専業主婦で2児の母のコマさん。夫・ジュンさんは過去に不倫をし、コマさんは離婚を考えるも、悩んだ末に夫婦関係を修復することにしました。しかし、その後も不倫を疑われるような行為を繰り返すジュンさん。そんな息子をかばう義母にも嫌気がさし、コマさんは離婚を決意します。そして、不倫の証拠をつかむため、探偵に依頼することに。3度目の調査で、ジュンさんが不倫相手とラブホテルに入る姿を写真に収めることに成功しました。コマさんはやっとの思いで不貞行為の証拠をつかみ、安堵していましたが……。
調査の翌日、探偵から電話で報告を受けたコマさん。手を繋ぎ、時折抱き合う、夫と不倫相手の様子を聞くこととなりました。2人はコマさんのお気に入りのカフェを訪れ、過去にジュンさんとコマさんがデートで歩いた港を散歩していました。「バカにするのも、いい加減にして」と、コマさんは悔しさで涙してしまいます。
今回の調査は報告書にまとめて、送付してもらうことに。調査報告書が届くまでの1週間、ジュンさんのことが大嫌いでも、一緒に生活しなければならない現実が、コマさんを苦しめていました。
やっとの思いで手に入れた、不倫の証拠には…
「ジュンが帰宅すると動悸がする。吐き気がする……」
「家族を裏切ったクズ男と、一緒に食事をしなければならない……」
夫の不倫を知りながらの生活は、コマさんにとってつらいものでした。
「奈落の底に落ちないよう、報告書という希望の糸だけを必死につかんでいた」
離婚の足がかりとなる調査報告書だけが、コマさんを支えていたのです。
1週間後、姉の付き添いのもと調査報告書を受け取り、中身を確認します。
「え……なにこれ、すごすぎる!」
コマさんとお姉さんは、調査報告書の細かさに圧倒されます。
「私の目の代わりになって、探偵さんが見てきてくれてる!」
そこには、誰が何と言っても“真実”と言わざるを得ない、不倫デートの様子が記録されていました。
「腕も組むし、手も繋ぐし、信号待ちではキス……」
過去にコマさんと訪れた港を歩き、同じベンチで、同じ姿勢でキスをするジュンさん。夫と不倫相手の生々しい様子に、コマさんは言葉を失います。そして、お姉さんは耐えきれず「もう無理……」と呟くのでした。
夫が不倫相手と手を繋いでデートをし、ラブホテルに行ったことを知りながら、同じ食卓を囲まなければならないコマさん。食事の味がしないのも、当然ですよね。不倫ではなくとも、パートナーとケンカしたあとや、腹が立つようなことがあったあとに、一緒に食事をするのは気が進まないもの。しかし、ささいなトラブルであれば、食事などで同じ時間を過ごしたほうが、仲直りに近づく場合もありますよね。皆さんは、パートナーと“気まずい食卓”の場面がきてしまったら、どうしますか?
作画:蒼衣ユノ
著者:ライター コマ
サレ妻だった経験を生かし、探偵事務所カウンセラーとして活動。現在はInstagramやTwitterで、不倫のリアルな体験談や、不倫サレた人のために役立つ情報を発信するほか、浮気や夫婦関係の相談を受け付けている。
ベビーカレンダー編集部