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突然ハブられた痛み、簡単には忘れられない

  • 2023.1.15

子どものころ、友達から仲間外れにあった経験のある人もいるのではないでしょうか。昨日まで普通だったのに、急に友人グループから仲間外れや、無視が始まると、どうしていいか困惑してしまいますよね。今回ご紹介する漫画は自身の子ども時代、友達から急に無視をされたあんず(@anzushibalog)さんの体験談です。

毎日遊んでいたのに…突然はじまった仲間はずれ。

このお話の主人公は作者であるあんずさん。当時小学校6年生です。このころあんずさんは仲良し3人組で毎日遊んでいたといいます。ある日、そこにもう1人の友人が加わり4人で仲良く遊んでいました。しかし、ある日を境に突然仲良しの友達グループから仲間外れにされてしまいます…。自分は何か悪いことをしてしまったのだろうかと悩むあんずさんですが…。

突然はじまった仲間外れ。終わりも突然だった…

この漫画を読み、ドキッとしました。筆者が小学生のころ、同じような経験をしたからです。同じように、嫌な過去を思い出してしまった方もいるのではないでしょうか。

仲良しグループで遊ぶ時間はなによりも楽しく、かけがえの時間です。学校に行く何よりの楽しみは友人と遊ぶ時間ですよね。

ある日突然始まる無視や仲間外れ…。突然のこと過ぎて、あんずさんも最初は気がつかなかったようです。

あんずさんはこの日から1か月ほど友人3人組に無視をされ続けます。そしてある日ぱったりと無視はなくなります。あんずさんはそれにも困惑。今までのことがまるでなかったかのように、普段通りに戻りました。

小学校中学年を過ぎると、友人とのトラブルは増えてくると言います。皆さんも過去を振り返ると、苦々しい思い出がよみがえることもあるでしょう。今だからこそ、そう思えますが当時はきっとつらく寂しい時間だったはずです。

なぜ、自分が無視をされたのか、あんずさんの漫画でも考える場面がありますが、明白な理由はなかったのではないかと思います。かなり残酷な遊びのような感覚だったのではないでしょうか。

どの時代でもあること、と解釈されがちなこうした軽いイジメですが、もしわが子が当時の自分と同じような思いをしたら…あなたはどう思いますか?

「その時間」が与えた感情が悲しい…

仲間外れにされた1か月、あんずさんは耐えました。きっと困惑し不安で寂しい時間だったでしょう。そして、突然仲間外れが終わり、またいつも通りの生活に…!とはいかないところが一番悲しいと筆者は感じます。

表面上は元通り友人たちと楽しく遊ぶように見えるあんずさん。ですが、あんずさんの本心は友人を信頼できないままです。友達はなんとなく楽しい遊びのつもりだったのかもしれませんが、あんずさんの心はこの1か月で大きく傷がついてしまいました。

この漫画ではその後の友達との交流についても触れています。卒業式の日、「心が渇いていた」というあんずさん。少し大人びて見えてとても胸が苦しくなりました。

このように傷つけられた側は急に思い出して完全に忘れることはできません。でも、傷つけた側は…?ささいな思い出として忘れていることでしょう。もしこれが、わが子であったら、と考えました。もちろん、傷ついてほしくはありません。ですがそれ以上に、無自覚に傷つける側には絶対になってほしくありません。

当時の記憶がよみがえり、子どもに伝えていきたいことを改めて考えさせられる漫画でした。仲間外れは楽しい遊びではありません。どうか理不尽ないじめが根絶しますように。

著者:ママリ編集部

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