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かぼちゃを英語で「パンプキン(pumpkin)」というのは間違い!?かぼちゃの種類と名前の由来などを解説

  • 2023.1.27
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パンプキン(pumpkin)」といえば、ほとんどの方は「かぼちゃ」を思い浮かべると思います。

緑色の皮で黄色い果肉がホクホクと甘いかぼちゃは、家庭でも定番の野菜ですね。 しかし本当は、日本の食卓に並ぶこの「かぼちゃ」は「パンプキン(pumpkin)」ではないんです!

実は「パンプキン(pumpkin)」とはかぼちゃの中にある1つの品種を指しており、私たちが指す広義のかぼちゃは「スクワッシュ(Squash)」とう表現が正しいのです。

そこで今回は、「かぼちゃの英語表現」や「かぼちゃの名前の由来」について解説します。

かぼちゃの英語表現

 

かぼちゃにはたくさんの種類がありますが、かぼちゃの総称を英訳すると「スクワッシュ(Squash)」になります。 その中の一部として、かぼちゃの英訳として有名な「パンプキン(pumpkin)」が存在しているのです!

日本で食べるかぼちゃは英語でなんという?

 

かぼちゃの種類としては、大きく分けると「セイヨウカボチャ」「ニホンカボチャ」「ペポカボチャ」などがあります。 日本でもよく食べられているのはこの中の「セイヨウカボチャ」になります。

英語でも「カボチャ」と呼ばれるものも

 

日本で最も流通量が多く、スーパーでも並んでいる緑色の皮が硬いかぼちゃは「セイヨウカボチャ」の日本品種である「栗かぼちゃ」になります。 英語で「ジャパニーズスクワッシュ(Japanese squash)」や「カボチャ(kabocha)」と呼ばれています。

ちょっとややこしいですが、英語で「かぼちゃ(kabocha)」といえば「ニホンカボチャ」ではなく「セイヨウカボチャ」の「栗かぼちゃ」の事を指すということになります。

パンプキンは??

日本人にかぼちゃを英語で何と言いますか?という質問をした場合多くの人は「パンプキン(pumpkin)」答えるでしょう。 ところが、これはちょっと間違っていたりします。

先にも述べたように、日本人がよく目にするかぼちゃは「セイヨウカボチャ」です。 しかし、「セイヨウカボチャ」は英語で「パンプキン(pumpkin)」ではありません。

「パンプキン(pumpkin)」は、ハロウィーンの際に見かけるあのオレンジ色のかぼちゃの事なんです!!

国によってはパンプキンでも通じる?

呼び名は国により違いがあり、ニュージーランドやオーストラリアではかぼちゃ全般を「パンプキン(pumpkin)」と呼んでいます。 アメリカやイギリスで用いる英語の「スクワッシュ(squash)」の立ち位置に「パンプキン(pumpkin)」があるという事になります。

日本で流通しているかぼちゃの輸入元はニュージーランドが多いことから、日本でも「パンプキン(pumpkin)」の呼び名が定着しているのかもしれませんね。

日本語でなぜ「かぼちゃ」っていうの?

 

外国から日本に持ち込まれた野菜の「かぼちゃ」。 この和名が付けられるには、どのような成り立ちがあるのでしょうか。

「かぼちゃ」という名前の由来

「かぼちゃ」という名前は、その伝来に由来しているとされています。 かぼちゃが日本に伝来したのは、ポルトガル人を乗せた中国船が種子島に漂着し日本とポルトガルの交流が幕を開けた1532~1555年頃といわれています。

ポルトガル人が南アメリカ大陸原産のかぼちゃを東南アジア経由で日本に持ち込み、「カンボジアから来たもの」だと伝えられたことから、カンボジアが訛り「かぼちゃ」と呼ばれるようになったとされています。

カンボジアはポルトガルの寄港地だった為、「カンボジア(を通って入って来た)の野菜」という事ですね。

日本の外来語にはポルトガルの影響を受けたものが多くあり、「コップ」や「カステラ」「かるた」「ビスケット」なども実はポルトガル語が由来となっているんですよ。

漢字の「南瓜」も由来は同じ!

かぼちゃの漢字表記となる「南瓜」。 この由来もまた「かぼちゃ」の名付け方同様に土地の名前が関係しています。

南蛮人(ポルトガル人やスペイン人のこと)がもたらした、あるいは南蛮から来た「瓜」という意味があります。 ちなみに、中国でも「南瓜」と表記されます。

別名で「南京」ともいわれますが、これは、ポルトガル人が日本へ渡る際の寄港地に、中国の南京があったことから由来しているのだとか。

pumpkin

 

かぼちゃは、秋の終わりのハロウィンでジャック・オー・ランタンとして見かけ、冬至に食べることから冬の野菜という印象が強い野菜です。 しかし、実際の収穫時期は5~9月なので、夏の野菜なんですよ。

冬に食べられるのは、日本国内のかぼちゃが採れたてよりも追熟させることにより甘みが増す種が多いため。 食べごろは収穫してから1~3ヶ月保存した後になります。

かぼちゃ国内生産量ダントツ1位の北海道の収穫時期は5~9月、食べ頃は9~12月となっています。 また、北海道から遠く離れた沖縄の収穫時期は6~8月、食べ頃は8~11月と時期が若干変わります。

さらに、日本の輸入先1位であるニュージーランド産のかぼちゃの旬は2~5月と国産かぼちゃとは時期が異なるので、ほとんど一年中美味しいかぼちゃがいただけることになりますね。

まとめ

 

かぼちゃは英語で「パンプキン(pumpkin)」ではなく「スクワッシュ(squash)」だったんですね。 日本食としてのバリエーションも豊富なかぼちゃですが、戦国時代にポルトガル人からもたらされた野菜で、その名前の由来は「カンボジア」が変化したものです。

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