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2023年から放置している口座のお金が勝手に企業への出資に使われるかもしれない?!

  • 2023.1.18
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「休眠預金」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。長年使われていない口座に入っている預金のことで、そのお金は金融機関から別のところへ移され、公益活動のために使われます。

2023年度からは休眠預金の使い道が広がり、民間企業への出資も解禁される予定です。今回は、休眠預金にどのようなメリットやデメリットがあるのか、また、休眠預金を放置しておくとどうなるのか解説します。

■休眠預金は民間公益活動に使われる

休眠預金とは、10年以上にわたって入金や出金などの取引がない口座に入っているお金のことです。このお金は、「休眠預金等活用法」にもとづいて民間の公益活動(子ども支援、生活困難者支援、地域活性化支援など)に使われます。

休眠預金の使い道は、これまで民間のNPO法人などの助成目的で主に使われてきました。しかし、2023年度からは公益性の高い事業を行うスタートアップ企業への出資も可能になり、資金調達が難しい企業が成長するきっかけになると期待されています。

ただ、休眠預金を抱えている本人にとっては「私が知らないうちに、私のお金がそんなところに使われているなんて」と驚きを感じるかもしれません。

■休眠口座を放置したらどうなる?

休眠預金は公益活動に使われますが、希望すれば引き出すこともできます。

ただし、ATMやインターネットでの手続きはできないため、窓口で本人確認などを済ませる必要があり、手間や時間がかかってしまいます。

以前住んでいた地域で作った口座や、親が自分のために作ってくれた口座が残っているかもしれないので、手続きが面倒になる前に、使っていない口座がないか確認してみることをおすすめします。

口座を開設した時と住所やメールアドレスが変わったのにもかかわらず変更手続きをしていないと、「もうすぐ休眠預金になります」というお知らせが届かないので要注意です。

■まとめ

長年使っていないままの口座が残っているなら、休眠口座になる前に解約してしまいましょう。お金を引き出しにくくなってしまうだけでなく、銀行によっては口座管理手数料などの費用がかかる場合もあります。

この機会に、銀行口座についても必要なものと不要なものを見極めて、不要なものは解約する「お金の整理整頓」を進めてみてはいかがでしょうか。

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所 代表)
関西学院大学商学部卒業後、銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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