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発達凸凹のある息子、担任に訴えていた「3つの困り感」に親として感動した話

  • 2023.1.21

5歳でADHD・広汎性発達障害と診断された息子との日々。現在12歳、小学校6年生の息子は小学校生活の中でもそれぞれの年齢で困り事がありました。それはどんなことか、どう対応してきたのか。この記事はインスタグラムで「発達障害と共に生きる」家族のコミュニティ「そらあい」のSHI-・ママに寄り添う発達凸凹育児アドバイザー(@_so_ra_ai_)が、息子と乗り越えてきた日々をつづります

息子が「困っている」とは考えられなかった幼少期

毎日子育てに疲弊していた私は、毎日繰り返される息子の「かんしゃく」「他害」「落ち着きのなさ」に悩み苦しんでいました。どうすればいいのか、いつになったら楽になるのか、いつまでこの子育ては続くのか、そんなことを考える毎日に苦しんでいました。

わが子の困り感。そう言われると、「私が息子の行動に困っていること」「園が息子の行動に困っていること」はサラサラと記入できますが、息子本人が感じている困り感となると、親として「息子は何に困っているか」を理解できていない、と感じました。そこで出会った言葉があります。この言葉は私の中で新しい気持ちを芽生えさせてくれました。

「困らせる子は困っている子」

そうか。私が困っている以前に「息子も困っている」ということを忘れていた。しっかりしなきゃ、と思いました。

小学校での困りごと

現在、小学6年生の息子。振り返れば、入学当初の悩みも親としては多くありましたが、通って行く中でそれぞれの学年での悩みも出てきました。

1年生のころは、とにかく初めてが多い環境ということもあり、「行きしぶり」が多くありました。仕事をしながらワンオペで幼子2人を子育てしていた私は、この時期が1番しんどかった時期です。先生に助けていただきながら乗り越えた低学年。

「自分」と「他人」を理解できるようになった中学年。お友だち関係にとにかく悩みました。相手の話している内容が理解できないことが多く、以前の記事でもお話しているのですが、「お友達が怖い」「お話しするのが苦手」と感じることがありました。

そして現在、高学年。息子は自身の困り感を先生にこう話していました。

私はこの連絡帳を見た時「すごい!!」と思いました。

「こいつ変だから、話すのやめようぜ」そう言われた低学年のころ。お友達との距離感も分からず、内容も理解できずにいることも多くありました。その息子がこの何年かの学校生活で、自分の困り感をここまで言葉に表せるようになったのか…と、驚きとうれしさがありました。

息子本人は親以上に考え行動していた

連絡帳には、さらに親として驚くことが書かれていました。

息子自身がここまで自分で考えていたんだと初めて知りました。親として、息子が困った時に頼れる存在であろうと思っていたけれど、息子自身も成長していたんだと気づきました。親だからって「わが子の全てを知っている訳ではない」そう強く感じたできごとでした。

「よし!と気持ちを入れて頑張っている」そう言葉にした息子のことを考えると、自然に涙がこぼれました。

親は親としての寄り添い方でいい

「お子さんの困り感はなんですか?」と聞かれた時、本人が答えられたら1番だけど、気持ちを言葉にするのがなかなか難しい息子。11歳になったころ「11歳になると、こんなに話せるようになるんだね」そう自分で話したほど、「自分自身でも言葉にするということが難しい」のです。

幼いころは寝かしつけながら「今、大変なことはない?」と話をしながら、カタコトの息子の言葉から本人の思いや気持ちをくみ取っていましたが、今は息子の自分時間も大切にしながら、話せそうなタイミングで話をする時間をとるように心がけています。

正直、今でもこの「気持ちをくみ取る」「冗談か冗談じゃないかが分からない」「集団が苦手」などの困り感はありますが、とにかく私が親としてできることはずっと変わらず、「困った時にヘルプを出せる居場所でいること」です。

著者:☆そらあい☆SHI-

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