3人のワーママが抱える悩みと嫉妬

パン工場で働く3人のワーママ。年代も部署も違う3人ですが、共通しているのはお互いにお互いを嫉妬しひそかに憧れているということ。美人でお金を持っているから、コミュ力が高くて笑顔が絶えないから、女の子のママで若いから…。心の内に秘めたさまざまな悩みと嫉妬心が複雑に絡み合う様子は女性が生きることの苦労をリアルに描いています。『あのママが妬ましい 幸せ比べ、天国で地獄』どうぞご覧ください。

あの人は幸せそうに見える

百瀬、雨宮、花岡の3人は同じパン工場で働くワーママ。お互いに「あの人はいいな」と思いながら日々働いています。

年齢も育った環境も、現在の状況も違う3人ですが、お互いどんなところに嫉妬しているのでしょうか…。

人に認められたい百瀬

百瀬は無事に女児を出産しますが、赤ちゃんの容姿や病院のランクのことを母に言われます。姉兄と比べ、夫の稼ぎが低いことを言われ惨めな気持ちになった百瀬。そこでふと頭をよぎったのが雨宮のことでした。社長夫人の雨宮はいい病院で出産したのではないかと考え、モヤモヤした気持ちになった百瀬。

百瀬はきっと小さいころから母に周りと比べられてきたのでしょうね。みんなと同じであることに安心しつつも、特別な存在に憧れを抱いているように見えます。雨宮に嫉妬をする理由も理解できる気がしますね。

コミュ障な雨宮、義母に悩む花岡

会社では高嶺の花と思われている雨宮ですが、実際はコミュ障でママ友が1人もいないことに悩んでいました。ふとしたことでママ友ができ連絡先を交換することに成功します。しかし、ママ友に誕生会をやろうと言われ、衝撃を受けます。夫と話し、やってみることにしたものの誘い方がわからず途方に暮れることに…。こんな時、花岡なら…とつい考えてしまいます。

一方の花岡は義母に悩んでいました。孫差別や介護のお願いなど癖の強い義母に我慢しながら付き合っていましたが、心の中では百瀬への嫉妬があるようですね。もし子どもが女の子だったら…と、つい考えてしまうようです。

口には出さないけれど、それぞれが心の中で憧れや嫉妬をしている3人。ワーママという立場は同じですが、悩みはそれぞれに違い複雑そうです。これから3人の嫉妬はどう変化していくのでしょうか。続きが気になりますね。

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著作・きなこす

あの人は、きっと私のような悩みなんかないだろう。
親、ママ友、夫、子どものことも――隣の芝生は青く見えて、妬ましい。
これは、とあるパン工場に勤務する、3人のワーキングマザーによって繰り広げられる群像劇。

作：きなこす
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著者：こびと