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ワインが進む"ローストポークとドフィノワ"

  • 2023.1.15

しっとりと仕上がるように火を通したローストポークと、にんにくの風味をまとったドフィノワはちょっとしたご馳走です。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。

ワインが進む"ローストポークとドフィノワ"

■“ローストポークとドフィノワ”のつくり方

母が大切にしていた〈ローゼンタール〉の洋皿。深い藍色のリムにゴールドの花柄のトリミングがクラシカルな雰囲気です。実家ではデザート皿として使われていたけれど、こんなふうにローストポークをのせてドフィノワを添えれば、聖夜にもぴったりの華やかさ。
つけ合わせには、誰にでも喜ばれる定番メニュー、ドフィノワを。にんにくバターをかけてからねかせることで、味がしっかりとなじんでおいしくなります。新じゃがを使う場合は水っぽくなりやすいので、クリームを多めに調整して。


◇材料 (つくりやすい分量)

★ 塩豚のロースト:
豚肩ロース肉:1kg(塊)
粒が細かい塩:12g
胡麻油:大さじ1(非焙煎)
A :
・ 塩:3g(大きめの粒のもの)
・ 黒胡椒:少々(粗めに包丁で砕く)
・ セージ:8枚分(みじん切り)
・ フェンネルシード:小さじ2
★ ドフィノワ:
じゃがいも:中4個(約750g)(ひね男爵)
にんにく:4片分(約20g)(みじん切り)
バター:20g
岩塩:小さじ1と1/2
白胡椒:少々
B :
・ 牛乳:200ml
・ 生クリーム:100ml(乳脂肪分45%以上)


(1)塩をすり込む
豚肉全体をフォークで刺し(脂部分は特にしっかりと深く刺す)、粒の細かい塩を全体にすり込む(脂部分は多めに)。ラップできっちりくるみ、冷蔵庫で一晩ねかせる。

(2)香辛料をまぶす
冷蔵庫から出し、キッチンペーパーで水気を拭き、室温にもどす。胡麻油を全体に塗る。表面にAをしっかりまぶす。

(3)焼く
フライパン(オーブン対応のもの)にのせ、110℃のオーブンで60分ほど焼く。

(4)カットする
3をコンロにのせて中火にかけ、出た脂をすくってかけながら表面に焼き色をつける。火を止め、豚肉をアルミホイルで包み、1時間おく。1cm厚さに切る。

(5)ドフィノワをつくる
じゃがいもはよく洗い、皮付きのまま5mm厚さに切る。

(6)にんにくを加熱する
にんにくとバターを小さなフライパンに入れて、弱火にかける。フライパンをかたむけて、にんにくがバターに浸かるようにしながら加熱する。香りが出てきたら火を止め、ボウルに移す。

(7)ねかせる
耐熱容器に1を並べ、底が埋まったら、岩塩をしっかりふり、2を全体に塗り、白胡椒をふる。この作業を繰り返して段を重ねる。Bを混ぜ合わせて流し込み、表面が出るようなら、生クリーム(分量外)をひたひたになるまで加える。塩、白胡椒を全体にふり、冷蔵庫に入れて1時間~半日ねかせる。

(8)仕上げ
アルミホイルをかぶせ、120℃のオーブンで40分焼く。アルミホイルを取り、180℃に温度を上げて、表面全体に焦げめがつくまで、15~20分ほど焼く。

完成
完成

――教える人

「オカズデザイン」

2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。


※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

文:藤井志織 写真:伊藤徹也

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