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恒松祐里さん「全裸監督」で妖艶、「モネ」で快活の振れ幅で話題に!その素顔とは…

  • 2023.1.10

俳優の恒松祐里さんは2021年、朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロインの幼なじみを演じる一方、Netflixで配信された「全裸監督 シーズン2」では妖艶なヒロインを演じ、話題になりました。同じくNetflixで昨年12月から配信されている「今際の国のアリス」シーズン2や、1月11日スタートのドラマ「リバーサルオーケストラ」にも出演している恒松さんに、キャリアや年齢を重ねることなどについてお話を伺いました。

――「おかえりモネ」では主人公・百音の幼なじみで快活な女性“スーちゃん”こと明日美、「全裸監督 シーズン2」で新ヒロインの乃木真理子を演じました。その振れ幅と同時期に放送・配信があったことで注目が集まりました。

恒松祐里さん(恒松): スーちゃんも、乃木真理子さんも私にとっては特別な役でした。その役にしか表現できないストーリー上の要素があるので、やりがいがあって楽しかったですね。ご覧になったみなさんは、同時期だからきっと色んなことを思われたでしょう。

――スーちゃんと乃木さん、どちらに共感されましたか。

恒松: 年齢や生きている年代も近いので、スーちゃんは私と近いところがあったと思います。人前で明るく振る舞って場を盛り上げるところも似ている。一方で乃木さんの包容力にも共感できました。

朝日新聞telling,(テリング)

ベッドシーンというよりアクションシーン

――「全裸監督」には激しいベッドシーンもありました。

恒松: ベッドシーンというより、演じる乃木さんがそういう状況になっていく感じなので、アクションシーンを撮っているようでした。殺陣を決めて、その通りに演じるという――。難しさは結構、ありましたが、家族も友達も「全裸監督」への出演を応援してくれている中で、演じることができました。

――過去のインタビューで「色んな役を演じるのは、子どもの頃から好きだった」と話しています。それを改めて実感したこの数年だったのでは。

恒松: 子役としてデビューしたころから、色んな役を演じるのは好きでした。子どもの頃は違う台本を渡されて、その場で様々な役を演じわけたりもしましたが、それはあくまでレッスンとしてのこと。今はお仕事として、カメラの前でやらせていただけていることを、すごく嬉しく感じます。昨年も本当に色んなお話を頂戴して、すごく贅沢な年だったと改めて思います。

――コロナによる、行動規制は緩和の方向に向かいつつある22年でした。お仕事以外ではいかがでしたか。

恒松: スケジュールを見ると、仕事ばっかりしていたみたいです、私。そもそもインドア派で、家でアクセサリーをつくるのが趣味なので、コロナはあまりプライベートには関係なかったですね。

これまではチャーリーという愛猫もいて……。15歳のときに我が家に来てから8年間、一緒に過ごしていたんですが、昨年3月に亡くなりました。プライベートでは非常に大きな出来事でした。そのときは辛かったですが、仕事が忙しい時期でもあり、役と一生懸命に向き合うことで乗り越えました。

朝日新聞telling,(テリング)

ラッキーナンバーは「22」

――10月に24歳になられました。年齢を意識することは。

恒松: ないですね。でも「日焼け止めをたくさん塗らないとダメ」とかは思います(笑)。そもそも美容について、何もしないタイプ。現場でご一緒した安達祐実さんとか色んな方にようやく秘訣を聞き始めました。

年齢を重ねること自体は楽しみの方が大きいです。経験を重ねていく中で、できる役も増えていきますしね。それに女優さんや俳優さんを見ていると、年齢より若々しくて、遊び心がある方が多い。その意味での憧れは満島ひかりさん。変わらずお綺麗で若々しくて、遊び心もある。そういう大人になりたいです。

ただ私は、年齢の感覚が22歳でとまっているので、自己紹介ではいつも「22歳です」と言っちゃうんですよね。

――「22」という数字自体がラッキーナンバー?

恒松: 猫の日は2月22日ですし、小学校の出席番号も22。「22歳までに初主演をしたい」と思っていたら、初めての主演の映画「きさらぎ駅」のクランクインが22歳のときでした。

――子役から始め、今の年齢になっての変化はありますか。

恒松: 年齢と関係あるのかはわかりませんが、役やその周囲の人たちの影響で変わったかもしれない。自分が次第に素直になってきたというのは感じます。
子役の頃から仕事をする中で、大人ぶったり、本当の気持ちが言えなかったりした時期がありました。でも、10代後半のときに「素直になれないとお芝居に向き合えないな」と思い、普段の生活で自分の感情を出すようになりました。日常で感情を使わないと、お芝居でも出せないということに気づいたんです。

朝日新聞telling,(テリング)

今年は第2の故郷の五島列島へ

――寒い日が続き、本格的な鍋シーズンです。なんでも恒松さんはポン酢が大好きだとか。

恒松: 大好きです! ただ、誕生日プレゼントとかにポン酢をいただき過ぎちゃって。そもそも長く持つモノなのに、賞味期限との戦いになっている(笑)。今、頑張って使わせていただいているところでございます。大根おろしにポン酢をかけて、ちょびちょびと食べるのも好きですし、もちろんしゃぶしゃぶで食べるのもいいですね。

しかもポン酢を食べてお芝居すると、うまくいくというジンクスもあって。18年の「虹色デイズ」という映画で、演技に悩みながら迎えた感情を爆発させるシーン。その前の食事がたまたま、おろしポン酢のハンバーグで。それを食べたらしっかり演じられて――。「ポン酢すごい」と、そのときから大事なことがある前は、必ずポン酢。

――始まったばかりの23年。目標はありますか。

恒松: 仕事では昨年ご一緒した、たくさんの女優さんや俳優さんを見て学んだテクニックを、実践でいかしていきたいと思っています。

プライベートでは旅行に行きたいです。マリオカートを毎日やるくらいゲームが大好きなので、スーパー・ニンテンドー・ワールドができたUSJにも行きたい。それに五島列島。15年の映画「くちびるに歌を」で約1カ月過ごした五島列島は、私にとって第2の故郷なんです。昨年は帰ることができなくて……。今年は撮影のときにお世話になった地元のみなさんと久々に会いたいですね。

■岩田智博のプロフィール
ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。

■品田裕美のプロフィール
1983年生まれ。出版社勤務を経て、2008年 フリーランスフォトグラファーに。「温度が伝わる写真」を目指し、主に雑誌・書籍・web媒体での撮影を行う。

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