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大谷翔平の5億ドル契約は「時間の問題」 スーパースターの去就に韓国も注目する理由

  • 2023.1.19

ついに現地でも盛り上がりに熱気を帯びてきた。

米スポーツ専門局『ESPN』のアルデン・ゴンザレス記者は1月18日(日本時間)、「大谷翔平がメジャー初の5億ドル選手になる準備ができた理由(Why Shohei Ohtani is poised to become MLB's first $500M man)」と題した記事を掲載した。

2023シーズン終了後にFAとなる大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)の5億ドル説は、これまでも度々取り上げられてきた。しかし、その道に精通しており、全世界の人々が接する有数のメディアによって報じられるのは初めてだ。

何より、2023シーズン開幕前のこの時期にだ。大谷は来る3月に行われるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の侍ジャパン(野球日本代表)メンバーに選ばれた。『MLBネットワーク』は日本を最も強力な優勝候補に挙げており、それも「メンバーが最強」と分析している。

年俸記録更新は「時間の問題」

 

昨年10月、大谷はエンゼルスと1年3000万ドル契約を結んだ。年俸調停の権利を持つ選手及び1年契約の額としてはメジャー史上最高額だ。

今やカギは2023シーズン終了後のFA契約だ。エンゼルスは現在、球団売却問題のほか、高額年俸契約者が多数いるため、大谷の記録的契約が容易ではない状況だ。

大谷を媒介に有望株を確保するトレードも不可能である方針を宣言した。ただ、2023シーズンのトレード締切期限を控えて方針が変わり、トレードをする可能性も完全には排除できない。

『ESPN』は専門家やフロント幹部、エージェントの言葉を借り、次のような可能性を提示した。

元メジャーリーガーでFA市場の動向に詳しいアナリストは、8年契約の年俸4500~5000万ドルを予測した。とあるエージェントは10年4億3000万ドルと予想した。これはマイク・トラウト(31、ロサンゼルス・エンゼルス)の12年4億2650万ドルを上回る金額だ。

とある球団の関係者は10年4億3000万ドルと推測した。これはトラウトの総額だけでなく、ニューヨーク・ヤンキースの年俸4000万ドルを上回る金額だ。総額と年俸でメジャー新記録更新が可能だという共通の予想だ。オフにロサンゼルス・ドジャースがFA市場に参入しなかった理由も、2023シーズン後に大谷を確保しようとする説が有力だからだ。

(写真提供=USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)大谷翔平

北米スポーツの歴史上、スーパースターの5億ドル契約者はまだ誕生していない。

最も近い選手が、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ(27)。彼は2020年、チーフスを50年ぶりにスーパーボウルに導いたQB(クォーターバック)だ。

チーフスは2020シーズン前にマホームズと10年4億5000万ドルの延長契約を締結した。米スポーツ史上最高額だ。しかし、マホームズの契約のギャラ額は1億4100万ドルに過ぎなかった。NFLは負傷と技量低下で契約期間が履行されない場合が多い。契約時に保証額を明らかにする。

『ESPN』は大谷が5億ドルに近い選手であると分析する。“プライムタイム”に多才多能さと柔軟性を兼ね備えた大谷は現役最高投手であり、トップクラスの打者という点からだ。2021年、2022年のwRC+(リーグ平均に対する得点生産力)でメジャー10位、最小200イニング累積投手内で9位にランクインした。すなわち、この2年間で打者と投手に対する最もバランスの取れた統合統計で上位8%に含まれたのだ。

大谷はオースティン・ライリー(25、アトランタ・ブレーブス)、ホセ・ラミレス(30、クリーブランド・ガーディアンズ)、ムーキー・ベッツ(30、ロサンゼルス・ドジャース)、マニー・マチャド(30、サンディエゴ・パドレス)、ラファエル・デバース(26、ボストン・レッドソックス)よりwRC+が高かった。

投手としては、アーロン・ノラ(29、フィラデルフィア・フィリーズ)、フランバー・バルデス(29、ヒューストン・アストロズ)、マックス・シャーザー(38、ニューヨーク・メッツ)、マックス・フリード(29、アトランタ・ブレーブス)、サンディ・アルカンタラ(27、マイアミ・マーリンズ)よりxFIP(奪三振・与四球・被本塁打による投手評価)が低かった。

このような記録の延長で、米スポーツ統計サイト『fangraphs.com』が調査したWAR(代替選手比貢献度)も17.4で最高であり、16.9のアーロン・ジャッジ(30、ニューヨーク・ヤンキース)をリードしている。

さらに『ESPN』は、記録よりも大谷がメジャーで成し遂げた業績を高く評価した。二刀流の元祖ベーブ・ルースさえ成し遂げられなかった大記録を作り出したと評価した。

現在のメジャー年俸最高記録はトラウトの12年4億2650万ドルだ。FA最高契約は昨年12月にサインしたジャッジの9年3億9000万ドルだ。今やこの2つの年俸記録を上回るのも時間の問題である。なお、大谷のエージェントはCAAスポーツのネズ・バレロだ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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