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侍ジャパンどころではない?WBCで敗退続きの韓国が「必ず勝つべき」と挙げた2カ国とは

  • 2023.1.17

「中国とチェコも難しいチームで、簡単ではないチームだ」

すべての試合で全力投球しなければならない。直近2大会のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を振り返ってもそうだ。

2013年大会ではTQB(チーム・クオリティ・バランス)によって1次ラウンド敗退。2017年大会では伏兵イスラエルに敗れ、自国開催の1次ラウンドでまさかの敗退を余儀なくされた。

今回の2023年WBCで野球韓国代表を率いる指揮官も、この苦々しい記憶を覚えている。イ・ガンチョル監督は全試合で最善を尽くしてこそ、次のステップに進めることを強調した。

日本に負けるとしても“最少失点”で

 

イ監督は1月16日、ソウル江南区(カンナムグ)清潭洞(チョンダムドン)のリベラホテルで行われた2023年WBC韓国代表の記者会見で、世界最高の大会に出場する覚悟と今後の計画を明らかにした。

イ監督は「すべての方々が危機とおっしゃっているが、危機を機会にする。若手とベテランで満たされた代表チームで、できるだけ多くの試合ができるように準備して頑張りたい」と伝えた。

指揮官の言葉通り、近年の韓国国内における野球の興行は、代表チームの国際大会の成績と同じ流れを見せている。

直近2大会のWBCで惨憺たる結果に終わり、KBOリーグの興行指標も足踏みはおろか下降曲線を描いている。

特に2021年夏に行われた東京五輪を“ノーメダル”で終えて以降は、野球人気がまさに底を打った。2021シーズン後半戦のKBOリーグの視聴率が急落したのはもちろん、新型コロナウイルス感染拡大による観客数減少と球団の売上減少で、リーグ全体に赤信号が灯った。

2022シーズンから球場が正常に開かれたことで、各球団の収益は回復傾向にあるが、正規シーズンの観客数は607万人と、コロナ禍前2019年(728万人)より大きく減っている。

左からコ・ウソク、イ・ガンチョル監督、ヤン・ウィジ、キム・ハソン

だからこそ、野球人たちは2023年WBCを今まで以上に重要な舞台と捉えている。

2006年WBCと2009年WBCが韓国野球の21世紀ルネッサンスをけん引したのを振り返ってもそうだ。当時、韓国代表は格上の強豪にも強かったが、格下と捉えられる相手にも堅実に勝っていた。

2006年WBC1次ラウンドでは中国に18-2で完勝。2009年WBC1次ラウンドでも台湾に9-0、中国に14-0で勝利し、順当に2次ラウンドへ進んだ。

多くの人々は“韓日戦”勝利やアメリカ、メキシコ、ベネズエラといった競合相手の勝利を記憶しているが、その前に“必ず勝たなければならない相手”に確実に勝利していた。

失敗した直近2大会のWBCと、ベスト4以上の成績を収めた過去2大会のWBCの違いはここにある。

2013年WBCでは2勝1敗を収めるも、規定を熟知できず1次ラウンドで敗退した。失点を最小限に抑えなければならなかったにもかかわらず、オランダに0-5と5失点して敗れたことが、取り返しのつかない悪材料として作用した。当時、韓国はTQBで台湾に押され、当然視されていた2次ラウンド進出に失敗した。

2023年WBCの成功要因もここにある。最少失点を基に、勝てる相手には着実に勝利を収めなければならない。

1次ラウンド初戦のオーストラリア戦、続く“韓日戦”も重要だが、チェコ戦と中国戦の重要性も決して無視できない。例えオーストラリアと日本に敗れるとしても、失点を最小限に抑え、チェコと中国相手に無失点の完勝を収められれば、2次ラウンドへの道が開かれる。

イ監督もチェコと中国相手の必勝を約束した。

「中国とチェコも難しいチームで、簡単ではないチームだ。それでも、両チームも戦力分析を行って分析している。オーストラリアと初戦を戦い、次に日本と戦うが、その次に対戦するチェコと中国も重要だ。短期決戦の勝敗の行方はその日その日によって変わる。油断せずに毎試合準備する。相手リーグについてよく分析したい」

中国は着実に国際大会を戦い、成長を続けている。チェコもWBC地域予選で欧州の強豪とされるドイツとスペインを破った。不慣れな投手相手にロースコアの展開が繰り広げられれば、勝利を断言できなくなるのが野球だ。

イ監督は初戦のオーストラリア戦から完璧に戦う青写真を描いた。最近、オーストラリア現地でオーストラリアリーグを目にしたイ監督は、「リーグだけを見ればアジアに近い野球をしていた。しかし、オーストラリア代表監督の性向はバントスタイルではないようだ。このような点を把握した」と述べた。

また、「ひとまず、変化球を上手く投げられる投手を選んだ。(代表正捕手の)ヤン・ウィジもよく知っているし、しっかり運営すると思う。得点を出してこそ勝つことができるが、防いでいくことも重要だ。初戦のオーストラリア戦から、使えるカードは使い切って勝利できるように準備する」と、オーストラリア戦の勝利から気持ちよくWBCをスタートさせることを約束した。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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