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東京スカイツリーの絶景を満喫。隈研吾監修の超ユニークなホテル【ONE@Tokyo】

  • 2023.1.19

東京スカイツリータウン(R)直結の押上駅からわずか3分のカジュアルなホテル【ONE@Tokyo(ワン アット トウキョウ)】。建築家・隈研吾氏が外観やインテリアのデザインを監修し、木とコンクリート、自然素材と工業素材を大胆に融合させた、モダンでユニークなホテルです。そのうえ、ルーフトップから間近に見上げる東京スカイツリー(R)も息をのむ美しさです。

パブリックスペースでホテルの個性を満喫

4つの路線が乗り入れる押上駅。羽田空港や成田空港へも乗り換えなしで、観光やビジネスの拠点にピッタリ。かっての墨田区押上界隈は、中小の工場や職人たちの町として栄えたことから、工業素材と自然素材、インダストリアルとナチュラルを融合。ホテルの個性を際立たせます。

東京スカイツリーの絶景を満喫。隈研吾監修の超ユニークなホテル【ONE@Tokyo】

▲伝統的な木組みを採り入れたホテルのファサード

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▲ホテルの玄関やホームページで使われる@マークは、隈研吾氏がデザインした文字がモチーフ

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▲コンクリートや木材、金属の配管など、建築素材の質感が伝わるフロントとロビー

フロントから隣りのラウンジまで、全長15mのカウンター「ONE table」が延びていて、ゲストがチェックインを行なう椅子は木材の色を組み合わせた木箱。配管が剥き出しになった天井には、白いファブリックが柔らかな雰囲気を添えています。

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▲宿泊客が24時間利用できる「@lobby cafe」

昼間は自然光が降り注ぐ全面ガラス張りのラウンジは、夜になると道行く人が灯りに誘われ立ち寄りたくなるデザイン。木材とスチールのテーブルや椅子を交互に置いて、工業素材とナチュラルな木材のコントラストが独特の雰囲気を演出します。

ラウンジは、緑茶やフレーバーティーなど種類豊富な茶葉のほか、コーヒーやフレーバーウォーターが用意されたフリースペース。

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▲ラウンジに用意されたフリードリンクコーナーは、木材の色合いに親しみを覚える空間です

有料で用意される朝食のパンBOXも。天然酵母を使用したパンは数種類の中から日替わりで、クロワッサン1種、ベーグル2種、デニッシュ2種とオレンジジュースがセットされています。

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ラウンジに設置されているバルミューダのオーブンレンジで温めれば、外がサクッと中が柔らかく、美味しくいただけます。

スイートルーム

地上10階のホテルは客室が全142室。どの部屋も天井高が2.45m以上あって、ミニマムな部屋でも意外なほど圧迫感がありません。ここでは2部屋用意されたスイートルームのうち、「ライブラリースイート」を紹介します。

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▲エレベーターホールの階を示すフロアサインは、シースルーの布を通してネオンが光ります

客室階の廊下では、柑橘系のアロマの香りが鼻をくすぐります。客室のドアの左右には木目の目立つ木材が張られ、壁には天井から照明されたカーテンがかかり、一種独特の柔らかな雰囲気をたたえます。

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▲ユニークな演出の客室階廊下

56平米のスイートルームは芸術家のアトリエをイメージした「アトリエスイート」と、ここで紹介する「ライブラリースイート」の2種類です。

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▲“読書家のための書斎”をイメージした客室「ライブラリースイート」56平米

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▲角度をつけた棚にあるのは建築やアート関連の書籍。1冊1冊が主役のように間接照明で照らされます

窓際には木製のベンチやデスクを設置。スイートルームを含めた客室の木材は、木目と節がはっきりと見える合板が使われます。一般的には節のない木材ほどよしとされますが、あえて使って“木としての存在感”を高めています。

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▲キングサイズのベッドを設置

ヘッドボードの壁は、書架と同じく角度をつけて間接照明が光を投げかける個性的なデザイン。また、部屋着としてバスローブがおかれています。

10階の客室からは東京スカイツリーの他、東武スカイツリーラインと京成線が見えるので、電車好きの方にもおすすめ。

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▲通りに面した高層階の部屋からはスカイツリーを見られます

「ライブラリースイート」にはテレビがなく、替わって大画面で見られるプロジェクターが設置されています。

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▲ボタンを押すと天井に収納されたスクリーンが展開。テレビ番組はもちろんDVDデッキも用意され、大画面の動画鑑賞をベッドから楽しめます

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▲ベッドの枕元にある照明や電動カーテンなどのスイッチは、工場や研究施設の操作盤を思わせるデザイン。イラストで機能を判別できるようになっています

スイッチの他にも、パウダールームやバスルームなど、ホテルのインテリアというよりも、工場や作業場を思わせるインダストリアルな空間デザインです。洗面の壁には作業現場などで目にするアルミのチェッカープレート(縞鋼板)を採用。インダストリアルなデザインのステンレス製の洗面が2台並びます。

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▲スイートのパウダーエリアはまるで工場を思わせるデザイン。洗面の左のガラスドアがバスルーム、右の半透明の扉がトイレです

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▲チェッカープレートの壁から直接突き出す水栓のノズルとハンドルは別体で、ホテルではあまり体験できない“飾り気のなさ”も見どころ

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▲洗面に作り付けられた収納にはタオルやアメニティボックスを用意。あえて“最小限の作業”で制作されたように見える家具も面白さのひとつ

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▲バスタブはスイートルームのみに設置

スイートルームのバスルームは、壁やバスタブにもチェッカープレートを採用した個性満点の造り。ハンドシャワーのほか天井にマウントしたレインシャワーを備え、浴室内は間接光で照らします。自社製品のバスアメニティは、持ち帰り可能なミニボトルが人数分用意してありました。

ミニマムな空間に機能性を追及した「セミダブル」

スイートルーム以外の客室は、広い窓から東京スカイツリーを望める28平米の「デラックスツイン」と「デラックスキング」、「ユニバーサルルーム」を用意。さらに14平米のミニマムな「スーペリアセミダブル」と「スタンダードセミダブル」があり、天井高があるせいで思いのほか圧迫感がありません。

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▲一番客室数の多い「スタンダードセミダブル」も木目を活かした合板が独特

「スタンダードセミダブル」は無駄を省いた14平米のコンパクトな客室で、定員は2名まで。天井高が3.2mと普通のホテルよりも高く、思いのほか空間の広さを感じられます。

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▲スペースを有効利用したデスク。木の風合いも独特です

すべての客室には、ナイトウエアとしてバスローブを用意。デスクワークができるテーブルは、インバウンドにも対応した変換プラグタイプの電源を設置しています。電話器の替わりにタブレットが置かれ、フロントに連絡することも可能です。

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▲水回りはすべての客室が独立タイプ。鏡の左右が間接照明で光ります

この部屋にもステンレス製の洗面台が置かれ、横は収納になっていて、ミニマムながらも使い勝手を考えられた間取りです。

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▲お洒落なシースルーのシャワーブース

ミニマムな空間に、使い勝手と機能性、過ごしやすさを追及した「セミダブル」。木材やスチール、ガラスやプラスチックなど、独特な素材感のある客室です。

ホテル利用者だけが楽しめるプライベートな観光スポット

都内では、屋上に出られる数少ないホテルのひとつ。11階にある“ルーフトップ”は、8時から22時まで利用可能(時間は変更する場合があります)。目の前にそそり立つ東京スカイツリーと、180度のパノラマビューを楽しめます。

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▲“ルーフトップ”ではソファとテーブルを木組みと緑が飾ります

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▲夜になるとソファと木組みが間接照明に照らされて、美しいひと時を愉しめます

東京スカイツリーの絶景を満喫。隈研吾監修の超ユニークなホテル【ONE@Tokyo】

▲圧巻は眼前にそそり立つ東京スカイツリー。近すぎず、遠すぎない絶妙のロケーションで、昼間はもちろん、夜こそ記憶に残しておきたい絶景です

建築の世界には「神は細部に宿る」という言葉がありますが、ラウンジや客室などデザインの面白さや興味深い発見が細部にまで隠れている【ONE@Tokyo】。他では体験できないホテルステイを楽しく過ごしてみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:ONE@Tokyo https://www.onetokyo.com/>

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