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気をつけて! ダイエットを失敗に導く5つの甘い言葉

  • 2023.1.17

自分らしく、マイペースで行うダイエットが最も良いと分かっていても、気になるのが数々のダイエット成功体験談。

他人と比べることがダイエットを失敗に導く大きなストレスになることは理解している人も多いはず。

「ダイエット方法も非常に多いので、どれが自分に合っているかを探すだけでも大変な作業です。しかし、実際のダイエット方法はとてもシンプルで、全てに共通する点をしっかりと抑えるだけで体重のコントロールは誰にでも可能です」

運動、栄養、休養、メンタルのバランスが取れている健康な状態でこそダイエットは成立すると語るのは、パーソナルトレーナーの林健太さん。

「バランスが取れていない状態で無理なダイエットを行えば、その歪みが大きくなり健康を損なうだけの時間になります。このバランスがしっかり整っていれば、世の中に蔓延る怪しいダイエット商法や甘い言葉に引っかかることもないでしょう」

これから林さんがピックアップするダイエット方法に思わず反応してしまう人は、まず取り組む前に一度立ち止まって、本当のダイエットを改めて考え直してみよう。

①〇〇ながら

Women's Health

ダイエットの定番とも言える"ながらダイエット"は、特別に運動時間を作らなくても良いので非常に取り組みやすい。

「ダイエットという言葉が付くだけで、大きな期待や効果を求めてしまいがちですが、ながらだけで大きな体の変化を手に入れることは難しいでしょう。もちろん何もしないよりも望ましいので、動く習慣がない人は、“ながら”からでも始めることが大切です」

座位時間と死亡リスクの相関は数々の研究で証明されている既知の事実。

座りっぱなしが多くなっている現代では、ながらでも体を動かすことは大切だと林さん。

「ダイエットはやれば必ず痩せるというものではなく、痩せるための一つの方法だと理解しておいてほしいと思います。その一つを実践しても、残りの99がマイナスであればトータルの結果は変わりません」

痩せることだけを目的とするのではなく、少しでも健康を維持することを目的にするならば、"ながらダイエット"も大切な心掛けだ。

②〇〇制限

糖質制限や脂質制限をしてダイエットに成功している人も多いが、痩せた体型や体重を維持できている人はその中でもごく僅か。

「維持できる人は制限とコントロールの違いを理解している人です。闇雲に行うのではなく、理由やメカニズムを少し知るだけでも取り組み方は変わります」

栄養を制限すれば体重が減るのは当然だが、今までの食事に戻すとリバウンドが起こる。しかし、コントロールをして栄養を摂っている人は、自身の体重や体型も同じようにコントロールができる。

もちろん痩せるためには日常と比べると制限と言わざるを得ないかもしれない。しかし、日々必要以上の栄養を摂っていることを考えると、必要な制限=コントロール。

「肥満に悩む人はそれだけ栄養過多の状態になっているということです。満足度を感じる閾値が人よりも高いので、まずはそれを下げていくことでコントロールしやすい体質を作りましょう」

③〇〇だけ

Women's Health

食べ物はもちろん、運動においても何か一つだけを行い続けることは大きな苦痛を伴う。

いくら好きなものでも毎日食べていれば飽きるのは当然で、それは運動でも同じことが言える。

「極端な方法は大きな変化を伴うので、それに付随してとても効果があるように感じますが、実際は心身のバランスが崩れていくだけです。続けることも難しく、食事や運動が嫌いになってしまう原因にもなりかねません」

特定の部位だけを細くする部分痩せもその一つ。

部分痩せが全く不可能な訳ではないが、お腹周りだけを必死に鍛えても効率は悪い。栄養をバランスよく摂るのと同じように、全身をバランスよく鍛えることが大切。

「極端な方法で結果を出し続けるダイエットはありません。ダイエットの土台に健康があることをしっかりと認識しておきましょう」

④簡単〇〇

少しでも楽をして簡単に痩せたいと思うのが人間の性。

もちろん不要な労力をかけることは避けるべきだが、考えていたほど簡単に痩せないことも多いと語る林さん。

「まず簡単かどうかは個人の主観にも大きく影響されます。やる前から過度な期待をしてしまうと、現実とのギャップで嫌気がさしてしまうことも考えられますので注意しましょう」

運動の動き一つとっても個人差が大きい。

実際に動いてみて、簡単だと思っていた動きもできない自分に自信を無くしてしまう人や、挫折してしまう人も少なくない。

「できなかったことができるようになるまでのステップがダイエットにとっては重要です。最初から簡単なダイエットには伸びしろがありませんので、甘い言葉に騙されないようにしましょう」

⑤マイナス〇〇

Women's Health

ダイエットにおいて減らしたいのは体重や体脂肪。

しかし、それを実践するには十分な筋肉や基礎代謝が必要になる。そのためには減らすことばかりでなく、何かを増やすことも考える必要があると林さん。

「有酸素運動ばかりではなく、筋肉を増やすための運動をプラスすることはダイエットにとって重要です。さらにたんぱく質豊富な食材やエネルギー源となる炭水化物を適切にプラスすることで、よりダイエットを加速することにも繋がります」

筋肉は脂肪と比べて同じ大きさでも20%程度重くなる。つまり、体脂肪率は減ったのに体重が増えることも当然あり得る。

反対に食事量を極端に減らしてしまい、筋肉量が低下した結果、ダイエット中にも関わらず体脂肪率が増加してしまうことも考えられる。

「色々なものを減らす、マイナスすることだけを考えていると、増えることのギャップにもストレスを感じてしまう可能性があります。減って喜ぶべきものと増えて喜ぶべきものの両方があるのがダイエットだと理解しておけば、間違った情報や甘い言葉に惑わされることもないでしょう」

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