【静岡市清水区】角打ち感覚で、朝からちょい呑みできる魚屋さん「魚徳」

初めまして、楽しいことが大好きな地域特派員の にゃん です。

皆さん、「角（かく）打ち」ってご存知ですか。 角打ちというのは、酒屋さんの店内で購入したお酒をそのまま呑むこと、またちょい呑みできる一角が設けられている酒屋さんのこと。最近そんな世界を知り、すっかりはまっているにゃんがご紹介するのは、興津にある角打ち感覚で一杯呑める魚屋の「魚徳（うおとく）」さんです。

店舗奥にあるカウンターには「魚屋の角打ち」の行燈が。壁にはメニューがずらり！

興津散策も楽しみながら出かけてみて

興津大橋から河口を臨む。前方右に見えるのは「駿河健康ランド」

お店はJR興津駅から東へ歩いて約30分、旧東海道沿いの山のふもとにあります。車か徒歩でしか行けない場所ですが、興津川の風景など楽しみつつ、ぶらぶら歩けばあっという間。歌川広重の浮世絵で知られる絶景の薩埵峠まで約1時間弱の場所なので、ウォーキングで汗を流したあとに立ち寄れば生ビールが数倍おいしくなりそうです。

魚屋さんの朝は早い。だから朝9時～呑みOK

表に「ちょい呑みできます」の看板が！

店内は奥行きがあり、懐かしい雰囲気が漂う

初代がこの地で商売を始めて約80年、中西さん親子が切り盛りするお店は、手前に鮮魚の冷蔵ケースがあり、棚にはお惣菜やお菓子など食品がいろいろ並ぶ地域の台所的な存在です。 お目当ての角打ちコーナーは店の奥、バーカウンターとテーブルが並んでいます。実は同コーナーはコロナ禍の2020年、息子の秀太さんの発案で客層を広げようと店内の一部を改装して始まったもの。狙い通り地域外からのお客さんが増え、開店の9時を待ちきれないように来店する人もいるそうです。

酒呑みの心をくすぐる工夫が随所に

冷蔵庫のドリンクは申告制で好きなものを

１杯無料呑む？と聞かれたら、「もちろん呑みます」

壁にはおすすめを紹介したボードがずらり、冷蔵庫内のお酒は自由に出して来て飲むことができ（出すときに一声かけるのを忘れずに）、まるでお酒のビュッフェのようでテンションが上がります。地酒に季節限定酒、レアな国産ウイスキー、クラフトビール、自家製の果実サワー…。ボードやカウンターをじっくり見ていたら、秀太さんが旅先で仕入れて来たお酒や「この貼り紙を見つけた人にだけ1杯サービス」なんてお得も発見！ もちろん頼みました。

食べたいものを取りに行く半セルフ方式

刺身をはじめ、フライやマリネ、煮物などのお惣菜は、食べたいものを売場から自由に持ってくるスタイル（こちらも必ず一声かけて）。温めはトースターや電子レンジでチン！ 足りなくなったら即調達でき、店頭価格で味わえるのはうれしい限りです。 焼き物など注文してから調理してくれる品は壁の貼り紙をチェック。つまみの充実ぶりは、仕出しや宴会も行う魚屋さんならではです。

地魚をお得に味わえるのがうれしい

煮魚は金目鯛やマグロのカマなど、なにがあるかはその日次第。お手頃な金額がうれしい

冷蔵ケースの刺身の品揃えもさすが興津の魚屋さんだけあり、この日はイワシやアジ、太刀魚に平目のエンガワ、カワハギの肝添え、そして旬の生サクラエビも入荷。だいたい１パック400円前後とお手頃なので気兼ねなく味わえます。大きな鍋でふっくら煮た金目鯛、絶妙な火加減で焼き上げる小イワシなど、魚っておいしいな～としみじみ。

握り寿司 並1200円

そして酢飯が用意できるとき限定ですが、お寿司は注文すべき。ほんのり甘目のシャリは小さめなので、たくさん食べたあとの〆でも大丈夫です。

子どもも一緒に楽しめます

カウンターの上には秀太さんが収集したフィギュアなどの小物が所狭しと並び、それらを話のタネに呑むのも楽しそう。レコードプレーヤーや駄菓子屋にあった懐かしいグッズコーナー、自由に遊べる玩具なども置いてあり、子ども連れにも優しいお店です。

温かく迎えてくれる中西さん親子

居心地が良すぎて、そして手の届く範囲にお酒とつまみがありすぎて、ついつい長居したくなりますが…。居酒屋ではないので、さくっと呑んで切り上げるのが角打ちのマナー。呑み足りない方は刺身や惣菜を買って帰り、家呑みで二度お楽しみください。

魚徳 住所／静岡市清水区興津東町629 営業時間／9:00～20:00（LO19:00） TEL／054-369-0616 休み／水曜と火曜不定休 ※インスタグラムで確認を 駐車場／あり 「魚徳」インスタグラムはこちら