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私は悪くない、彼が悪い! 「彼への不満やイライラ」簡単解決法

  • 2023.1.19

彼に対していつも不満を抱いている女性がいます。最低のダメ男と付き合っているわけではないのになぜか不満ばかり…そんな方は、実は彼に原因があるのではなく、あなたの物事の味方に解決のヒントがあるかもしれません。多くの女性が抱く「被害者意識」という落とし穴について解説します。

「彼が〇〇してくれない」恋愛で不幸続きの女性が陥る「被害者意識」ってどんなもの?

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 206

恋愛をしていると、彼に対して不満を抱くことってありますよね。そのとき「彼が〇〇してくれない」といった、相手に原因を求める思考になることはありませんか。もしあなたが毎回「彼が悪い」「彼が〇〇してくれない」と考えるようなら、それは心の中で被害者意識が強まっている証拠かもしれません。

この被害者意識とは、恋愛をどんどん不幸にする種のようなものです。もしあなたが彼に対して不満ばかり抱くことにうんざりしているなら、今回の話をぜひ参考にしてみてください。

恋愛における被害者意識って何?

恋愛中の女性がよくやる被害者意識の分かりやすい例は「相手が〇〇してくれない」といった主張です。何か問題が起きたとき、原因を自分ではなく相手に求めるタイプは、意識が被害者的になっているかもしれません。

少し具体例を出して解説していきます。ケンカをしたとき、「彼が〇〇してくれない」「彼があの時ああ言ったから」「彼がいつもこうだから」と、相手の落ち度ばかりを責めたくなるときがあります。これは無意識に「相手が悪い、私は悪くない」という二軸で物事を見ることで出てくる言葉たちです。

こうした「私は悪くない! 向こうが悪い」の精神でケンカをしたり話し合いをしたりすると、恋愛はよくない方向に進んでいきます。よくない方向とは、彼がどんどん心を閉ざしていったり、あなたが指摘した「悪者」というレッテルの通り、態度や言動がさらに悪くなっていったりします。

その結果、待っているのは当然良い未来ではありません。彼に対して「〇〇してくれない」といった不満を抱くことが多い方は、本当にそれは彼がしてくれないせいなのか、冷静に状況を振り返ることをおすすめします。

被害者意識を抱く心の底にあるもの

「彼が〇〇してくれない」

こうした態度と心の動きをもう理解するために、具体的なエピソードをふまえて解説していきます。
A子は同棲している彼が全然家事をしてくれないことにイライラしていました。A子が頼んでも彼は「後でね」と生返事をするし、たまにやってくれても適当で大雑把。結局A子がキレるか、仕方なく自分でやり直すかのどちらかだと言います。

A子は当然「彼が家のことを全然してくれない!」と周りに愚痴りますが、果たしてA子の言う通り、彼が全面的に悪いのでしょうか。

今回の仕組みになぞらえると、もちろん答えはNO。ここでの問題は、言葉は悪いですが、A子は「勝手に彼に対して家事を期待している」のに対し、彼はA子からの期待を理解していないか、そもそも期待に答える気がないという認識のズレが生じています。これが2人の間で起きている認識のズレという問題です。

やるべきは、どちらが悪いかを決めつけ合うのではなく、家事に対する期待や認識のズレをお互い言葉にして共有することです。その上で、2人が納得できる新しいやり方を見つけることが、幸せへの最適解と言えます。

しかし、「私は悪くない」という視点で物事を見ていると、いつまでたっても「悪いあなたが変わるべき」という主張を変えることができません。被害者意識を持つことで物事をずっと同じ視点で見続けてしまい、幸せな解決へ向けた進みを止めてしまうのです。

被害者意識を手放して幸せな恋愛を続けるために

気づきにくいけれど実はやっかいな被害者意識。やめたいと思ったらどうしたら良いのか、ここではいくつかのアプローチを紹介します。

自分の主張や気持ちを書き出す

「私は悪くない」という視点から抜け出す最初の一歩は、「私は悪くない、相手が悪い」という視点に気づくことです。1番簡単な方法は、彼に対してイライラしたら、その気持を文字にしてみることです。
こうすることで、自分の考えを少しだけ客観的に見ることができます。その結果「私は悪くない、相手が悪い」の構図になっていないか気づきやすくなります。

相手に対する期待を出して全部手放す

私は悪くないという考えにたどり着くとき、相手に何かしらの期待をしていることがほとんどです。その期待を1つずつ自覚して手放していくことも、被害者意識の視点から抜け出すは有効です。

「ちゃんと家事をしてほしい」「話を聞いてほしい」「意見を聞かせてほしい」「自分の言う通りにしてほしい」「LINEを返してほしい」など、言い出せばキリがありません。これらはすべて相手への期待であり、こうした期待する気持ちを抜け出さないと、いつまでも相手が思い通りに動かないことへの苛立ちは消えません。

まず「自分も悪かった」という視点で物事を見ていく

最後はハードルの高いやり方ですが、何か問題があったとき、どんなに彼に落ち度を感じても責めるのではなく、「自分も悪かった点」を出していきます。

被害者意識が強い人ほど抵抗感が生まれるものですが、相手のことは脇におき、自分の問題点を考えていきます。
交通事故に例えると分かりやすいですが、交通事故って100%片方が悪いケースというのはほとんどないのだそうです(停車している車にぶつけた時は、100%ぶつけた側が悪いそうです)。男女のトラブルは交通事故と似ていて、大体の問題は100%相手が悪いことが本当に少ないです。

「自分の悪かった点」を無理やりでも出していくことで、強引ではありますが相手に対する偏った味方を少し戻し、前向きな方向に状況を向かわせることができます。

「彼が悪い」という考えを止めましょうと話すと、「私が悪いってこと?」と考える女性がいます。しかし、そうではありません。今回の話は、どちらが悪いという視点をやめて問題そのものに目を向け、原因を解消していくことが目的です。

どちらが悪いのかという視点は恋愛において幸せな効果を生み出しません。思い当たる気持ちを感じた方は、今から視点を少し広くして、状況を見ていけるといいでしょう。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

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文・おおしまりえ

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