蛙化現象とは？【彼への気持ち】が急に冷める原因と対処法

蛙化現象とは？【彼への気持ち】が急に冷める原因と対処法

あれだけ切に願っていた恋愛成就だったのに、急に気持ちが冷めてしまった経験はありませんか？もしかすると、蛙化現象なのかもしれません。この記事では、原因や診断も含めて克服方法も詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

蛙化現象とは？

恋愛に至る過程で、蛙化現象をご存知でしょうか？好きな人ができて片思いをしている間は、相手にトキメキを感じます。

ドキドキして恋心に灯がともるが、相手と両思いになった途端に気持ち悪くなってしまう状態です。この現象により、双方の恋愛が上手くいかなくなるのです。相手からの好意を気持ち悪く感じてしまう蛙化現象は、現代に多いと言われています。

気持ち悪く感じることのひとつに「拒絶」も含まれている場合があるため「私に当てはまる」と感じる方はぜひこの記事を読み進めていってください。

今後の改善やヒントになれるよう詳しく解説します。

蛙化現象の語源、由来

両思いになると「蛙化現象」が起こる場合がありますが、なぜ蛙化なのでしょうか？

その由来にはグリム童話「かえるの王さま」からきているようです。

とある国に王女様がいました。王女様は、大切にしていた金の毬を泉に落としてしまいます。困り果てていると、泉から醜いカエルが現れるのでした。カエルは「寝る時も食事の時も一緒に居てくれたら拾ってあげる」と、交換条件を持ち出します。王女様は、受け入れて無事に金の毬を取り戻しましたが、そもそもカエルとの約束を守ろうとは思っておりませんでした。

しかし、王女様が城に帰ると、醜いカエルは現れました。食事中も、就寝時にも…。カエルに対する嫌悪感がピークに達し、王女様はカエルを壁に投げつけてしまいます。すると、カエルは元の人間の王子様に戻りました。

どうやら、魔女の魔法で醜いカエルにされていたそうです。王女様と王子様は恋に落ち、やがて結婚したというのが「かえるの王さま」の大まかなあらすじです。

この童話では最後に恋に落ちてハッピーエンドになりましたが、蛙化現象は、好きだった相手のことが急に気持ちが悪くなる、受け付けられない心理状態に陥るのです。

蛙化現象特徴は？以下の特徴に当てはまっていないか診断してみましょう①相手を急に気持ち悪いと感じる

自分も相手のことを好きだったはずなのに、相手が好意を寄せてくると急に「気持ち悪い」と感じたら蛙化現象かもしれません。気持ち悪いのを、もう少し深掘りしていきましょう。

相手が急に顔を近づけてきたり、スキンシップが多くなったら「ゾクッ」としたり「無理」と反射的に感じたりするのを、ひとことで「気持ち悪い」と表すケースもあるでしょう。

また、相手と2人きりになるのも抵抗感が出てきたり、今までと同じことをされても嬉しいと思わなくなったりします。こういった温度差を自分の心の中で感じるのが多い場合は、相手を嫌いになったというより蛙化現象である可能性も往々にしてあるのです。

蛙化現象特徴は？②連絡が嫌になる

片想いの時には「両思い」に憧れていたのにも関わらず、実際に両思いになったと分かった瞬間、以前のような情熱を持てなくなる場合があります。

こういった気持ちの変化も蛙化現象である可能性は高め。今までは電話やメールをする度にドキドキしていたのに、相手が自分に好意的になればなるほど途端に連絡が「負担」になることもあるようです。

負担が募ると苦痛になりがち。苦痛の感情と、トキメキや情熱の気持ちはかけ離れているため、相手を好きだという認識を持てず、相手からの言葉や好意的な態度も「嬉しい」と感じられないのです。

蛙化現象特徴は？③自己嫌悪に陥る

好きだった相手も、自分のことを好きでいてくれるのは、喜ばしいことです。

頭ではわかっているけれど、相手の好意を感じるたびに気持ちが一気に冷めることもあるようです。

両思いであり、嬉しいはずなのに喜べない。むしろ冷めていく自分の感情を認められず自己嫌悪に陥ります。

このような場合も蛙化現象になっているかもしれません。

急に気持ち悪くなったり、急に好きかどうか分からなくなったりなどは、原因が自分のなかではっきりつかめないのがほとんどです。なぜか分からないけれど、気持ちが冷めていく。

周りのカップルは楽しそうに愛し合っているのに、自分にはそんな感情になれないことに自責の念を作りやすくなるようです。

蛙化現象になりやすい人の特徴④恋に恋していて、自分の中での理想の相手像を創り上げてしまう

実は相手のことを好きでいるようで、相手の向こう側にある「理想の形」に恋しているパターン。

このような場合にも蛙化現象が潜んでいます。

理想の恋愛にたどり着いて、あとは関係性を育んでいく段階において、相手が自分の理想と当てはまらない行動を取り続けると、受け入れられないことがあります。例えば、相手の趣味や休日の過ごし方が自分の理想と全然違っていたとき。いざ付き合ってみると淡白すぎてドキドキとは無縁の日常だったとき。

頭の中で理想像を創り上げてしまっている為に、理想のほうを大切にしてしまい、現実を受け入れられず、気持ちが冷めて蛙化現象に陥るケースもあるのです。

蛙化現象になりやすい人の特徴⑤自分に自信がない

自分に自信が無く、自己肯定感が低いのも蛙化現象の特徴としてあげられます。

例えば、浮気された経験があると、悲しみから「自分は愛されないダメな女なのだ」というセルフイメージを創ってしまいがちです。自分が自分に対して責めていたり、嫌っていたりすると更に自信が無くなり自己肯定感が下がります。その状態で恋愛がうまくいきだすと、自らブレーキを掛けてしまうこともあるようです。こんな自分じゃ上手くいくはずがない、と思ってしまうのです。

心を閉ざせば閉ざすほど、恋愛の波に乗ろうとするのを自らやめてしまうのです。

蛙化現象になりやすい人に1番多いといってもおかしくないほど、自己評価は恋愛に大きく関わっている要素のひとつです。

蛙化現象になりやすい人の特徴⑥恋愛経験が少ない

恋愛経験が少ないと蛙化現象を引き起こしやすいともいえます。

特に、ドラマやアニメなどで理想を創り上げてしまうと現実とのギャップに驚いて、気持ちが冷めやすくなる場合も。

現実は常に気持ちの波が変わります。

ドラマのように誰かや何かが助けてくれることもありますが、気持ちを伝えるのもすべて自分発信です。

アニメのように上手くいかない展開に嫌気を差して現実の恋愛をとても難しく捉えることもあるようです。

また、デート中なども相手との距離感が分からず、空回りした話題を振ってしまったり、コミュニケーションが一方的になってしまったりで理解に苦しむことも蛙化現象のひとつであるようです。

女性特有？男性には起こらない？

童話でも、女性目線で描かれた物語のようなので蛙化現象は女性に多いと思われがちです。

ですが、男女関係なく、誰にでも起こり得る現象です。

なぜなら男性は「狩猟本能」が備わっているといわれているため、狙った獲物を得るために猛烈に情熱を注ぎます。

しかし、狩りが成功した途端、その獲物は「自分のもの」になったと安心してまた別の獲物を追いかけにいく…という本能的なものも関係があります。

そのため、蛙化現象も、まさに両思いになった途端「冷める」「どうでもよくなる」といった気持ちになりやすいのです。つまり男女共通、どちらにも起こり得るということなのです。

治し方①恋愛のハードルを低くする

恋愛経験が少ないと、恋愛の良い面ばかり理想像を作りがちです。

理想を掲げるのは大切なことですが、現実も見る癖を徐々に増やしていきましょう。

例えば、アイドルやアニメの男性と現実の男性は違うことを少しずつ受け入れていくのです。

SNSなどであえて結婚5年目の女性の気持ちを読む、恋愛カップルが彼とどんなことで喧嘩したのか、同棲したあとはどんな気持ちでお互いが過ごしているのかを知る、などです。

幸せそうな体験談よりも少しマンネリ寄りな情報を読み込んでおくことで、理想ばかりではないことを頭の片隅に残しておくと良いでしょう。恋愛のハードルを下げることにより許容範囲も自然に拡がるかもしれません。

治し方②相手を知る時間を長く取り、相手の理想像を創らない

特に一目惚れや、相手の情報をよく知らずに外見だけで理想像を創り上げてしまうと、後々現実とのギャップに苦しみやすくなります。そのため、まず相手のことを知っていくことに時間を費やすのが良いでしょう。相手を知る1番の早道は、たくさん会話することです。

コミュニケーションが大切です。友達から関係を築いていくと、相手の良い面も悪い面も見ていくことになるでしょう。家族のようにケンカしたり笑い合ったりするかもしれません。

そのような切磋琢磨する時間があると、相手に高望みをせず、期待せずに関係が深くなっていきます。

たとえ恋愛関係に発展したとしても、支え合い軸の太い恋人同士になれる可能性が高いでしょう。

治し方③交友関係を広めてみる

実はシンプルに、恋愛経験が少ない以前に男性と接する機会が無いために蛙化現象を引き起こすケースもあるのです。

この場合は交友関係を拡げてみましょう。

特定の男性より何人もの男性と会話すると、自分にとって安心する人や居心地の悪い人、どんな会話が好きでどんな会話が楽しく無いのか、あらゆる角度で「自分」を知ることができます。

苦手なものがあるからこそ、対極である好きなものが分かるのと同じように、人間関係の視点を養えるようになります。様々な男性と交流していくことにより、考え方が変わったり、新しいアイデアを受け取ったり、いつの間にか理想ばかりではなく、現実の交流が活発になって行くこともあり得るのです。

治し方④自分のことを責めない、自分を認めてあげる

蛙化現象になったことにより、自分を責めなくても大丈夫です。

なぜなら、将来不幸の道に進むような、あまり良くない相手だったことを直感で受け取っている場合もあるためです。

また、そもそも合わない相手だった場合も、早期に蛙化現象になることでお互いにとって良い展開に進むキッカケができることもあります。

そのため、急に相手を気持ち悪く感じてしまう自分に罪悪感や自己嫌悪を持たなくても大丈夫なのです。

恋愛は特に、誰かと比べて成り立つものではありません。あちらの恋人と、こちらの恋人では愛情表現も、付き合った期間も、マンネリ期のある無しも、すべて違うのです。

自分のペースで進めて良い、と自分に許可してあげましょう。

治し方⑤恋愛以外に違うことに目を向けてみる

蛙化現象が起こったと感じられたら、起こった原因を考えるよりも、恋愛から思い切って離れることも大切なポイントです。

自分にとって唯一楽しいと思える趣味に没頭したり、旅行へ行き身体と心をスッキリさせたり、恋愛以外のことに時間とお金を使う方法も、とても有効です。恋愛について考えるとマイナスな気持ちにしかならないのならば「休憩してごらん」というメッセージなのかもしれません。

羽を伸ばして、自分がいま何をしたいのか内観する時間、リラックスする時間を作ることによりいつの間にか悩みが悩みではなくなって解決していることもよくあるのです。

まとめ

蛙化現象というものを理解しておけば、それに見合った対策ができます。

恋愛が順調なはずなのに気持ちが一向に盛り上がらないときは、一度冷静になり自分の時間を楽しんで内観してみたり、違う楽しいことに目を向けていったりするのがおすすめです。すぐに解決しようと思わず、自分の気持ちを認めてあげるのが大切です。

これにより、蛙化現象を過度に怯えなくても済むのです。自分のペースで恋愛を楽しんでくださいね。