初めて会った子の両親になる。養子として息子を迎えた経験を漫画に

特別養子縁組で迎え入れた夫婦の体験談を漫画した『養子縁組で親になる』。特別養子縁組を選択したきっかけや、家族との話し合いの経緯を描いたエッセーです。初めて会った赤ちゃんの親になるとは、一体どういう経験なのか。この作品からはパパとママになる2人の思いがじんわりと伝わってきます。家族について考えてみたい方にはぜひおすすめしたい作品です。

実子が望めない…その時2人は？

結婚して2年目に子どもができないということがわかった2人。子どもが好きな2人にとって、子どもを持たないままの生活は想像ができないものでした。

たくさん悩んだ2人は特別養子縁組という制度を利用して親になることを決意。そのために制度について調べ、説明会に参加したり、より養子縁組に積極的な地域へ引っ越しをするなどさまざまな準備をしていました。

2人は海外での生活経験があり、養子という家族の形も多く目にしてきたようです。そうした経験も、特別養子縁組を思い立ち、決断するきっかけになったのかもしれませんね。

児童相談所からの連絡は突然に

友人の結婚パーティーに参加するため、たまたま関東にいた2人。そんな2人の元に児童相談所から着信が入ります。

それは「昨日生まれた特別養子縁組の男の子がいるため、来所してほしい。」という、2人にとってはうれしい知らせでした。

大急ぎで地元に戻った2人。どんな子の親になれるのだろうと、心をおどらせている姿が印象的です。

ついに赤ちゃんとの対面へ

児童相談所で赤ちゃんについての説明を受けた2人。その翌日、ついにわが子になろうとしている子「おにぎりくん」と対面することに。緊張しながら抱っこすると、すべてがいとおしく感じたようです。

この経験をへて、晴れておにぎりくんのパパとママになった2人。本作では家族とのやりとりも描かれ、養子を受け入れるまでの家族についてよくわかる作品になっています。

『養子縁組で親になる』気になる方はぜひ本作にも目を通してみてくださいね。

イラスト：くまの広珠
原案：Onigiri Mom

著者：NAKAMA