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ソン・フンミンとサラーは「同病相憐」韓国メディアも憂う危機のプレミア得点王

  • 2023.1.25

昨季プレミアリーグで得点王に輝いた韓国代表FWソン・フンミン(30、トッテナム)とエジプト代表FWモハメド・サラー(30、リバプール)が、“同病相憐”の立場に置かれている。

ソン・フンミンとサラーは、2021-2022シーズンのプレミアリーグでともに23ゴールを記録し、ゴールデンブーツを獲得した。間違いなくリーグ最高のゴールゲッターだった。

ところが、今季は両者そろって不振に陥っている。

リーグ戦全日程の半分が過ぎた時点で、ソン・フンミンは4ゴール3アシスト、サラーは7ゴール4アシストと昨季に比べて貧弱な活躍ぶり。ソン・フンミンはまだスコアポイント(ゴール+アシスト)が二桁に達しておらず、サラーも新年の公式戦5試合でわずか1点にとどまっている。昨年のカタールW杯を前後に差が出ている様子だ。

ともに30代突入…衰えは避けられない?

 

単純に記録だけが問題というわけではない。パフォーマンスそのものが昨季と比べて低下している。

ソン・フンミンは昨年11月に眼窩骨折の重傷を負い、手術を経て復帰以降、本来のペースを取り戻せずにいる。サラーも以前ほど、試合に影響を及ぼすまでの存在感を発揮できていない。最近では簡単なチャンスも生かせない場面も見られた。

2人はともに1992年生まれだ。「徐々にパフォーマンスが落ちる時期」とされる30代に突入した。よく言われる“エイジングカーブ”に入っても不思議ではない。とはいえ、これほど急激に得点数が減ってしまうのは異例でもあり、憂慮すべきことでもある。

このため、ソン・フンミンとサラーはいずれもチーム内での立地が以前ほどではない状況に陥っている。

ソン・フンミンは現地で引き続き不振だと批判されている。トッテナムもすでに代役としてオランダ代表FWアルノー・ダンジュマ(25、ビジャレアル)の獲得に近づいている。

サラーの状況も同じだ。リバプールはサラーの売却を決心し、新しいFWの獲得作業に入るという噂が出ている。

ソン・フンミン

ただ、今季の不振を両選手だけの責任と見ることは難しい。特にソン・フンミンの場合、深刻な負傷をしたにもかかわらず無理にW杯を戦い、その後もトッテナムですぐに実戦復帰した。コンディションは相変わらず100%ではない。

加えて、トッテナムもリバプールもチーム状況が良くない。トッテナムは5位、リバプールは9位だ。チーム全体のパフォーマンスが下落していることが、ソン・フンミンとサラーにも影響を及ぼしていると見られる。単に2人だけが調子を落としていると断定することはできない。

ソン・フンミンとサラーは現在、いずれも所属チームとの契約を2年以上残している。ともに2025年夏に契約が終了する予定だ。

2人はそれぞれのチームを代表する看板選手の一人なだけに、一日も早い復活が急がれる。昨季得点王のタイトルに相応しいパフォーマンスを取り戻してこそ、個人もチームも上位に生き残ることができる。

◇ソン・フンミン プロフィール

1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。

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