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【呉市上蒲刈島】海賊も空海も目を付けた七国見山に登ってみた

  • 2023.1.20
海賊も空海も魅了する「西泊ロマンの道」

冬休みに呉市の上蒲刈島(かみかまがりじま)にある七国見山(ななこくみやま)の西泊観音まで登ってきました。七国見山への途中にある西泊(にしどまり)公園から、海へと続く「西泊ロマンの道」があります。ロマンの道、素敵なネーミングですよね。何があるか気になって、行ってみました。

出典:リビング広島Web

左側に「西泊ロマンの道」への入り口

少し歩いて、行き止まりまで行くと、見晴らし台がありました。あいにく曇っていましたが、穏やかな海はとても神秘的でした。

出典:リビング広島Web

見晴らし台の一角には村上水軍霊の追悼の灯がありました。海に面した高い山は海上交通の目印になり、この七国見山は標高が475mでとびしま海道一番の高さ。音戸瀬戸の方から見ると富士山のように美しく望めるそうです。ここは四国まで見渡せて海賊にとっても、外せない場所だったようです。

「海に壮大な夢とロマンと文化を燃やした 村上水軍の霊に 追悼の意を捧げる」と彫ってありました(下の写真)。

出典:リビング広島Web

村上水軍霊追悼の灯

弘法大師空海もこちらに立ち寄った際に、インスピレーションを感じてここに11面観音菩薩像を安置するように島民に告げたことから、西泊観音堂は建てられ、祀られたそうです。

出典:リビング広島Web

ベンチや休憩場所もあって、そばにはつつじや桜の木も。春によさそうなスポットです。

目印は『蒲刈町ウォーキングセンター』

今回の山登りは「蒲刈町ウォーキングセンター」に駐車して、スタートです。ウォーキングセンターの中は休憩所になっています。お手洗いはここで済ましておくといいです。

出典:リビング広島Web

「ウォーキングセンター」内はこのあたりに関するいろいろな資料がおいてありました。

ここから2時間弱で「七国見山」の頂上へ行けるようですが、今回は幼児連れのため、往復1時間コースの「鐘撞堂(かねつきどう)」まで行きます。ちなみに「鐘撞堂(かねつきどう)」から頂上までの間に一枚岩の上に立てる見晴らしのいい場所があるようです。写真映えしそうなので、興味ある方は天気の良い日に挑戦してはいかがでしょうか?地元の方は初日の出を見に頂上へ登ったりもするそうですよ。

出典:リビング広島Web

ウォーキングセンターの横から裏山を登っていきます。初めはコンクリートですが、すぐに急斜面の山道に入ります。この日は階段も見えないほど落ち葉が多くすべりそうでした。

出典:リビング広島Web

落ち葉が多くて急な斜面が続く

少し登ると山火事の跡がはっきりと表れてきました。倒木や大きな落石岩に注意しながら歩きます。山火事のあった日は風が強く、燃え移りも激しかったようです。

出典:リビング広島Web

急斜面を上ってきたので、歩いた距離は少なめでも、眺めはもうきれいです。

出典:リビング広島Web

あと一息登ると、西泊公園(にしどまりこうえん)につきました。西泊公園までは、道が細いけど車でも来られるようです。ここに先述したロマンの道があります。

出典:リビング広島Web

西泊公園には、「平成みちびき観音菩薩」があって、もっと上にある鐘撞堂まで行けない方のために、平成4年に建てられたそうです。

出典:リビング広島Web

みちびき観音像の裏にある階段を上って、さらに上を目指します。

出典:リビング広島Web

ずっと階段が続いていて、山道より歩きやすいですが、とにかく長い階段です。

出典:リビング広島Web

ひたすら階段を上り、振り向けば絶景。という状態が続きます。

出典:リビング広島Web

登っていくにつれて山火事の跡が深刻です。西泊公園から15分ほど登ってやっと着きました。眺めは最高。

出典:リビング広島Web

登った記念に鐘を一突きしてきました。結構大きい音でしたよ。西泊公園から登ってきた階段道は木陰がなく、海からの日差しもまぶしく感じたので、曇りの日でちょうどよかったかも。

新しい祠の周りには焼け残った瓦がおかれていました。

出典:リビング広島Web
西泊観音堂から瀬戸内海を望む

雲の切れ目からさす太陽の光が線になって海に落ちる風景は、ここが瀬戸内海だと忘れるほどの絶景でした。

出典:リビング広島Web

村上水軍、弘法大師空海、朝鮮通信使、弁慶など立ち寄った蒲刈島の七国見山。是非、瀬戸内の歴史に思いをはせながら絶景を楽しんでみてください。

呉市 蒲刈ウォーキングセンター 場所:広島県呉市蒲刈町大浦2751-1

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