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沼口麻子の「今の私を作ったもの」連載X+Y=Me

  • 2023.1.23

あなたの人生に大きな影響を与えたモノ・コト・ヒトはなんですか?
―今回お答えいただいたのは、シャークジャーナリストの沼口麻子さん。
3つのエピソードをともにご紹介します。

1. 友達と遊ぶことよりピラニア観察に夢中。

幼い頃から生き物が好きで、中学の時にピラニアを飼育。お小遣いで買った生き餌を与え、彼らの行動をずっと見てました。気の合う友達はいなかったけど、ピラニアを観察してたら一日が終わってた、なんてことも。

2. サメ人生が始まった、シロワニとの出会い。

ピラニアを飼ったことで、大型魚類に興味を持ち、東海大学海洋学部に進学。実習で小笠原諸島を訪れた際、ダイビングをしていたら滅多に出現しないサメ「シロワニ」に出会ったんです。その力強さと神々しさに魅了され、研究テーマはサメに決定。一般的には凶暴なイメージですが、実は世界には500種類以上いて、その大半が臆病で、半数は1メートル以下のサイズしかない。サメの本当の姿を知ってもらい、イメージを変えたいと思っています。

3. 常識が通用しない、アフリカンスタイル。

野生動物カメラマンを夢見て16歳の夏休みに単身でアフリカへ。動物の撮影も良い経験でしたが、現地の人たちがダイナミックで。私の当たり前が、彼らにとってはそうじゃない。それが面白かったし、狭い世界で悩む必要はない、と生きるのが少し楽になりました。

沼口麻子 シャークジャーナリスト

東海大学、同大学院で水産学を専攻し、サメの研究に従事。卒業後IT会社に就職するが、体調不良をきっかけに、好きだったサメ専門のジャーナリストに。現在は世界中の海を訪れ、サメを自ら解剖し標本を作成。サメに関する情報を発信している。著書に『ほぼ命がけサメ図鑑』(講談社)、『ホホジロザメ』(福音館書店)。

illustration : Miso Okada

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