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ステイ以外の楽しみもあるラグジュアリーホテルは?

  • 2023.1.15

伝統とモダンを掛け合わせたホテルたち。宿泊以外では、食事やスイーツも人気だ。非日常気分を味わえるホテルで、つかの間の息抜きを。

〈hotel tou nishinotoin kyoto〉日本屈指のクリエイターが多数参加した最新ホテル。

西本願寺と東本願寺を結ぶ西洞院通りのちょうど中間あたり。多くのゲストが最初は通り過ぎてしまうというほど、そこがホテルだとわかる派手なサインはない。1階のカフェを目印に、横の入り口をくぐると、現れるのは銅の鈍い輝きが全身を包み込むトンネルのようなアプローチ。“奥”というコンセプトを体感しながら、最後にたどり着くのがホテル最深部の客室だ。

空間デザインは建築家、谷尻誠・吉田愛が率いる〈SUPPOSE DESIGN OFFICE〉によるもの。光と影や間合い、艶を空間に反映したという。地下に大浴場を備えているのも魅力的だ。
ロビーには和紙職人・ハタノ ワタル氏が手掛けた円盤状のテーブルが存在感を放ち、ライブラリーには、幅允孝氏による本が並んでいる。

住所:京都府京都市下京区西洞院通花屋町下ル西洞院町455|〈地図〉
TEL:075-744-0144
料金:1泊1室10,000円~(宿泊税、食事別)
室数:全121室

〈嵐山邸宅 MAMA〉別荘で過ごすようなリラックスをくれる宿。

福田美術館のオープン以降、定番の観光地だった嵐山が “大人の京都”として再び注目を集めるようになった。街の喧騒と切り離された自然豊かな場所は、リラックスして過ごすには最高のロケーションだからだ。

〈嵐山邸宅 MAMA〉は、元々阪急電鉄の保養所だった建物。そこに新たに手を加え、リスタートを切った。客室はたった10室。どの部屋も微妙に表情が異なるのは、あくまでも“ありのまま”“素のまま”、“まま”を優先し再生した結果だ。でもそれが趣ある味わいを生み、新しいのにどこ ほっとさせる。ゆっくり、のんびり過ごす、大人の京都滞在ならここで。
レストラン〈儘〉は朝のみゲストオンリーだが、ランチ以降はビジ ターが訪れることも可能。特に昼は絶品のピザやパスタ(各セット1,600円~)を求め、観光客だけでなく地元客も訪れる。

住所:京都府京都市西京区 嵐山西一川町1-5|〈地図〉
TEL:075-406-1795
料金:1泊1室29,700円~(宿泊税別、朝食込み)
室数:全10室

〈ACE HOTEL KYOTO〉高感度な刺激に満ちたライフスタイルホテル。

常に心地よい音楽が流れる館内。客室によってはレコードプレーヤーやギターがあるのも〈エースホテル〉らしい特徴のひとつ。

その街ならではの個性を生かし、伝統ある建造物をホテルへと生まれ変わらせてきた〈エースホテル〉。都でその舞台に選んだのは1926年に建てられた旧京都中央電話局。

建築デザインは隈研吾が、内装デザインは人気のデザインスタジオ「コミューン・デザイン」が担当し、静かな京の街になじむ落ち着きとモダンさを兼ね備えた空間に仕上がっている。地域のクリエイターとコラボレーションした数多くの作品が空間を彩り、それぞれに魅力を持つレストランも存在感を放っている。開放的なロビーラウンジと併せてホテルへと足を運ばせる要素となっている。

住所:京都府京都市中京区姉小路通東洞院西入ル車屋町245-2|〈地図〉
TEL:075-229-9000
料金:スタンダードキング1泊1室33,000円~(サ別)
室数:全213室

〈AMAN KYOTO〉緑のシャワーをいっぱいに浴びてリフレッシュ。

まるで森にたどり着いたような錯覚を起こすほど、緑に包まれたホテル。広大な敷地の多くは、宿泊ゲストのみにアクセスが許されるが、ダイニングはビジターOK。

中心部の喧騒から離れた、大文字山の麓に佇む美しい自然に囲まれた 〈AMAN KYOTO〉。壮大な自然や庭と共存するようなデザインの外観に、日本の伝統とモダンが融合し、木の温もりが感じられる空間だ。

同ホテルに滞在したならぜひいただきたいのが、アフタヌーンティー。アイコンは京都の漆器の老舗〈井助〉のお重。中には和を思わせるスイーツとセイボリーが並ぶが、味わいはどれも洋。さらにワゴンサービスでは、自家製のわらび餅が登場! 意表を突くプレゼンの連続に、ワクワクが止まらない。1 日約 20 人限定ゆえ、ゆっくりとした時間を過ごせるのも魅力。

住所:京都府京都市北区大北山鷲峯町1|〈地図〉
TEL:075-496-1333
料金:1泊1室110,000~(宿泊税別、朝食込み)
室数:全26室

photo : Kunihiro Fukumori text & edit : Yoshie Chokki

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