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「男に媚びてる」という理由で、女子社員からの陰湿ないやがらせ…どう対処したらいい?【お悩み】

  • 2023.1.25
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は〜い皆さん、ご機嫌よう!「お悩み相談コラム」担当・満島てる子です。

2023年1発目のお悩み相談コラムだわぁ。
あけましておめでとうございます!

とはいえ、もう三ヶ日からはだいぶ日が経ってしまったから……。
もう多分皆さんも、新年気分から抜け出して、日常生活に戻ってる頃かしらね。
あたしは今回、開店から6年目にして初めて、年末年始のお休みをいただいたのですが(結局食っちゃ寝してたわ笑)、それも束の間。
「なんだかんだ労働人生よね〜!」と、去年と変わらず慌ただしくもありがたい気持ちで、お仕事にいそしむ日々を送っております。

Sitakke

働く読者の方々は、今年のスタート期間をどんな感じで迎えているのかしら?
ルンルンで職場に向かう人もいれば、「ああああああまだ寝てたいのにいいいいい!」なんて毎朝叫んじゃう、自分の気持ちに正直なタイプもいたりするんじゃなかろうか。笑
仕事との向き合い方は、人それぞれですもんね。

とはいえ、単に「働く」と言っても、自分だけで成立する仕事ってなかなかありません。
取引先や同僚といった、誰かとの関係がどうしても発生するのが労働
そしてその関係性は、新年になったからといって「さあ!新しくしましょ!」とはいかないもので……きっと2023年頭から「どうしてこうもうまくいかないのよ!」と悩んでいる人もいるんじゃないかしら。

そんなことを考えていたら、まさしくそのものズバリなお手紙が応募フォームに。
今回はこちらを紹介させていただこうと思います!

読者からのお悩み:職場の嫌がらせをやめさせるには、どうしたらいい?

Sitakke
Sitakke

内容はとっても真剣なのですが……その前に。
ねぇちょっと!!!ペンネーム!!!
満島てる子が満島てるてる子さんにアドバイスするってどういう状況よ!!!
なんかわかんないけど、なんとなくむずがゆいわ!!!笑

というわけで 「てるてる」さんと以下略させていただくことにして……。苦笑
まずはお手紙、ありがとうございます。
う〜ん、読んでるだけで「なんてことなの……」と心配になっちゃったわ。

時に障害であったり、時にLGBTQであったり。
特定のマイノリティに属する人に対し、適切なサポートをするどころか、逆に不当な偏見をもって接してくるタイプの奴って、いつの時代もどうしてか一定数存在するものね。
あたしにも身に覚えがあります。

しかもてるてるさんの場合、「性悪女ども!」って叫びからなんとなく察しちゃうんだけれど、おそらく職場内で徒党組んで攻撃されてる感じでしょ?
なんかさ、高校生時代、JK達が誰かターゲット決めて村八分にするやつあったじゃない。
アレを彷彿とさせるというか。そして「いい大人ならそんなことすんじゃねえよ」ってやっぱり思っちゃうというか。

なんならこの日本では、女性の社会進出は男性に比べて遅れているし、それが常々問題になっていると思うのですが(ジェンダーギャップ指数という国際基準のランキングで、日本が下から数えたほうが早いという話は、以前別の記事で少し紹介させていただきました。)、そんな現状にありながら、女性の活躍を女性が妨害する現状があるというのは、ある意味グロテスク。

「男に甘えてる」とか「媚びを売っている」とか、そんな目線で他人を見てしまうこと自体が、男尊女卑とも言うべき差別的な考え方を、てるてるさんの同僚の女性たちが持っている証拠だと思いますし、「にもかかわらず、そうした考えを他者にぶつけることで、自分たちの首まで締めてるんだよって……どうして気づかないの?」とも、あたしとしては思います。
てるてるさんにとっては、相当厳しい環境ですよね。

とはいえ、ご本人の言う通り、確かにこの数年の雇用の現状であったりを考えると、相談に乗る側としても「再就職をした方が」なんて気楽には言えず。
そうよね、書いてくれているように、「うまくかわす」というか、こっちの知恵をひねって一発お見舞いしてやるっていうのが、てるてるさんの現状を考えるとベターな気がするし、それが一番スマートな選択なのかもしれないわよね。

そんな風に考えながらも、きっとしんどい思いを今もなおしているであろうてるてるさんのことを「メンタルやられないようにね……」と案じる気持ちは抑えられず。
どうして令和のこの世に、こんな不均衡な社会構造がいまだに存在しており、それで苦しむ人が当たり前のようにいるのかと、少し憤慨もしてしまったあたしだったのでした。

あたしなりのAnswer

さて、どうやって一発かましてやるかだけれど、てるてるさんが動きやすいように、今回はできる限り具体的なアドバイスを挙げてみることにしました。
あたしがオススメしたいのは、次の3つです。

Sitakke

どうかしら。
もしかしたらてるてるさんにとっては、もうどこかで見たことがある内容かもしれないけれど、この3つは実際に行動にうつした場合に、どれも確実に意味があるものだと思います。

というのもね。
てるてるさんは「嫌がらせ」という表現を使って、今回の相談内容を送ってきてくれたけれど、あたしが聞いてる限りこの件は立派な職場での「ハラスメント」。
そして、ハラスメントを受けた側に立った場合、その人を呼吸しやすくしてくれるのは、「もしものための準備(①、②)」と「ハラスメントしてくる存在のシャットアウト(③)」だと、個人的には信じているんです。

「もう限界!」と思ってしまった時、社内の頼れる人や相談窓口にハラスメントであることが確実に共有できていれば、会社を辞める選択がベストになった際にもスムーズに、こちらに寄り添うかたちで段取りをしてくれるはず(社内都合での退職にしてくれるとかね)。
また、ハラスメントしていると指摘された側の人間は「何言ってくれてるの!ムカつく!」と、場合によってはさらに攻撃を強めてくるかも。そんな時には相手を無化するよう意識できれば、手応えのなさに向こうも諦めてくれることが多いような気がします(これは、あたしのひとりよがりな感覚かもしれないけれどね)。

「かわすというよりは、割と徹底抗戦寄りじゃない!?」と思われたかしら。
もしかしたらそうかも。あたし、結構血の気多い方だから……苦笑
でも、実際行動に移す時は冷静になって、自分の受けている嫌がらせを「ハラスメント」として認識しなおし、上に挙げたようなしかるべき対処をすることで、てるてるさんにとって開かれる道がきっとあるはず。

あ、「やってみたけど効果が無い」って場合は、またぜひ連絡ください。
ここに書いた以外の、もっとしっかり意地の悪い頭脳戦略も、いくつか心当たりあるから。
(やだぁん、性根がひん曲がってるってバレちゃう。笑)

本当は、そもそもこんなこと考えなくても済む環境、社会であるべきなんだろうけれど……。
そうもいかない以上、自分たちで己が身を守っていくしかないんだよね。
てるてるさんきっと大変だと思うけれど、心の健康を第一にしながら、無理せずに、そしてしたたかに、性悪女どもをなぎ払ってやっちまってください

働いてはいろんなことに悩んでを繰り返す、同じひとりの社会人として、あなたのことを応援していますよ!

ま・と・め♡

というわけで、今年最初のお悩み相談では、職場での人間関係について思いを巡らせてみました。

誰かと何かをするってそれだけで大変なことだけれど、「よし働こう」っていう気持ちをむげにするかのように足を引っ張ってくる人が同じ環境にいる場合って、それにやられすぎないようにするぐらいしか出来ることないの、とても歯がゆいよねぇ〜。
でも、そうやって自分の身の振り方を変えるというか、コントロールしていくことが、大人の仕事の仕方なのかもしれません。

とかなんとか、一人前ぶってのたまわってしまいましたが(中身はがっちりポンコツな女装です!笑)、今回のコラムを書きながら「2023年も、素敵な人たちといろんなお仕事させてもらえたらいいなぁ」なんて、自分の今後の労働についても妄想しちゃったわん。

このお悩み相談ルームも、HBCさんからお話をいただき「いざ!」と連載を開始してから、あと半年で丸2年(早い!)。
今年もこれまでと変わらず、皆さんからいただいたモヤモヤと、真っ向勝負ながらも抜け感丸出しで向き合っていければと思っていますので(どういうスタンスなのよ)、どうぞ応援よろしくお願いいたします!

応募フォームから日頃抱えている妬み嫉み恨み、単なるメッセージでもなんでもお待ちしてますので、初めての方はもちろん一度送ったことあるなんて皆さんも、どしどし投稿しちゃってくださいね〜。

新しい年。どんなお手紙と出会えるかなん。楽しみ!
ではでは皆さん、Sitakkeね〜!

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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:ナベ子(Sitakke編集部)
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。) 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。

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