【辻梨恵プロがティーチャー】連続OBに3パット、池越えで大失敗…プレッシャーに強くなるための極意！

ＯＢを連発したり、3パットの後に次のホールでのミス、池越えやバンカーショットでのミスをした経験はありませんか？ 技術が足りないと指摘する人もいるでしょうが、意外にメンタル面に原因があったりします。そこで、アベレージゴルファーがプレッシャーを感じやすい場面でも、それを吹き飛ばす極意を辻梨恵プロに聞いてみました。

【辻梨恵プロがティーチャー】上達したいならアドレス、グリップ、バックスイングをチェック！

◆ミスの原因を考える習慣をつけましょう

ドライバーショットが大きく右に曲がってＯＢに。打ち直しも同じように右に曲がって連続ＯＢ。心がくじけそうになりますが、連続ＯＢはセカンドショットやパー3でアイアンを握っときにも十分起こり得ることです。私たちツアープロもＯＢを打つことはあります。ただ、アベレージゴルファーの皆さんと違うところは、打ち直しのボールを打つ前に、なぜボールが大きく右に曲がったのか、なぜ狙ったところとは違う方向へ飛んでいったのか、その理由を自分なりにいろいろと考えることです。

たとえば、右に大きく曲がったのであれば、ダウンスイングで体を開くタイミングが少し早かったのかなとか、いつもより振り過ぎていたのかもしれないと考えます。それが正解かどうかは重要ではありません。ミスの原因を考えることで、同じミスをしないように今度はこうしようとするはずです。その結果、目の前のボールに対する集中力が上がってくるため、ナイスショットの確率が高くなるんですよね。

また、グリーン上で短いパットを外してものすごく後悔する人がいます。それがバーディパットならなおさらのことでしょう。同じように3パットをした人もミスを引きずりがちです。落ち込んだまま次のホールを迎えると、ティショットをミスする確率は意外と高いようです。パッティングでのミスを引きずらないようにするには、やはり次ホールのティグラウンドに上がる前にミスの原因を究明しておくべきです。ロングパットのタッチが合っていなかったとか、ラインの読み間違いだったなと考えておけば、次に同じミスをしないようにと、気持ちを切り替えやすいですからね。

自分のボールがなぜ右に曲がったのか、原因を考えてから次のショットに入りましょう

◆緊張したときはスイングリズムが速くなることに要注意

自分が思い通りのゴルフをするためにも、プレッシャーは少しでも軽くしておきたいところですが、アベレージゴルファーにとってプレッシャーがかかる場面は意外と多いんですよね。たとえば、朝イチのティショットです。見知らぬ人が見ている中でその日最初のショットを迎えるのは緊張して当たり前でしょう。私もトーナメントでの朝イチショットは緊張しますからね。そんなときは深呼吸をするのが一番。緊張して体が硬くなっていると思うので、肩や肋骨あたりの力を抜いてみましょう。鼻から息を吸ったら、背中を膨らませます。あくまでもイメージで構いませんからね。背中に空気を入れると、緊張が和らぐのでぜひ試してみてください。

また、緊張するとスイングリズムが速くなりがちです。あえてクラブを短く持ち、素振りのときからいつもと同じリズムでクラブを振ることを意識しましょう。

リズムを大切にしてほしいのは、池越えのホールにも当てはまります。プロアマ戦でよく見かけるのが、池越えのホールを迎えた途端、それまでとは打つ前の動きが変わってしまう人です。どこかそわそわしている感じでアドレスに入り、今までよりも速いリズムでクラブを振るため、ミスが出てしまいます。谷越えのホールやバンカー越えのアプローチのときにも言えますが、嫌だなと思ったときほど、リズムよく打つように心がけてくださいね。

最後に、このパットを入れたらベスト更新とか、勝負に勝つという状況です。カップに入れたいという気持ちが強くなりますが、気持ちで入れる人はごく少数です。たいていの人は気持が先行すると本来やらなければいけないことがおろそかになります。どんな場面でもラインをしっかり読み、目標に対してフェースを向け、タッチを合わせることに集中することが大切です。自分がやるべきことに集中すると、入れたい気持ちが抑えられ、カップインの確率も上がりますよ。

朝イチのティショットのように、緊張する場面ではいつもよりクラブを短く握り、リズムよくスイングすることを心がけましょう

◆辻梨恵プロ／プロフィール

つじ・りえ／神奈川県出身。大和証券所属。身長169cm。中学1年生で父に勧められてゴルフを始める。169cmの恵まれた長身で、埼玉栄高校では同期の渡邉彩香らとともに全国高校選手権で団体優勝。13年からツアーに参戦し、15年にプロテスト合格。16年「サイバーエージェントレディス」で4位に入るなど、何度も上位に名を連ねる。実家はおよそ600年の歴史を持つ長福寺という由緒正しい禅寺。

◆撮影協力／クラウンゴルフクラブ

TEL 0465-34-1386 神奈川県小田原市久野1711
アクセス／小田原厚木道路「荻窪インター」より約10分
年中無休／48打席（1F・2F各24打席）／65台駐車場（駐輪場もあり）

開場40年の歴史を誇る「クラウンゴルフクラブ」は、2015年の全面リニューアル後、ますます女性にやさしい練習場としてパワーアップ！ 広々とした打席に、練習後はリラックスして過ごせるスペース、サービスも充実。女子コンペなどのイベントやレッスン会も実施されているので、初心者でも安心して訪れることができます。さらに、化粧直しと着替えができるスペースも完備され、男性よりも高いポイント還元率と、女性ゴルファー大歓迎！ ツアープロコーチである三觜喜一氏をはじめとした著名なプロが、レッスンや練習に利用することでも知られています。あのプロのスイングを間近で見られるかも…!? 寒い時期でも、1打席に1台暖房が設置されているので、冬のおこもりレッスンにぜひ訪れて。

撮影／村上悦子 取材・文／山西英希 撮影協力／クラウンゴルフクラブ

The post 【辻梨恵プロがティーチャー】連続OBに3パット、池越えで大失敗…プレッシャーに強くなるための極意！ first appeared on Regina（レジーナ）.