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『アマデウス』サリエリ役、映画によって「多くの友達を失った理由」を明かす

  • 2023.1.16
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『アマデウス』でサリエリを演じたF・マーリー・エイブラハムは、当時、多くの友人を失ったという。その理由とは?(フロントロウ編集部)

F・マーリー・エイブラハム、『アマデウス』後の変化

1984年に公開され、アカデミー賞では11部門ノミネート、8部門受賞。その他の映画賞も席巻した『アマデウス』は、映画史に残る名作。アントニオ・サリエリを演じたF・マーリー・エイブラハムと、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを演じたトム・ハルスは2人ともアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、F・マーリーが受賞した。

彼は当初、別の脇役で応募していたが、オーディション中にサリエリのセリフを代役することがあり、それを見たミロス・フォアマン監督が感激。『スカーフェイス』の撮影が立て込んでいたF・マーリーにオファーを断わられないように待ってから、サリエリ役に起用したと言われている。

それほどまでの演技力を誇る彼は、最近では映画『グランド・ブダペスト・ホテル』やドラマ『ホワイト・ロータス』などで知られ、現在は83歳。『アマデウス』では、年を重ねたサリエリを演じる時に4時間以上をメイクに費やしたと言われているが、今ならそこまでの時間は要らないかも。大御所となった彼だからこそ、当時を振り返ると思うところもあるようで、2021年に英Independentのインタビューで、44歳の自分やその変化について語っている。

画像: F・マーリー・エイブラハム、『アマデウス』後の変化

「私が成功した後、友人たちは離れていき始めました。全員ではないですが、でも…、私が経験している成功を、彼らは経験していないということに少し動揺しているような感じでした。それは繊細なバランスでしょう。本当に。そしておそらく私は自惚れていた。今は横柄ではありません、本当に(苦笑)。自分にそう言い聞かせないと!しかし、私はすべてにおいて自分は正しいのだと主張していたと思います。もちろん、それは馬鹿げたことです。しかし、そんな時期がありました。そしてそれが、何人かの友人を失った理由でしょう。その責任は取ります」

彼は当時、舞台俳優としてニューヨークでは知られていたが、映画で世界中に名前を知られるほどの成功を得たことで自惚れ、そしてそんな彼から多くの友人たちが離れていったという。彼ほどの規模でなくとも、似たような経験がある人はいるだろう。その責任は取ると語る彼の態度からは、その出来事から学び、成長したことが感じられる。

そして現在の彼は、むしろ謙虚。2023年ゴールデン・グローブ賞の授賞式では、観客が自分に歓声をあげていると思っておらず、気がついた時に目をキラキラさせて感激している姿が目撃された。

(フロントロウ編集部)

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