ミステリ好き、覚醒したヒーロー、夢に元気なおばあちゃん、こんな女性の物語待ってた！2023年ゴールデン・グローブ賞作品より【オススメ15選】

第80回ゴールデン・グローブ賞で作品や俳優が受賞、もしくはノミネートされた中から、フロントロウ編集部がオススメをピックアップ。映画とドラマに分けてお伝え。（フロントロウ編集部）

映画

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

主人公は、破産寸前のコインランドリーを経営するエヴリン。気が弱く優柔不断な夫ウェイモンド、いつまでたっても反抗期の娘、ボケているのに頑固な父を抱え、更に税金申告の締め切りが迫り、人生どん底状態にいた。そんな彼女が国税庁の監査官に厳しい追及を受けている最中に、突然、夫に連れていかれたのはなんと並行世界（マルチバース）！ そしてエヴリンは…、救世主へと覚醒!? カンフーマスターばりの身体能力を手に入れた彼女は、全人類の命運を掛けた壮大な闘いに挑んでいく！

『スイス・アーミー・マン』のダニエルズが手掛け、6部門にノミネート。レジェンド俳優ミシェル・ヨーと、元超人気子役のキー・ホイ・クァンが夫のウェイモンドを演じ、主演女優賞と助演男優賞を受賞した。

『Good Luck to You, Leo Grande（原題）』

元教師のナンシーは夫と安定した結婚生活を送っていたが、良いセックスは経験したことがなかった。そして夫が天国へ旅立った後、彼女は数十歳も年下のセックスワーカーであるレオを雇って、気持ちの良いセックスを経験しようと決意する！

『ミセス・ハリス、パリへ行く』

第2次世界大戦後のロンドンで家政婦として働くミセス・ハリスは、勤め先でディオールのドレスに一目惚れ。その美しさに魅了され、なんとドレスを買いにフランスへ！ 夢を決して諦めないハリスの元気な姿は、出会った人々の心を動かしていく。

『TAR/ター』

ドイツの有名オーケストラで女性初の首席指揮者となったリディア・ターは天才と評され、指揮者として、作曲家として、作家として、教育者としてキャリアの最高潮にいた。しかしその成功の裏に隠された彼女の暗い部分が明らかにされ、彼女は崩れていく…。

指揮者姿が似合いすぎると話題のケイト・ブランシェットが、主演女優賞を受賞した。

『逆転のトライアングル』

モデルカップルのヤヤとカールが乗り込んだ豪華客船の旅では、曲者ぞろいのお金持ちたちと、チップのために笑顔を振りまく客室乗務員たちが集合。ゴージャスな世界だったが、船が難破！ 無人島に流れ着き、物資がない極限状態になったことで、人々の間にあったヒエラルキーがひっくり返される…。

『SHE SAID／シー・セッド その名を暴け』

社会全体の性犯罪に対する価値観を、大きく正しい方向へ動かした「MeToo運動」。そのきかっけとなったのは、ハリウッドの伝説的映画プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインによる数十年にわたる性暴力を報じたニューヨーク・タイムズ紙の告発記事。この映画は、その記事のために取材を続けたジャーナリストと、声をあげた被害女性たちの闘いの記録だ。

『ウーマン・トーキング 私たちの選択』

舞台は2010年の架空の村。自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きる女性たちが度々レイプされる。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」というように男性たちに否定されていたが、それが実際に犯罪だったということを知る。男性たちが街へと出かけている2日間、彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。

『ブラックパンサー／ワカンダ・フォーエバー』

ティ・チャラ（チャドウィック・ボーズマン）が死去し、心に大きな穴が開いた状態のラモンダ女王とシュリ。そんな2人を、オコエやエムバクらが支えるなか、ワカンダに新たな敵海の帝国タロカンが迫る…！ ブラックパンサーを継ぐのは一体誰なのか。シュリたちは、どう愛する人の死を乗り越えるのか。

『The Woman King（原題）』

アフリカのベナン共和国にかつて存在したダホメ王国で活躍した女性だけの戦士軍アゴジエ（Agojie）。ナニスカ大将が次世代を指導し、女性たちが圧倒的強さで戦いに身を投じる姿を描く。

ちなみに、MCU映画『ブラックパンサー』に登場する女性たちの軍隊ドーラ・ミラージュはアゴジエがモデル。

『ザリガニの鳴くところ』

6歳で両親に捨てられ、ザリガニが鳴くと言われる湿地帯で、たった1人で生き延びてきたカイア。そんな彼女が、湿地帯で変死体となって発見された青年の殺人容疑で逮捕される。法廷で彼女の口から語られたのは、彼女の壮絶な半生だった…。

ドラマ

『アボット・エレメンタリー』

フィラデルフィアの公立小学校で働く様々なタイプの教師たちが、バタバタしながらも、笑いと愛に溢れた日々を過ごす！

5部門にノミネートされ、作品賞に加えて、クインタ・ブランソンとタイラー・ジェームズ・ウィリアムズが主演女優賞と助演男優賞を受賞した。

『ユーフォリア／EUPHORIA』

ドラッグ、セックス、暴力…。SNS時代を生きる10代の若者たちが抱える人生の難しさや葛藤、幸せやアイデンティティ探しもがく姿を描く。９０年代のヒップホップやＲ＆Ｂを中心とした音楽、美麗な映像美も見どころで、シーズン2までU-NEXTで独占配信中

主演のゼンデイヤが主演女優賞を受賞。

『マーダーズ・イン・ビルディング』

メイベル、チャールズ、オリバーは、ニューヨークにある同じアパートに住んでいる3人。ひょんなことから、みんながある実録犯罪ポッドキャスト番組のファンだと気がついて意気投合。さらにアパート内で殺人事件が起こったことで、3人は自分たちの犯罪捜査ポッドキャスト番組を作ることに！

『ウェンズデー』

ファンタジー映画で知られるティム・バートン監督が初めて手掛けたドラマは、アダムス・ファミリーの長女であるウェンズデーが主人公。問題児として学校を転々とし、曲者ぞろいのネヴァーモア学園に入学。高校で起こる事件を解決し、あるミステリーを解き明かしていく…！

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』

『ゲーム・オブ・スローンズ』待望の前日譚！ ターガリエン家が統治するウェスタロス大陸を舞台に、王であるヴィセーリス、王位継承権を持つ娘のレイニラ、ヴィセ―リスの弟デイモン、そしてレイニラの親友アリセント・ハイタワーなどが、それぞれの考えや策略の元に行動する。鉄の王座は誰のものになるのか…！

作品賞を受賞。

（フロントロウ編集部）