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「世界最高気温」と「世界最低気温」の記録、その差なんと100度以上もあった!!

  • 2023.1.21

地球は太陽から程よく離れたハビタブルゾーンという位置にあり、生命が生きていくのにちょうど良い気温となっています。

しかし、そんな地球でもたまに猛烈に暑くなったり寒くなったりします。 その差はなんと最高で100度以上もあるのだとか。

そこで、ここでは地球の世界最高気温と世界最低気温についてご紹介します。

日本の最高気温記録は?

 

まずは日本最高気温を見ておきましょう。 夏ともなれば、各所で真夏日や猛暑日となることもあります。

普段は40度を超えることはほとんどありませんが、何度か超えたことがあるそうです。

日本最高気温記録は41.1度

日本最高気温は41.1度です。

これは2018年7月23日の埼玉県熊谷市での記録であり、当時は外出するのが危険なほどの暑さだったことがわかっています。 また、2020年8月17日にも静岡県浜松市でも同じく41.1度を記録しています。

70年以上日本一暑い街だった山形県山形市

日本一熱い街といえば、前述のように日本最高気温の記録を出した熊谷が有名ですが、他にも70年以上日本一暑い街として知られていた場所があります。

それが山形県山形市です。 1933年7月25日には実際に40.8度という観測記録があります。 そこから2007年8月に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9度が観測されるまでの74年間、山形県山形市は日本における最高気温を記録していました。

世界最高気温記録は日本記録より10度以上高い!

 

世界最高気温はさらに高い数値が記録されています。

世界最高気温記録は驚異の56.7度

1913年7月10日、アメリカのカリフォルニア州にあるデスバレーで記録されたのが世界最高気温の56.7度でした。 このことからデスバレーは人間が生きていくことのできない環境としても知られるようになり、より注目を集めました。

誤記載から世界最高気温記録と日本に伝わった記録

日本では欧米の文献には見られない記録がありました。 1921年7月8日、イラクのバスラで58.8度になったという記録がありました。

これは戦後数十年にわたって「気象年鑑」にも掲載されるなど、世界の最高気温記録として認識されていたそうです。 しかし、2013年1月の研究によって国外での「7月15日と7月17日に54度が観測された」という報告が、1934年の日本の文献に誤って58.8度と引用され、1950年代以降にこれが広まった可能性が高いことが明らかになりました。

そのことから現在の世界最高気温は、デスバレーの記録が有力となっています。

日本での最低気温記録

 

次に日本最低気温も見ていきましょう。 日本は、他国に比べて国内の気温差が激しいともされています。

それは、南北に縦長の国土とういう特徴にあるようで、北海道と沖縄ではかなりの気温差になることもありますよね。

日本最低気温記録は氷点下41度

1902年1月25日、北海道旭川市での記録によると日本最低気温はー41度となっています。

2位は北海道帯広市のー38.2度となっていますが、実は2位よりも上位に入る低温(ー38.2度未満)をー41.0度を含めて6回観測しています。 その地域での最低気温の記録なので、同じ旭川市での数字が2位になる気温でも、ー41度以上寒くならない限りカウントされることはないそうです。

非公式記録ではなんと氷点下45度を記録したことも

個人観測なので参考記録にはなるのですが、北海道天塩国上川郡風連町(現在の名寄市)では、1953年1月3日にー45.0度を記録したとされています。 ただし、当日の最低気温は旭川市でー24.8度、帯広市でー29.1度と、周辺地域がー45度に近い温度ではなかったことから、参考記録とされています。

世界最低気温記録はやはりあの場所!

 

世界最低気温を記録した場所は南極です。 これは想像しやすいと思いますが、その記録がハンパではありません。

なんと深呼吸したら肺が凍ってしまうほどの寒さなのだとか!

世界最低気温記録を記録したのは南極!

1983年7月21日に南極大陸にあるソビエト連邦のボストーク基地で世界最低気温記録となるー89.2度が記録されました。 まさに南極大陸が人間が生きていくことのできない場所の証明だと言えるでしょう。

ボスキート基地があるのは人間が居住困難な地

ボスキート基地があるのは南極大陸の中央部、標高3,488mの場所です。 ここは温度が1度以上になったことのないとされる場所で、冬期間の平均気温は約ー66度、短い夏期間の平均気温は約ー32度、年平均気温はー55.3度となっています。

高所なので空気が薄いのはもちろん、非常に乾燥していて人間が生活するのは不可能です。 平均5m/s、時には27m/sに達する強い風が常に吹くため、もし人間がこの地に立てば体感温度はもっともっと低くなるでしょう。 それこそ数分で死んでしまうかもしれません。

4月中旬〜8月下旬まで約130日間続く極夜でもあります。 極夜というのは太陽が昇らない状態のことであり、この間は太陽光すら届きません。

これらの環境から頭痛、目の痙攣や耳の痛み、窒息知覚、鼻血、血圧の急激な上昇、睡眠不足、食欲不振、嘔吐、筋肉痛、関節リウマチなどになってしまうのだとか。 また、3〜5kgの体重減少を伴うこともあるのだとか。

衛星記録ではなんと氷点下93.2度も

人工衛星での測定なので、あくまでも参考値となるのですが、南極高原の地表面温度がー93.2度になったこともあります。 ー89.2度が氷の上の気温を測定した記録なのに対して、これは氷の表面の温度測定したものなので直接比較できるものではありません。

ただ、とてもじゃありませんが南極は人間が生きることのできない環境なことには変わらない数字ですね。

まとめ

地球は生命溢れる豊かな星ともいわれていますが、実は同じ地球上であっても生き物が生存できない地域もあります。 世界最高気温や世界最低気温を知ると、そんな危険が地球には常に潜んでいるとわかりますね。

今後、環境破壊が進んで地球環境が変化した場合、気温という牙が人間に向けられるかもしれません。

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