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メンタルを整え、幸福をもたらす「8分電話」の効果とは?

  • 2023.1.21
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過密スケジュールに追われ、仕事以外のあらゆる用事を先延ばしにし続けている。そんな時でも身近な人と8分間電話で話すことが、幸せのための第一歩になるという。「ニューヨーク・タイムズ」が1月2日の記事で語っている。

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8分間の通話の力。photography : Getty Images

短時間の会話でもウェルビーイングに確実に効果があり、他人との関係づくりに役立つという。これが1月2日に「ニューヨーク・タイムズ」紙オンライン版で公開された記事の論旨だ。

この記事はハーバード大学精神科教授ボブ・ウォールディンガーの協力による特集「幸福へのチャレンジ7日間」の一環として掲載されたもの。身近な人と電話で話すこと、それが幸福になるための2日目のチャレンジだ。時間は8分。それ以下でも、それ以上でもなく。

8分間の通話の効能

なぜ8分なのか? なぜなら相手の1日のスケジュールを乱すことなく、会話を交わし近況を尋ねるのに十分な長さだから、とこの記事は主張する。

8分間の通話は心の健康にも大きな効能があるという。同紙のインタビューに応じた心理セラピストのクラウディア・グレイザー=マッセンによると、「愛する人の声を聞くことは感情を整えるのに役立つ」という。同記事には2021年に発表された研究も引用されている。それによれば、週に数回、電話を受けて短時間の通話をした人は、気分の落ち込み、孤独感、不安感のレベルが一回も電話をもらわなかった人よりも早く改善されることが証明されたという。

実践方法

近況を伝え合うために友人たちと連絡を取ろうと思っても、つい先延ばしにしてしまうのはよくあること。通話に取られる時間についてあれこれ考え、忙しいスケジュールのなかで余裕のある時間帯を見つけようと悩んでしまう。ところが精神科教授のウォールディンガーは、いま私たちの頭を占めているこの友人に電話するために、いつかもっと時間の取れる時が来るだろうと考えて、先延ばしするのは無意味だと言う。

行動に移すために、教授は次のようなステップを提案する。「しばらく会っていない人、もっと頻繁にコンタクトを取りたいと思っている人のことを考える。次に、その相手にSMSを送り、自分と8分間電話で話したいかどうか聞く。電話を掛けるタイミングは、その日もしくはその週のうちがベストです」。

8分経ったら、最後に次回電話する日を一緒に決めるといい。電話を切った後、8分間の会話を振り返りましょう——これがウォールディンガーのアドバイスだ。

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