味と同じくらい、シンボリックでわかりやすい形に注目した小物だ。

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フェンディのバッグに入ったバゲットパンの小物が2023-24年秋冬メンズコレクションに登場。photography: Imaxtree

フェンディと「バゲット」は1997年以来、密接な関係にある。当時、デザイナーのシルヴィア・フェンディは小ぶりの新作バッグを「バゲット」と名づけた。ユーモラスなネーミングのバッグは発売してすぐに大人気となり、フェンディの定番商品となった。これまでに数多くのバリエーションで展開されており、このほどミラノで発表された最新モデルのひとつがバゲットパンに酷似したデザインとなっているのだ。

どうやらファッション界は、このフランス食文化の象徴を愛しているようだ。ベレー帽(もっともこちらはバスク地方の象徴)をかぶった口髭を貯えたムッシューが、赤ワインのボトルと一緒に持っているパンというのがバゲットの典型的なイメージだろうか。

2020年にはモスキーノのコレクションに登場した。このコレクションは王妃マリー・アントワネットに大きくインスパイアされたもので、コルセットや盛りあげた髪、高貴なドレスが主役だった。

パリのデザイナー、アメリー・ピシャールもバゲットパンそっくりのバッグ「ミシャール」を発表し、フランスの伝統に敬意を表した。ラッカー仕上げのアカシア材で作られた450ユーロのバッグは、パリのファッションウィークでインフルエンサーのブランカ・ミロが持っていた。

さらにびっくりなのが、日本のインテリアブランドの「パンプシェード」。本物のパン生地を使ったバゲットやクロワッサンの形のインテリアライトを展開している。

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