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年収450万円の会社員が1年働くと、【年金】はいくら増える?

  • 2023.2.6
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会社勤めの方は、給与・賞与から天引きされている年金保険料ですが、いったいいくらもらえるのか気になる方も多いのではないでしょうか?

年金は老後の生活をささえるもので、思ってたよりもらえる金額が少なく、生活がままならないといった事態にならないように、自分はどれくらい年金がもらえるのかを知っておくことは大事なことです。

今回は、サラリーマンが1年間働いたときに、どれくらいの年金がもらえるのかをご説明します。

会社員の場合、国民年金(老齢基礎年金)は1年働くごとに約2万円弱増える!

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画像:candy candy /Shutterstock

20歳以上60歳未満のすべての国民が加入している「国民保険」ですが、65歳になると「老齢基礎年金」という形で年金を受け取ることができます。

国民年金の保険料は一律で決められており、毎年物価や賃金の変化に合わせて見直しが行われます。令和4年度の保険料は月額16,590円です。

受給額も原則として毎年見直しがされており、令和4年度は40年間(480か月)納付した場合、65歳で老齢基礎年金を受け取る場合、満額の777,800円になります。

つまり、1年働くごとに19,445円増える計算になります。

なお、国民年金は10年間以上支払わないと受給資格が得られないので、1年だけ保険料を支払ったからといって年金がもらえるわけではありません。

厚生年金(老齢厚生年金)は年収と働いた期間によって変動する!

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画像:umaruchan4678 /Shutterstock

サラリーマンや公務員が加入する厚生年金は、収入によって支払う保険料が変動し、受給する老齢厚生年金も変動します。

老齢厚生年金の受給額は、以下のように計算します(※)。

平均報酬額×5.481÷1000×加入月間

年収450万円(月収37.5万円)の人が1年間働いた場合に考えてみると、

37.5万×5.481÷1000×12

になり、受給金額は約24,664円になります。

つまり、20歳未満60歳以下の年収450万円のサラリーマン(10年以上勤務)が1年間働くと、老齢基礎年金(先述・約19,445円)と老齢厚生年金(約24,664円)を合わせて約44,109円増えることになります。

時代の変化で受給額は変化するものの、大体の見当はつくのではないでしょうか?

 

※ボーナス支給を想定せず、年収を全て月収として換算し計算した場合。小数点以下は切り捨て。

ねんきん定期便で年金の状況をチェック

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画像:takasu /Shutterstock

毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」には、直近1年間の国民年金・厚生年金の加入状況や累計年金保険料納付額、納付実績に基づく年金支給見込額などが記載されています。

また、50歳以降の場合は、受取開始年齢による年金額の変化についても記載されているため、将来の受取がわかりやすくなっています。

これを見れば、具体的な年金額がイメージできるはずです。老後の生活をイメージし、足りないと思う部分は、貯蓄や投資などで資産形成を考えていきましょう。

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。価格変動や制度変更される可能性もございますので、ご了承くださいませ。



ライター:柳生大穂
編集者/ライター。有限会社バウンド所属。FXや株、投資信託などお金系中心のムックや書籍の執筆・編集を行う。