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「時代劇クイーン」の称号がふさわしい「2人のセヨン」の物語

  • 2023.1.11

韓国時代劇は朝鮮王朝時代を舞台にしたドラマが圧倒的に多いのだが、過去10年を振り返って顕著な活躍をした女優は果たして誰であろうか。

最初に取り上げたいのはチン・セヨンだ。

彼女は「時代劇の巨匠」と言われるイ・ビョンフン監督に抜擢されて『オクニョ 運命の女(ひと)』でヒロインを演じた。

当時はまだ出演作が少ない新人であったが、厳しいイ・ビョンフン監督の演技指導の賜物で立派に大役を務めて大いに評価を高めた。

一躍有名になったチン・セヨンが次に選んだ主演作が『不滅の恋人』だった。2人の王子に愛されるという究極のヒロインを演じたチン・セヨンは情熱的な演技でさらに名声を高めた。

チン・セヨンとイ・セヨンは時代劇での活躍が目立つ女優だ
『時代劇クイーン』にふさわしい女優

こうして二つの人気時代劇で主役を担ったチン・セヨンは次に現代劇を選ぶだろうと予測されたが、彼女は再び時代劇に主演した。それが『カンテク~運命の愛~』だった。

果敢に1人2役に扮して国王に愛される女性を魅惑的に演じた。そして、心が熱くなるような王朝ロマンスを見せてくれた。

その後は『ボーンアゲイン~運命のトライアングル~』で現代劇に戻っていくのだが、短期間に3本の人気時代劇でヒロインに扮したチン・セヨンは間違いなく『時代劇クイーン』にふさわしい女優であった。

さらに、もう1人取り上げるとすればイ・セヨンだ。

彼女は『王になった男』でヨ・ジングと共演して、哀切な感情を持った王妃を美しく演じた。それはとても抒情的な演技であった。

また、『赤い袖先』ではイ・サンに愛され続けた宮女ソン・ドギムに扮して、時代を超越していくような自立した女性を演じた。意志の強さを存分に見せた演技であり、「時代劇の最高傑作」とも評される名作を華麗に彩った。

イ・セヨンは時代劇の出演が多くないのだが、『王になった男』と『赤い袖先』が彼女にとっての代表作となり、その二つで印象的なヒロインを演じて『時代劇クイーン』と呼ばれるに至った。

チン・セヨンとイ・セヨン。2人の「セヨン」は、まさに『時代劇クイーン』にふさわしい女優だ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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