みんなと同じは安心するけど、特別な存在に憧れる｜あのママが妬ましい　幸せ比べ、天国で地獄

パン工場で働く、お互いをうらやましく思っている3人の女性たち。その中の1人、雪は産休に入り無事に元気な女の子を出産。しかし、母に赤ちゃんの容姿や病院のランクのことを言われ、つい夫に「お金のことを言われて惨めだった」と話してしまいます。SNSを見て自分もみんなと同じであることを知り安心している雪ですが、心の底ではどうやら別の思いも抱えているようです…。この記事では、きなこすさんによる漫画作品『あのママが妬ましい 幸せ比べ、天国で地獄』電子書籍をご紹介する、試し読み企画をお送りします。※本記事は『あのママが妬ましい 幸せ比べ、天国で地獄』から一部抜粋・編集しました。

産後、雪と赤ちゃんに会いに病院へ来た母。赤ちゃんの容姿や病院が個室ではないこと、夫の稼ぎが少ないことを話してすぐに帰ってしまいます。思わずSNSで病院食について検索し、同じ思いをしている人がたくさんいることに安心する雪。みんなと同じということに安心している雪ですが、その一方で他人にうらやましがられるような特別な存在に憧れを抱いているようですね。

雪が思い描く特別な存在は同じパン工場で働く、雨宮。社長夫人という肩書やお金を持っていて、キラキラとしている雨宮をうらやましく思っているのでしょうね。夫にも「出世か転職をして給料を上げてね」とプレッシャーをかけている様子は雪の母と同じですね…。

他人と比較する必要はない

雪の母は当たり前のように兄や姉と雪を比べ、夫の稼ぎが少ないことを雪に話していましたね。雪は夫へ「惨めだった。給料上げてね」と話していましたね。それを言われた夫はとてもやるせない気持ちになったはず。惨めだったと言われて、前向きに頑張ろうと思うのは難しいですよね…。

容姿も給料も、病院のランクも他人と比較して安心したり落胆したりするものではないと思います。相手のよく見える部分はとても大きく見えますが、その裏にはさまざまな苦労や悩みがあるかもしれません。見栄を張って不釣り合いなことをする必要はないし、誰かと比べて自分を卑下する必要もありません。自分の身の丈を知り、その中で自分が満足できるものを見つければいいのではないでしょうか。

『あのママが妬ましい 幸せ比べ、天国で地獄』電子書籍で発売中

あのママが妬ましい 幸せ比べ、天国で地獄

￥550〜（楽天市場）

著者・きなこす

あの人は、きっと私のような悩みなんかないだろう。
親、ママ友、夫、子どものことも――隣の芝生は青く見えて、妬ましい。
これは、とあるパン工場に勤務する、3人のワーキングマザーによって繰り広げられる群像劇。

作：きなこす
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著者：こびと