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「恵まれていても母親であることは挑戦」、ルーニー・マーラがホアキンとの子育てを珍しく語る

  • 2023.1.15

ルーニー・マーラが、ホアキン・フェニックスとの息子リヴァーの子育てについて語った。(フロントロウ編集部)

母親であることは最高であり、チャレンジでもある

映画『ドラゴン・タトゥーの女』や『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』で知られるルーニー・マーラは、2020年に『ジョーカー』のホアキン・フェニックスとの間に第1子を出産。ほとんどメディアに出てこない2人は、ホアキンの兄である故リヴァー・フェニックスから名前を取った赤ちゃんについてもほとんど明かしていないが、先日、ルーニーが母親であることについて珍しく語った。

ホアキンの姉でミュージシャンのレイン・フェニックスによるポッドキャスト番組『LaunchLeft』に登場したルーニー。子どもを産むことについて、「母が27歳の頃には4人の子どもがいたから、私も25歳までには出産は終えているかなと思ってた。自己中でいるのを止める準備ができるはずだって。そして25歳になったら、“ノー”って感じだった」と話した彼女は、35歳で初出産。

自分の準備が出来てから子どもを持つことは良いこと。ルーニーは、母親であることをとても楽しんでいるそうで、「世界で最高のこと」だと話す。しかし、だからってすべてが完璧であることはあり得ない。「あなたが非常に恵まれた日々を送れていてもなお、母親であることは本当にチャレンジ」。そんな指摘もしたルーニーは、俳優という職業であることが、子育てをするうえで助けになっていると明かした。

画像: 母親であることは最高であり、チャレンジでもある

「私には息子と多くの時間を過ごすという選択があったし、それは本当にラッキーなことでした。“そうしたければ1年に1度働きに行けばいいし、そうでなければ、子育てが私がしていること”という風にいられた。多くの人にはその選択はない」

ショービズの世界で成功を収めたルーニーには仕事を休んでも生活していける貯金はあると予想され、さらに俳優という自由な働き方が出来る職業をしているおかけで、フレキシブルに生活できているという。これは他の女性俳優からも聞く話で、2人の子どもを持つレイトン・ミースターは過去に、「俳優でいることの良い点は、たくさんの仕事ができること。その仕事内容はクレイジーだし、長時間だし、家族と長い期間会えないこともある。でもその後には、数ヵ月間の休みが一気にもらえる。そうすればずっと家にいられるし、子どもと過ごせる。私はこの過ごし方のほうを気に入っています」と話していた。

主に男性が行なってきた外での労働と、女性が行なってきた家事育児という労働。現代では外での労働も家事育児もしなければいけなくなっている女性が多いが、2つの仕事を同時にし続けるというのは非常に大変な話。たとえ夫婦共に主体的に家事育児をしていたとしても、ダブルワークであることは大変で、俳優業ほどでないにしろ、これからはフレキシブルな就業形態や保育のサポートがさらに強く求められていくだろう。

ルーニーは女性が多い作品で俳優復帰

子育て中のルーニーは、アメリカで2022年12月に公開された映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』で本格的に俳優復帰。俳優として働けるか、それに加えて家事育児が出来るかどうかが不安だったそうだけど、作品よりもキャストやスタッフの健康を重要視するサラ・ポーリー監督のおかげでどうにかなったそう。また、監督や共演者のクレア・フォイ、シーラ・マッカーシーなど、現場には子どもを持つママたちも多く、アドバイスがもらえたり、リヴァーがセットにいても大丈夫だったりしたという。

画像: 『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のロサンゼルスプレミアで。
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のロサンゼルスプレミアで。

女性が多い現場では、それぞれの子ども達用のトレーラーが用意されていることがあり、映画『355』でもダイアン・クルーガーが、一緒に働いた人に母親が多かったことを喜んでいた。

今後は、父親が多い現場でも子ども用のトレーラーが用意されるべきだが、ルーニーが「あれは理想的な環境でした。たぶん、もう二度と起こらないかも」とコメントしたとおり、変化に時間はかかってしまいそう。しかし、職場に女性が増えていることで、良い変化が起こってきている。

(フロントロウ編集部)

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