1. トップ
  2. レシピ
  3. 凍ったグリーンにどう立ち向かう?雪、霜柱、救済は?ベテランキャディが「冬のゴルフマネジメント」教えます!

凍ったグリーンにどう立ち向かう?雪、霜柱、救済は?ベテランキャディが「冬のゴルフマネジメント」教えます!

  • 2023.1.11

こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。朝一番の出勤時、駐車場からキャディ控室へと向かう道すがら見るゴルフ場は、靄がかかってとっても幻想的! そんな冬の寒い時期、楽しいはずのゴルフも北風が吹けば極寒の耐久レース。この時期は、ゴルファーにとって「寒さ」との戦いの時期でもあります。

◆ 冬ゴルフは「手前から」 !凍っているゴルフ場の対処法

冬ゴルフならではの「あるある」と言えば、やはり氷に関すること。気温が下がれば、水たまりだけでなく、池も地面も凍ります。ドライバーで打った球があり得ないぐらい転がったと思えば、アプローチが恐ろしいほど跳ねてOB! なんてこともよくある話。

難しいのは、全ての場所が凍っているわけではないということ。しかし、凍っているかいないかは、その場にいってみないとわかりません。朝は凍っていたけど、日差しが出れば溶けだして、固いのか軟らかいのかわからないといった場合もあります。冬ゴルフは念のため「手前から」攻めましょう。

グリーンは、日の当たり方によって硬さや速さが違ってしまうのも冬ならでは。日陰でまだ凍っているような場所は硬くて速いし、霜があれば重いし、日が当たって溶け始めると軟らかくて、乾けば早く……といったように、時間や状況によって大きく変わります。臨機応変に対応できるように、他の人のショットやパットもしっかり見るようにしたいですね。

私の勤めるゴルフ場では、最終組のお客様が通過した後、グリーン全体に防霜用のシートをかけますが、カップの周辺にしかシートをかけないというゴルフ場も。張られていた場所と張られていなかった場所で転がりや固さが違ってくるので、シートの張られていた跡が見える場合には気を付けましょう。

凍るのは、グリーンやフェアウェイだけではありません。冬になるとティグランドに現れる「あれ」。先端が地面に刺さるように少し尖っていて、重りがついているもの、見たこと、使ったこと、ありませんか? 地面にドスンと落とせば穴が開くようになっていて、ティグラウンドが凍っていてティが刺さらない時に登場する冬の必需品です。その名も、ティボーリング(ティボーラー)。または、穴あけ機とも言います。
しかし、ティボーリングを使ってせっかく穴を開けたのに、それを元の位置に戻している間にどこに開けたかわからなくなってしまった! ということ、ありませんか? 全員が穴を開けて、戻して、穴を探すようなことをしていたら、それだけで結構時間がかかってしまうもの。打つ人以外のメンバーが穴あけ係を担うようにすると、スムーズでおすすめです。

◆凍った池は要注意!

池越えのショットで、思わず力んで池に向かって飛んで行った球が、凍った水面に大きく跳ねてフェアウェイへ…なんてことも、冬ならではですね。池に沈んでしまえば気にならないボールも、氷上に載っているのが見えてしまうと取り戻したくなってしまうもののようです。氷上のボールを取りに行って池に落ちた……ということが、実際にあります。
氷の上に載ってしまった球は、そこから打つこともできますが、無茶せずにボールピッカーで拾って、ペナルティとして処置をすることをおすすめします。

◆雪や霜柱は「救済あり」でも、霜は「救済無し」

霜が降りて凍ってしまった場所に止まった球は、救済は受けられないの? と聞かれることがあります。まず、カジュアルウォーターの定義として、「雪と自然の氷(霜は除く)は、プレーヤーの選択でカジュアルウォーターかルースインペディメントとして扱うことができる。」と書かれています。つまり、霜は救済の対象にならない自然物。そのため、地面が凍っていても、そのままの状態で打たなければなりません。

ちなみに、雪や霜柱はカジュアルウォーターかルースインペディメントとして救済を受けることができます。ルースインペディメントとは、球に影響が無い場合は取り除くことのできる自然物のこと。雪をルースインペディメントとして扱う場合は、球の周りの雪は取り除くことができます。カジュアルウォーターとして取り扱う場合には、雪や霜柱の無い場所にニアレストポイントを取ることができ、その際にはボールを拭くこともできます。

風が吹けば、凍えるような寒さ。ボールは飛ばないし、手足は冷たいし。寒い寒いと思っていたら、いよいよ雪が降り始めた! なんてことになれば、ボール探しは困難を極め、フェアウェイにいった球でさえ見つけられないなんてことも。

グリーン上では、転がるボールが雪だるまに大変身! そんな状況も起こりがちな冬のゴルフは、とにかく楽しむことが大切。寒いときは、カートに乗らずに歩く! 走る! 「スコアは、二の次!」が冬ゴルフの鉄則です。

◆キャディのB子 プロフィール

キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。

The post 凍ったグリーンにどう立ち向かう?雪、霜柱、救済は?ベテランキャディが「冬のゴルフマネジメント」教えます! first appeared on Regina(レジーナ).

元記事で読む
の記事をもっとみる